北海道・雌阿寒岳

日程 2022年7月14日


  7月13日
 新千歳空港に着き、三人で相談して、羊蹄山に行くのをあきらめ、オンネトーに行き、雄阿寒岳を目指すことにした。

 7月14日
夜半(0時)頃にテントを雨が叩く音で目が覚める。その後再び眠りに着いた。
5時前に目が覚める。弱い霧雨が降っていた。トイレに行き朝食のラーメンを食べる。その後、テントの外に出てみるとTUMのテントの周辺にアポガドなどコンビニ袋の中が散乱していた。よく見るとテントの一部が破られていた。キタキツネの仕業と考えられる。

オンネトーの天気は曇りで、リーダーのTUMは今日の雄阿寒岳の山行を中止にすると決定する。むしろテントの被害に打ちひしがれたのかもしれない。二人は雌阿寒岳に向け登山をすることにした。サブザックに必要なものを準備して7時25分にオンネトーの登山口から歩き始めた。今頃には止んでいた霧雨が降り出した。しかし、樹林帯でさほど気にならなかったが、蒸し暑さに苦労する。シャクナゲが咲いていて雨に濡れ綺麗であった。
4合目で休憩する。その後は傾斜が増してきた。足元には時折キノコがあり写真に収める。また、だんだんと高山植物が多くなり、樹林帯ではゴゼンタチバナが足元に咲いていた。
 6合目から樹林帯が切れて視界が広がるところだが、一面のガスの中でしかも霧雨が少しひどくなってきた。二人でどうするか相談して、KOSはもう少し登ってみる趣旨を伝えるとNAKはここで下山するとのことである。15分ほどして7合目に差し掛かる頃に薄日が差し、阿寒富士の方の視界が広がりはじめ、雨も気にならなくなった。その後、青空も広がり行く手の8合目の道標が見え始め、雨も止んだので雨具を脱いだ。7合目から先はさほど傾斜は無くトラバース気味に高度を上げていく。
8合目辺りでは左に噴煙が上がっているのが確認でき、火山の山であることが分かる。9合目付近に来るとお釜の様子が分かり、火口壁の異様な雰囲気と噴煙が切れて火口湖の緑色のコントラストが幻想的であった。
10時10分に山頂に着いた。野中温泉から登ってきた登山者が5〜6名いた。一時は裾野が良く見え、阿寒湖からの登山道も見えた。しかし、周囲はガスで阿寒湖は望めなかったが、1時間前の霧雨からすれば上々の天気と言える。山頂で休憩後に登ってきた道を戻る。6合目まで砂のザレた所を足を取られないように下り5合目で休憩して、12時に登山口のオンネトー野営場に着いた。
すると、NAKのテントがキタキツネにいたづらされ破られたとのこと。食料は車に置いておいたのにと悔しがっていた。二人はショップで販売していた上富良野地ビールを飲んだ。
午後に阿寒湖の白樺の湯(260円)の風呂に入る。プールに併設されている温泉だが泉質は最高で、さすがTUMの推奨の風呂であった。コンビニで夕食の食材を購入して、明日の天気予報を検索してからオンネトー野営場に戻る。雄阿寒岳の明日の天気も曇りの予報で、今日と変わりないようすであった。

<行動時間>
 7/14 登山口7:25-8:20四合目8:35-9:10六合目9:30-10:10雌阿寒岳10:20-11:07五合目11:17-12:00登山口

<山行雑感>
 出発前の天気予報では7月14日と15日くらいしか山行に行けなそうな日は無かった。実際にはヤマップの記録を見てみると14日は羊蹄山も雄阿寒岳も山行報告がアップされているので山行可能であったようだ。しかし、テントがキタキツネにやられるというアクシデントがあり、リーダーは落ち込んできたようすである。二人で雌阿寒岳に登ったが、朝の霧雨も9時頃には止んだので、雌阿寒岳登頂後に雌阿寒温泉に下っても良かったと思った。


(KOS 記)

2022年度山行報告へ