北海道・赤岳〜北海岳〜黒岳縦走

日程 2022年9月16日

 9月16日 天気:曇り
 4時30分に起床する。外はまだ暗い中、テルモスにお茶を入れ、朝食のサンドイッチを食べた。昼食用のおにぎりを持ち5時45分にバス停に並ぶ。天気は予報通り曇りであるが、雨を降らせるような曇り空ではないようで少し安心をする。
 6時00分発のバスに乗車すると昨日よりは登山者が少ないのは天気のせかもしれないと思った。銀泉台に向かう途中にバスのフロントガラスが雨で濡れ始めた。6時40分に銀泉台に着いた。小雨が降っていたので直ぐに入林届けを書いてトイレに行った。雨もカッパを着るほどでは無いので、6時50分にそのまま歩き出すとクマゲラの鳴き声を聞いた。昨日同様に紅葉の名所に差し掛かる。曇り空なので紅葉は映えない。第一花園に差し掛かると、眺望が開けるのだが、幸いに高く盛りで阿寒岳の方面の山が見えている。第二花園に7時38分に着いて休憩する。
 第二花園からコマクサ平の平坦なところを過ぎて、急なところに差し掛かると雨が少し強くなり始めた。天気予報では曇りとあり、雲の様子も薄曇りなのでそのまま行動を続けた。赤岳は風の強いところで服が濡れていると体感温度が下がるので、赤岳の手前の東平で雨具の上着を着た。そこからの登りは雨具で蒸れるのでゆっくり歩いて9時15分に赤岳に着いた。幸い風はあまり強くなく雨も気にならない程度であったが、防寒の意味もあり、雨具を着たまま行動した。
 おにぎりを食べ15分ほど写真を撮りながら休憩した。旭岳から北鎮岳と素晴らしい景色を堪能した。

 赤岳から緩やかな登りを行くと小泉岳の分岐になり、緩やかに下るとトムラウシ山と十勝岳が見えるポイントになるが、今日は十勝岳も雲が掛かっているようす。10時00分に白雲岳分岐に着いて、北海岳目指して白雲岳の裾野を下っていく。夏には雪渓があり高山植物の多いところだ。少なくなったが雪渓は残っている。
 鞍部を越えた辺りで再び雨がポツリポツリきた。ここまで来ると銀泉台に戻るより黒岳に行った方が早いと思いつつ歩く。北海岳の登りでチングルマの紅葉が綺麗なところがあった。通りすがる登山者はカメラを向けていた。また、ここからの旭岳はビューポイントである。
10時55分に北海岳の山頂に着いた。お釜と北鎮岳の景観はすばらしい。紅葉の色づきはイマイチで少し残念である。
ここは大雪山の縦走路の交差点でもあるので、登山者は意外に多い。黒岳から旭岳へ抜ける登山者もちょうどここを通る時刻でもある。山頂で休んでいると雨も止んだ。山頂から黒岳石室までは下りとなる。尾根に沿って下っていくと途中にベンチがあった。そこで一息いれた。
尾根をさらに下っていくと沢に出る。この時期としては珍しく湧き水も湧いている。さらに大きな沢を渡って行くと、チングルマの紅葉が綺麗であった。その後、少し登りとなり12時25分に黒岳石室に着いた。15分ほど休憩して、黒岳に登り返す。
黒岳に13時07分に着いた。ここから見る景色も良いので、ここを目指してくる登山者も多いのだろう。山頂には人が多かった。
名残惜しいが黒岳を後にして、七号目を目指して下っていく。整備された登山道で下りやすく七合目のリフト乗り場に14時15分に着いた。以前、七合目から五合目まで登山道を下ったことがあるが、登山道はぬかるんでいて、靴が水浸しになったことがあるので、迷わずリフトを使って五合目に下った。そして、ロープウエイで山麓に下った。
黒岳の湯で汗を流して、宿に戻って缶ビールを飲んだ。

<行動時間>
 銀泉台6:50-7:38第二花園7:48-8:20東平8:25-9:15赤岳9:30-10:00白雲岳分岐10:05-10:55北海岳11:05-12;25黒岳石室12:40-13:07黒岳13:25-14:15七合目

<山行雑感> 台風の影響か北海道地方に寒気がはいり曇り空になったようだ。パラパラの雨はあったものの高曇りで視界が聞いたので、充分に大雪山の山旅を満喫できた。地元の方の話しによれば、今年の紅葉は赤の色づきが悪く綺麗では無いと言われるが、日本で一番最初の素晴らしい紅葉を見ることができた。


(KOS 記)

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