八甲田山スキー

日程 2023年3月6日〜13日

<行動記録>
 3月6日 天気:晴れ
 東京駅6時32分発の東北新幹線はやぶさ1号に乗車して、9時49分に新青森駅に着き、奥羽本線で青森駅に10時04分に着いた。10時15分発の酸ヶ湯温泉の送迎バスに乗り、道路には雪は無く予定より早く11時15分に酸ヶ湯温泉に着いた。
 12時30分のロープウエイ行きの送迎バスに乗り、八甲田RW山麓駅に着いて、13時のRWに乗車して山頂に上がる。天気は良く岩木山から、陸奥湾の景色が見え、赤倉岳から大岳の姿が青空に映えていた。
 まずは足慣らしで13時25分にダイレクトコースを滑る。視界があることもあるが、斜面のコブは消えていて、山麓まで滑り易かった。2本目は14時のRWに乗車して山頂に上がる。休憩を入れて14時30分に滑り始める。空の青色が際立っていたので天気はさらに良くなったと思われる。ダイレクトコースを滑り15時15分に山麓駅に着いた。16時の送迎バスで酸ヶ湯に戻る。

 3月7日 天気:晴れ RW運休で火箱沢山スキー 酸ヶ湯BCツアーに参加した。

 7時過ぎにRWの運行状況を確認すると、気温-3℃(山麓+2℃)、南西の風18m/s、積雪380cm、降雪0cmとあったので、ツアーに行けそうだと思った。
 9時のツアーバスに乗車して、RW山麓駅に向かう時に、ガイドから「悪いお知らせです。RWが運休しました。」とありました、そして、「ツアーは火箱沢へ行きます。2時間ほど歩いて少し滑ります。」とあり、IZAと相談して歩く火箱沢ツアーに行くことにしました。
 RW山麓駅でシールを付けて9時30分にフォレストコースをハイクアップする。ブナ林の間を歩いて行く、樹林帯でも風があるので稜線はかなりの強風であろうと判断できた。
 標高825m付近と945m付近で休憩し、フォレストコースを横切り標高980m付近でシールを剥がして滑り始める。重たい雪でスキーを回そうとすると転びそうになるので、ボーゲンで樹林に気を付けて滑って行く。直ぐに車道脇に出てからはトレースに沿って滑って行き、ツアーは終了した。
 迎えのバスで酸ヶ湯に戻り風呂に入って缶ビールを飲む。明日の天気を確認すると晴れだが、風が強そうなのでRW運休なら湯治かなと話しをした。

3月8日 天気:晴れ RW運休で仙人岱ヒュッテから箒場
 7時の時点でのRWの運行状況は、気温-0.8℃(山麓+5.0℃)、南西の風19m/s、であったが、8時の時点で風速が南西の風25m/sとなり、RWが運休となった。ツアーデスクへ行き、ガイドに今日のツアーの歩きは何処に行きますかと確認したところ、仙人岱へ行きますと言うので、直答で行きますと返事をして、ツアーの準備をした。

 スキーにシールを付け、9時にスキーを担ぎ道路を歩いて大岳循環ルート入口へ向かう。天気は朝晴れていたが、薄雲が広がり始めたので、稜線まで上がれるか心配になった。雪の上に上がり、ガイドから仙人岱を目指し、風に乗って箒場に行けたらという話があった。そしてシール登行を開始して、地獄湯ノ沢を目指して行く。9時45分に最初の休憩を取り、地獄湯ノ沢に1時間強で着いて、尾根に上がって休憩をした。ここから風を受けるので注意をしてくださいとあった。

 樹林帯をジグザグに登って行き、稜線に出るとやはり風は強いが、青空が広がっていた。まず、目に入ったのは白い硫黄岳である。次に大岳から小岳、そして、その奥に高田大岳が見えて、ロケションの素晴らしさに感激した。相方はカメラのシャッターを押しまくっていた。
 仙人岱ヒュッテに11時18分に着いて、小屋の中に入ってランチをした。12時に外に出て、小岳の肩に向けてシール登行をする。この辺りの樹氷は一部落ちて緑の枝が目立ってきていた。ここ数日の高い気温が影響しているのだろうと思った。
 小岳の肩に12時40分に着いて、肩から回り込み小岳の南斜面に入って滑って行くと、薄っすらと柔らかい雪でスキーが走って気持ち良かった。あまり下りすぎないで左にトラバースして、高田大岳の鞍部に出る。そこから沢筋のノートラックを探しながら滑って行くと、雪質が重たくなった。そして広い尾根に上がる。ここは本来ならルンルンで滑れるところだが、重い雪でスピードコントロールして滑る。標高800m付近から樹林帯に入り、スキーが走らないので先行者のトレースを利用して滑って行く。沢を渡ってからの下部の樹林帯はストックで漕ぎながら滑って行き、14時15分に箒場に着いた。

 3月9日 天気:曇り時々晴れ 八甲田RWから大岳肩から箒場
 7時の時点でのRWの運行状況では、気温-0.2℃(山麓+5.5℃)、南の風14m/s、積雪370cm、降雪0cmであった。
 9時にツアーバスに乗車してRW山麓駅に着くと空いていて9時15分発のRWに乗車して山頂に上がる。
 山越えのツアーは6名と少なく9時50分にスタートをするが、怪しい雲があり岩木山は見えないが、大岳方面は良く見えていた。田茂萢岳山頂に上がり寒水沢源頭へ滑って行き、右の回り込み斜面を滑ると柔らかい雪でスキーは走った。寒水沢を越えて、シールを付ける。一枚ウエア―を脱ぎ、ヘルメットはザックにしまって帽子とサングラスで行動する。  尾根に上がり休憩をする。周辺の樹氷はかなり落ちていたので、季節は春のようだとガイドが言っていた。いくぶん風があり暑さを凌げる。11時35分に大岳避難小屋の脇に着いて休憩する。
大岳の肩までシール登行したが、雪が柔らかく登り易かった。肩でシールを剥いで滑走準備をする。高田大岳が目の前に見えた。そこから右にトラバースしたが、雪の状態が悪いのか引き返して雪庇の下のノートラックの斜面を滑ったところ、柔らかい雪で中々良いゆきでした。そして、左へ滑って行き、沢目を越えて広い尾根に出ると雪は重くなったのでゆっくりターンをして滑った。この頃より青空が広がってきた。尾根の末端に来ると風は無く、のどかなランチタイムとなった。その後、尾根を滑って沢を渡り樹林帯に入って、トレースに乗って滑り箒場に13時40分に着いた。
今日、酸ヶ湯に来た2人も午後ツアー参加して15時45分に戻ってきた。16時に酸ヶ湯にIZAを迎えに車でKOK氏が来た。 明日は雨模様なのでツアーが心配になった。

3月10日 天気:雨 ツアー中止  8時の時点でツアーデスクに行くと今日のツアーは中止とあった。
【IZA記】今日は、朝から雨。市内観光。三内丸山遺跡、青森県立美術館、八甲田丸(休館)、アスパム(展望台)、ねぶたの家ワ・ラッセ等を見学し、昼食後、新青森駅13:52発、新幹線はやぶさ28号、大宮経由で18:45帰宅しました。

3月11日 天気:晴れ  7時の時点でRWの運行状況を確認すると、天気は晴れで、気温は-6℃(山麓)、  今日は2人が午前中のツアーを終了後に帰宅するので、半日、半日のツアーをすることにした。9時のツアーバスに乗車して、9時30分のRWに乗車しようとすると、山頂付近が凍結していて、ダイレクトとフォレストコースが閉鎖していて、一般スキーヤーはRWに乗車できない状況であった。山頂に上がり10時05分にツアーはスタートをする。コースは銅像コースで参加者は我々を含めて4名であった。
 ガイドから今日は状況が悪く安全に降りるだけだとあった。山頂駅から雪面はカリカリで、スキー靴が雪面に入らない状況であった。山頂にあがりスキーを付けて滑り始めるが、全山アイスバーン状況で、ボーデンと横滑りで行動した。田茂萢沢の斜面も、5番の所をゆっくり横滑りでクリアーした。
 底に降りてシールを付けて歩いて行き、前岳の肩まで来た。シールを取り、手前の斜面の傾斜が緩く、南向きの所に入ったら、少し雪が緩みスキーを楽しめた。しかし、その後はアイスバーンで横移動をして、雪が緩んだところを選びしべって行った。樹林帯は標高が低くなったこともあり、先行者のが滑って少し柔らかくなった所を滑って行った。樹林帯下部はザラメ状になっていて何とかスキーができた。銅像茶屋に12時に着いた。
 2人と別れ、RWに乗車した。午後のツアーは13時30分スタートで八甲田温泉に向かった。山頂に上がり少し滑りシールを付けた。朝より幾分か滑り易かった。
 鳴沢台地の東端に着いて滑ったが、雪面が固いので、斜めに大周りで日当たりの良い所を選び滑った。振り返って斜面を見ると雪面がテカテカであった。
 そこから20分ほどシール登行して、滑って行ったが八甲田温泉の本斜面には入らず、左の日当たりの良い沢目に入ると、雪が緩み滑り易かった。その後の樹林帯はトレースに沿って行くと、雪面が削られて滑り易かった。14時30分に八甲田温泉に着いた。ガイドも、これほど雪面の状況が悪いとは思わなかったと言っていた。

3月12日 天気:晴れ 八甲田RWから赤岳山頂〜箒場
 9時のツアーバスに乗車して、山麓駅に行くと日曜日であったがRWは空いていて9時15分に乗車した。
 1日ツアーは山越えで8名と少なかった。気温は昨日より高く+2℃である。山頂駅を10時にシールを付けて出発して、寒水沢源頭から宮沢ルートを行く。シールでここを下るのは初めてである。そして、いつもの大岳避難小屋へ行く尾根の1本手前の尾根に取り付き、尾根に上がると幾分風があった。尾根上で休憩して、シール登行をすると傾斜が急になったが、気温が高いためにシールの利きは良かった。尾根の末端から右にルートを取り、赤倉岳と井戸岳の鞍部の下の方で風を避けてランチとした。ガイドの隊長はこのルートで赤倉岳に上がるのは10数年ぶりだと言っていた。

 そこから赤倉岳へ目指してジグザグに登行して12時40分に赤倉岳の祠のあるところに着いた。本来の山頂はそこから少し北東にずれるようである。シールを剥いで滑走に入る。井戸岳の方に回り込み、大斜面に出てからドロップインをする。雪は柔らかく滑り易かった。そして、広い尾根の台地状を滑って行くと、やや重の雪となり、スキーがひっかかりやすいので急な回転とスピードに気を付け滑って行く。
尾根の末端で沢を越えて行き、その後の樹林帯はトレースを利用させていただき、見返り場で休憩して、箒場に14時35分に着いた。
 酸ヶ湯温泉に到着して、明日の天気を確認すると、風が強く昼ころから雨の予報で、明日のツアーの申し込みをせず、8時50分発の青森駅行きの送迎バスの予約をした。


3月13日 天気:雨 ツアー中止で帰宅
 7時の時点でRWの運行状況を確認すると、南の風29m/sで運休とあった。8時半に宿をチェックアウトをすると本日のツアーは中止であるとあった。8時50分発の送迎バスで青森駅に着いて、帰宅の途についた。

<山行雑感>
 今回の八甲田はつい1週間前の2月26日は吹雪きでヘモで膝上のパウダーであったが、一挙に春になり、雪は降らずに10日には大雨でツアーは休止となったのには驚いた。滞在中に積雪も380cmから330cmと減っていた。
 昨年は4月まで樹氷は残っていたとガイドの津川氏が言っていたので、季節の変わりように嘆くしかない。八甲田の景色を楽しみにしていたIZA氏には良かったと思われるが、本来ならパウダーを楽しめたはずだったので残念と言える。
  【IZA感想】八甲田山の初日は、今年最後の樹氷を見ることが出来た。二日目、三日目が、RW運休で、悪い時に来てしまったと思ったが、三日目、歩きでの仙人岱から小岳の肩への箒場岱コース。四日目は、コース違いだが、大岳の肩からの箒場岱コースへ行くことが出来た。結果オーライで、素晴らしい景色を堪能できた。また、来年も行ってみたいと思います。



(KOS 記)


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