八甲田山スキー

日程 2023年1月23日〜31日

<行動記録>
 1月23日 天気:晴れ後雪
 7時過ぎにRWの運行を確認すると、天気:曇り、気温-11.2℃(山麓-10.5℃)、西の風4m/s、積雪270cm、降雪40cmで青森市街まで見えていると、この時期としては良さそうな状況であった。

 9時のツアーバスに乗車して9時10分にRW山麓駅に行き、2本待って9時45分に乗車する。山頂駅に上がるとガイドからシールを付けるように指示があり、八甲田温泉コースだと分かった。

 ツアーは10時10分に出発すると赤倉岳、大岳が見えていた。田茂萢沢の源頭を歩き、その時、前岳の斜面が見えていた。そして、陸奥湾も見えている。シールで滑るところも無難に越えて鳴沢台地の東のポイントに11時20分に着いて、シールを取り滑走準備に入る。
 かなりのパーティーが入っているが、ノートラックのところを滑って行き、膝上のパウダーランを楽しみました。底に滑り降りて再びシールを付けて歩き、赤倉岳本斜面の肩まで歩き、シールを取りました。この頃より雲も出始めて悪化しそうです。

 赤倉岳の本斜面の脇の沢目を滑りました。オーバーヘッドとはいきませんが文字通り良い雪が待っていました。その後のツリーランも良い雪でしたが、後はラッセルとなりガイドさんをはじめツアー参加者もラッセルをして頂いて、13時10分に八甲田温泉に着き、迎えのバスでロープウエイ山麓駅に行くと、何と運休していました。仕方なく酸ヶ湯温泉に戻りました。
   後でガイドの其田さんに話を聞いたところ、赤倉岳の本斜面は雪崩れるリスクがあるためもあり、左の沢目を滑ったらしい。



 1月24日 天気:雪
 7時にRWの運行状況を確認すると気温-9.2℃(山麓-4℃)、西の風9m/s、積雪260cm、降雪5cmとあり、半ば諦めかけていたので運行するので安心する。
 9時のツアーバスで山麓駅に9時10分に着いて、一本待って9時30分に乗車して山頂駅に上がる。ツアーは10時スタートで銅像コースと分かる。田茂萢岳山頂に上がると風が強くなってきたので午後が心配になる。
 濃い雪霧の中を滑って行き、一段降りて田茂萢沢の斜面へ行くと視界が結構あって、底が見えていた。

 山頂から視界の悪い中を滑って行き、田茂萢沢の斜面に行くと斜面が見えて良かった。徳差ガイドが滑っている様子ではかなり良い雪があるようで、腰近くまで潜って、シュプールが舞っていた。最初に入る時は斜めに大きく弧を描いて入って滑って行くと、腰まで潜って、ギャップが分からずにバランスを崩すが、何とか転ばすに底まで滑るが浮遊感は最高である。底に降りてシールを付けて、前岳肩まで登行する。
 シールを剥がして滑走準備に、先行するパーティーに左の斜面を取られたので、11時08分に尾根沿いのノートラックを滑り込むが、これが何と膝上のパウダーで雪煙が顔にかった。これぞ八甲田のパウダーと感激する。その後のツリーランも膝上の深雪(極パウ)でギャップが分からずにコケる。ツリーランを楽しみ、沢を一本渡ったところで休憩。もう一本沢を渡り、樹林帯を滑るが傾斜が無いとノートラックはスキーが走らない。トレースに沿って沢を渡り銅像茶屋に11時45分に到着する。
迎えのバスでロープウエイ山麓駅に向かう。ロープウエイは運行中とありもう一本楽しめることになり喜ぶ。
午後のツアーは13時30分にスタートをする。山頂駅で気温が-15℃になったことを知る。フォレストコースに入って左に入ると、膝下の深雪で、ギャップに注意して滑って行く。左にトラバースして、樹林帯の中を深雪のツリーランを楽しむ。Y沢で休憩をして、沢を渡る。ここではボードは苦労していたようす。
フォレストコースに合流して、14時40分に山麓駅に到着しました。
夜に明日の登山天気を確認すると八甲田大岳山頂付近の風が23m/sと強風の予報でまず明日のロープウエイは運休だろうと考えた。最悪は26日も風が強そうなので2日間だめかもと思った。ガイドの方が今年は天候が大きく変わりやすく、崩れる時は大きく崩れ(大雪)、その後は雪が降らないことが交互にやってくると言っていた。

1月25日 天気:吹雪
7時のロープウエイの運行状況を確認すると、吹雪、気温-20.4℃(-14℃)で北西の風32m/sとやはり運休であった。積雪は280cm、降雪60cmであった。天気図を確認すると典型的は冬型で、テレビでは日本全国大荒れのニュースが流れていた。

 1月26日
7時RWの運行状況は吹雪、気温-15.4℃(-12℃)、北西の風29m/s、積雪300cm、降雪60cmとあった。ツアーは中止となった。

 1月27日 天気:曇り後雪
7時過ぎにRWの運行状況を確認すると、運行とのことで期待が増した。9時のツアーバスで山麓駅に行くと、スキーヤーが並んでる。確認するとRWの除雪が間に合わぜ運行していないということであった。しかし、直ぐに運行して山頂駅に10時に上がる。

酸ヶ湯BCツアーは10時25分にスタートをして、山頂駅から変則モッコ沢へ行きました。フォレストコースからロープを潜ると深雪が待っていましたが、思いのほか深くは潜らなかったのですが、ギャップに中止して滑り、2年前に怪我をした所に行くと、なぜか転びました。
その後は沢までノートラックを楽しみましたが、沢を渡ったトラバースでは、ガイドさんがラッセルで頑張ってくれました。フォレストコースに合流して山麓駅に到着したツアーは終了しました。
午後は13時15分にツアーがスタートをして、田茂萢岳山頂に上がり、滑って行きます。田茂萢沢の斜面に行くと視界が開け、斜面に入ってみると深雪の腰パフを楽しみました。
底に滑り降りて、深雪のため片方ずつシールを付けて前岳の肩までシール登行しました。 前岳肩ではガスが出ていましたが、シールを取って沢目を渡る時に50?ほど降りてから和沢を越えて行きました。その後は斜面に入って快適は腰パフの滑りを楽しみました。その後の樹林帯も深雪でノートラックを選びながら滑りました。最高です。

 沢の手前で休憩しまいた。樹林帯下部はトレースに沿って滑って行き15時05分に銅像茶屋に到着して本日のツアーを終了しました。

 1月28日(土)天気:雪&霧
 7時に八甲田ロープウエイの状況を確認すると気温-13.6℃(山麓-8℃)、北西の風16m/s、積雪385cm、降雪20cmと運行予定で安心した。

9時にツアーバスが出発する。RW山麓駅に着いて、乗車の列の少なさに驚く。1本待って山頂駅9時45分に上がる。1本待って10時15分にツアーがスタートをした。田茂萢岳に上がると吹雪で視界はほぼゼロ。風も強くなり始めたので、午後のロープウエイの運行が心配になった。津川チームに入れてもらいました。それも、30年くらい前の都岡中時代の教え子の石松(ボード)チームに一緒に行動しました。トレースを外すと潜ります。そして、下りでしたがラッセルするほどで、田茂萢沢の所まで苦労しました。沢に入ると激パウが待っていました。腰上のパウダーで底に滑り降りると、シールを付けるのにスキーを脱ぐと潜ってしまいました。  シールを付けて前岳肩に向けて行動しまし。肩に到着すると隊長隊、津川隊、徳差隊とごっちゃになって滑る準備をしました。
 前岳の肩から滑って行くと真っすぐにしか進みません。スキーを付けても腰まで潜る雪でした。その後はトラバースをして北尾根へ回り込み、樹林帯に入っても極パウのツリーランです。沢の手前で休憩して、下部はトレースを利用しないと止まってしまいます。12時25分に銅像茶屋に到着すると、ガイドさんからロープウエイが止まってますとのこと。酸ヶ湯に戻りました。
 多くのツアー客が明日は風が強くなりそうだと言っていたので、ロープウエイが運行するか心配である。

 1月29日(日)天気:雪
 7時のロープウエイの運行状況を確認すると、気温-16.8℃(-12.0℃)で北西の風26m/sで積雪410cm、降雪60cmで、風が収まり次第運行しますとのことであった。8時40分にツアーデスクへ行くと、ロープウエイ駐車場の除雪ができておらず、入れないとのことで8時20分のバスは酸ヶ湯に引き返したということで、9時のツアーバスも待機ということで、部屋に戻りました。ガイドのみっちゃんによれば、隊長さんは午前中は待機ではないかと言っているらしい。
 11時30分にツアーデスクへ行くと、13時30分にツアー出発と聞かされる。ツアーバスでRW山麓駅に行き、山頂に上がり13時50分にツアーはスタートをした。
 コースはヘモで山頂では視界は悪かったが、フレストコースから入る頃には視界があった。雪もあり膝ほどの雪であったが、その後、木の間を抜けるのにツリーホールにはまる。何とか抜け出した後は、ノートラックのギャップが待っていて超えるのに苦労する。
 樹林帯に入って傾斜が緩くなると人が溜まっている。先頭がラッセルをしてくれている模様。深雪でボードははまると大変なようだ。Y沢を越えて行くと樹林帯に日差しが入り綺麗であった。15時35分に山麓駅に到着してツアーは終了する。

1月30日(月)天気:晴れ後雪
7時にRWの運行状況を確認すると、曇り気温-12.8℃(山麓-8.0℃)で西の風8m/s、積雪380cm、降雪10cmでRWは運行すると同時に岩木山が見えているとのことで、もしかして箒場に行くかもしれないと内心期待を膨らませた。
9時のツアーバスに乗車して、山麓駅に着いてRW2本待ちで山頂駅に上がる。ガイドから一日ツアーはシールを付けるように指示を受ける。やはり箒場かと喜ぶ。
 ツアーは出発してニセ田茂萢岳にシールで登る。大岳、井戸岳、赤倉岳が良く見えていた。山頂でシールを剥がして滑走準備に入る。寒水沢に滑り込むのだが、とても軽い良い雪でスキーがうまく成ったように思える。底に滑り込みシールを付けるところでは、板を脱ぐと太腿上まで潜るので、片足ずつ付け替える。

 シール登行をすると、風が無く熱くなり額に汗が滲んだ。尾根で休憩をして沢をつめて大岳ヒュッテに到着する。小屋の前でランチタイムとなるが、風がなくのどかである。こんなに風が無い大岳ヒュッテはこの時期としては珍しい。

 その後は井戸岳の中腹の所まで登り、滑走準備に入る頃には雲が広がって来た。天気は下り坂で、明日のツアーが心配になった。 大斜面に入ると何と雪質の良いことか。10cmほどの新雪が積もりスキーが良く走るので気分が良い。1本滑ってからは左の尾根までトラバースをする。沢を越える時にボードがツリーホールにはまっていた。一度転ぶと沢を越えるのに苦労する。
 その後は尾根の上の快適は滑りをする。沢を右にわたりトラバースをして、いつもの雛岳の下部で休憩する。
 その後は樹林帯で間隔を開けて滑って行く。下部の沢を渡るところ(イワシ岩の下部)ではボードは板を脱いでツボ足でクリアーしていた。その後はトレースを使って、15時45分に箒場に到着しました。何とか視界のあるうちににツアーを終えました。

 1月31日 天気:雪
 7時の時点ではロープウエイは風速22m/sで運行予定であったが、8時になり風速が25m/sになり運休となった。ツアーは中止で風呂に入って身支度を整えて10時30分発のJRバスで新青森駅に出た。
 新青森駅で「くいっぱぐれの田」で生ビールと海鮮丼を食べて、13時16分発のはやぶさ26号で東京駅に向かった。

<山行雑感>
 今回の八甲田山スキーは半日を単位と考えると9/17で5割強と言ったところであるが、滑った時はいずれも深雪であったので、当たった方かと思う。23日の八甲田温泉、24日の銅像、30日の箒場はすこぶる良かったと思う。その反面、29日の畚沢は雪がありすぎて、ラッセルのため時間をそうとう食っていたようだ。また、27日の銅像の田茂萢沢に行くところで下りのラッセルに遭遇したのは初めてであった。今年の八甲田は荒れるときには荒れ、晴れる時には晴れと交互にやってきているようである。話によると昨年は1月の下旬は滑れなかったのは1日だけであったようだ。


(KOS 記)


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