八甲田山 山スキー

日程 2022年4月8日〜14日


 <行動記録>
 当初はJR大人の休日東日本バスを使用する予定であったが、3月16日の東北の地震の影響で東北新幹線が一部不通であったので、8日の夜バスタ新宿22時20分発の夜行バスで青森に向かった。

4月9日
 この日は酸ヶ湯が満室で宿泊できなかったので、青森市内のホテルに宿泊した。
 
4月10日 天気:晴れ
 5時30分に起床する。6時30分にホテルの朝食を食べる。7時30分にチェックアウトをして、駅前のバスターミナルへ行く。スキーの乗客は私意外に2人居た。8時発の酸ヶ湯温泉行きのバスに乗車して八甲田RWに8時50分に着く。1Fロビーで着替え余計な荷物を預ける。
 9時15分発のRWで山頂駅に上がる。まずはダイレクトコースに入る。すると数日前に降った雪がストップ雪で足を取られ転ぶ。その後はスピードに注意して滑る。少しコースを離れるがスキーは滑った。中腹は左に逸れたり右に外したりして滑った。

 10時00分のRWに乗車して山頂駅に上がりパンを食べ長めの休憩をする。2本目もダイレクトコースへ行く。1本目より幾分か雪質に慣れたようである。中腹から右に入りザラメ様で適度にスキーが走った。3本目は12時00分のRWで山頂駅に上がり、ダイレクトを滑った。

 山麓に滑り降りて生ビールの旗を見つけ飲み、その後はカツ丼を食べる。RW山麓駅に行くと強風のため14時00分発のRWが最終になるとのことで山頂駅に上がる。スキーにワックスを塗りゆっくり滑る。
 16時00分発の酸ヶ湯の送迎バスで酸ヶ湯に向かう。到着後に明日のツアーの申し込みを行うと山越えをするとのことである。
 20時頃にツアールームに行くと隊長と他4名がいた。8日の事故の真相を聞いてガイドは大変だと再認識した。

 4月11日(月)天気:快晴
 7時のRWの状況 天気:曇り、山頂駅6.8℃、山麓13℃、南西の風25m/s、積雪260cm、降雪0cmとあった。
 寝坊して6時40分頃に目が覚める。テルモスにお茶を入れ7時に売店でおにぎりを購入して朝食を食べた。八甲田RWの状況を確認すると強風のため運休とあった。
 8時頃にガイドからRW運休ですが山越えのツアーに参加するかの確認があった。
 準備を整えフロントに行くと、ツアー参加者はシールを付けてくださいと指示があった。笠松峠から小岳に行くようだ。9時にツアーは出発する。
 笠松峠に9時10分に着いた。ここでも風が強い。雪の壁の上にあがると多くのBCスキーヤーがいた。RW運休だからすべてのツアーが集結したようだ。仙人岱ヒュッテに向けて9時20分に歩き出す。傾斜の緩い広い台地状でエゾ松の間を歩く。中には天然のキクラゲを探しながら行く方もいた。風を避けてエゾ松の所で休憩する。小岳や高田大岳の山頂の雪がかなり無くなっているのが分かる。

 さらに登り沢目に入いって行く。風を避けて沢の中で2本目の休憩をする。硫黄岳の斜面に割れているのが分かる。今日は5月上旬の陽気だとガイドさんが言っていた。かなり雪が減るだろうと思われる。
 沢目を20分ほど詰めると11時05分に仙人岱ヒュッテに到着する。多くのBCが温かいので外でランチをしていた。小屋の中に入ると誰も居ない。中に入ったのは数名でした。
 11時50分に小屋の外に出ると風は幾分弱まったように感じる。小岳へ向けて登る。12時45分に小岳の山頂に着く。さすがに風が強い。シールを剥がして滑走準備に入る。山頂直下では雪が割れているので、右に避けて滑り込む。右側の斜面の雪が柔らかく気持ちよく滑る。2本目も中斜面で気持ち良く滑るが、3本目は足を捕まれそうな雪で慎重に滑る。
 休憩を入れて、小岳の斜面を見ると良い斜面である。4月に入らないと来ることのできないルートなので充分に楽しめた。休憩後は斜度が無いのでトレース沿って行かないとストップしてしまうので、ガイドを先頭に一列になって滑って行く。最後は沢目に入り猿倉温泉に13時30分に到着してツアーを終了する。

 4月12日(火)天気:晴れ
 7時のRWの運行状況を確認すると天気は曇り、気温山頂駅7.4℃、山麓で13.0℃、西の風14m/s、積雪240cmとかなり雪が少なくなった。
 9時のツアーバスに乗車して、9時20分発のRWで山頂駅に上がる。ガイドからツアーは9時50分に出発と連絡を受け、山越えなのでシールを付ける。
 9時55分にツアーはスタートをする。ニセ田茂萢岳に上がる。シールを剥がし最初の斜面を滑る。斜面に亀裂があるとのころで、斜めにクリア―して底に滑り込む。柔らかい雪で楽しめたが、最後にギャップがあり注意して滑る。
 シールを付け暑いのでアウターを脱いで歩き出す。岩木山は春霞で霞んでいる。赤倉岳や井戸岳、大岳の西斜面は雪が融け地肌があらわれている。尾根に上がり休憩をする。赤倉岳の沢目の雪が残った所にはガイド倶楽部チームが登っているのが見えた。

 その後、田茂萢沢に入り大岳避難小屋に12時00分に着く。トイレ休憩を15分ほど取り、アウターを着込みヘルメットを被り、大岳の肩へ登り滑走準備に入る。ここまでくるといささか風が強い。肩からトラバースして大岳の東斜面に入りスピードに気を付けで滑り込むと中々良い滑りであったが、下部はやや重めであった。その後、左へトラバースして台地に上がり、足を捕まれないかスピードに注意して滑る。急斜面をクリアしてからランチとする。12時50分になっていたのでかなりお腹が空いていた。登りでバテた方をまって、13時28分に滑り始める。 台地から樹林帯へ入り、トレースを拾いながら滑って行く。途中では沢目の雪の上を融雪水が流れている。昨日といい今日も暑く、青森市内では夏日となったのも伺える。その水は雪の中に消えていた。早く雪も消えてしまうのかと心配になった。
 14時15分に箒場に到着した。茶店も営業し始めている。
補足。13時20分からRWは運休していた。

 4月13日 天気:曇り&霧後雨
7時の八甲田RWの状況を確認すると、霧で気温は山頂駅で5.6℃、山麓で10℃、南西の風12m/s、積雪210cmとあり、窓の外は青空も見えていた。
9時20分のRWで山頂駅に上がると、霧に包まれていたがまだ雨は降っていない。ツアーは9時55分にスタートする。田茂萢岳に上がり滑り始めるが、田茂萢沢に滑り込むところでは思いの外スキーが走った。ツアーは8名と少ない。
いつもより手前でシールを付けて、鳴沢台地に向けて登り始める。途中で標高1266m付近で休憩を入れて、鳴沢台地の東斜面に出る。すると霧が晴れると雪庇が張り出しているのが分かった。尾根上を滑って左の大地へ行く。スキーは走り楽しめた。樹林帯に入ってツリーホールに気を付けながら、沢を渡るところで休憩する。

その後はやや重な雪でトレースに沿って行き、11時45分に銅像茶屋に到着する。このあたりでポツリポツリと雨がきたか。
八甲田RW山麓駅に着くとツアー客5名は午後をキャンセルする。山頂駅に上がり、午後参加の2名を待ち、13時15分に山頂駅前より滑り、モッコ沢へ行く。霧で視界が悪い。雨はさほど強くない。Y沢で休憩して右にトラバースする。落ちた枝に注意してフォレストコースへ出て13時45分に山麓駅に着いてツアーを終了する。迎えのバスで酸ヶ湯に戻る。

 4月14日 天気:小雪のち曇り
 8時50分発の酸ヶ湯の送迎バスに乗車して、青森駅経由で横浜に帰った。

<山行雑感>
 この時期は笠松峠から仙人袋ヒュッテ経由で箒場に行けるので、強風でロープウエイが運行していなくても、雨で無ければ充分に山スキーを楽しめる。大岳の斜面、前岳の斜面の楽しさは格別である。

(KOS 記)

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