八甲田山 山スキー

日程:2022年1月7日〜10日

<行動記録>
 メンバー1名が不参加になったため、5人で車2台で行くより、1台に4人が乗り一人新幹線で新青森駅まで行きKOG宅に世話になった方が、交通費も安く済むと思い、東京駅11時20分発の新幹線で新青森駅に向かった。
 他4名は平沼橋を19時30分に出発して、首都高は前日の雪の影響で交通規制があるので、外環を使い東北道に21時30分に乗ることができた。岩木山SAに翌3時30分頃に着き、3時間ほど仮眠をしたらしい。

1月8日(土)天気:雪&霧
 9時45分頃に八甲田ロープウエイ駅に着くと、4名は9時前に着いていたらしい。最初にリフト回数券を買って、リフト周辺で足慣らしを2本ほどした。
11時20分発のロープウエイに乗り山頂駅に上がる。雪と濃い霧の中、雪面が見えない中手探りの滑りで降りる。中腹から視界が利くようになり山麓へ滑り降りる。
ゲレンデの食堂へ行き、何人かは缶ビールを飲みながら昼食を頂く。
午後もロープウエイで山頂駅に上がって滑る。やはり視界不良であるが、中腹から樹林帯に入りツリーランを楽しむ。山麓に降りて皆さん夜行の疲れもあるので、スキーを止めて酸ヶ湯温泉に向かう。
到着後に風呂に入り缶ビールで喉を潤す。その後はMAH氏持参の高知の地酒を頂く。16時30分頃に明日のツアーの申し込みを行って18時半頃まで酒を飲みながら歓談する。
 夕食を食べてからしばらくして21時前に布団に入った。

1月9日 天気:雪&霧
 6時に起床する。テルモスにお湯を入れる。7時頃に売店でおにぎりを買って、朝食をただく。
9時にツアーバスが出発する。参加者はバスに乗り切れないので50名を超える様子。
 9時15分に山麓駅に着くと、いつになく空いていて9時40分のロープウエイに乗車する。山頂に上がると何と次のロープウエイが雷雲の接近で運行停止となる。その再開が10時25分で、そのロープウエイを待って10時55分にツアーは出発する。
 午前は近場の変則モッコ沢へ行くとのことで、直ぐにスキーを付けてフォレストコースを少し滑りロープを潜り左へ入る。視界不良で先行者を見失わないようについて行く。しかし、新雪があり軽いのだが、視界がイマイチ。そして、左にトラバースして行くと、視界が良くなり、ツリーランを楽しむ。右の沢を渡り、フォレストコースの下部へ出る。山麓駅に着くと、ロープウエイが運休とあった。一応ガイドから午後は13時15分に山麓駅に集合と連絡を受ける。
 我々は隣の食堂で煮干しラーメンや蕎麦などを食べる。そして、13時15分に集合すると、ガイドから今日の午後のツアーは中止と連絡される。2名は13時40分の迎えのバスで酸ヶ湯に戻る。他の4名はリフト周辺を滑り16時の送迎バスで酸ヶ湯に戻る。

 そして、明日のツアーの申し込みを行う。1日ツアーは山越えと聞いて、少し心が動揺したが、午前のツアーも八甲田温泉に行くとのことで申し込む。
 その後は昨日同様に酒を飲み、山談義に明け暮れる。18時30分に夕食を頂く。22時頃に就寝する。

1月10日(月)天気:霧後晴れ
 6時に起床して、6時45分に朝食を食べる。7時の八甲田RWの状況を確認すると気温-9.2℃、西の風、風速11m/s、積雪290cm、降雪10cmで、天気予報も曇りで山スキーには好条件である。むしろこの時期としては暖かい
。  8時30分頃に準備をして外にでると、晴れ間が出ていた。  9時のツアーバスに乗車してRW山麓駅に着くとスキーヤーが下まで並んでいた。風が弱いので15分間隔で運転して、9時45分に乗車して山頂駅に上がる。
 午前のツアーはほとんどのツアー(他のガイドツアー)が八甲田温泉ルートへ行っているので、ガイドの判断で銅像コースに変更となり10時25分に出発する。
 1326mの田茂萢岳山頂にツボ足で上がり、濃い霧の中を出発する。先行者を見失わないように続き、ギャップをクリアーして左にトラバースして滑る。そして、最初の斜面に出ると、薄らと斜面のようすが見えるMAH氏の後にドロップインすると左側にノートラックがあり、それを拾う。下部は落ち気味であったが、MAH氏はそのまま突っ込んでいった。しかし、KOSは右に逃げて底に滑り降りるが、いやーいい斜面、いい雪で楽しい。
 シールを付け前岳目指し行動する。風も弱く暖かいのでウエア―を脱ぐ方も多かった。前岳鞍部に着く頃には視界が利き始めた。前岳山頂までトレースが無いのでガイドが先行して道を作るので、しばし休憩する。

 鞍部から山頂までは比較的歩き易い雪質で11時50分に山頂に着いてシールを取って、滑走準備をする。するとガスが抜け、斜面が見えてきた。ガイドの後に島田氏が滑り込む。小清水も左の斜面に入る。パウダーで一気に下部の木まで滑る。何と我々貸し切りの銅像の滑りを楽しむ。チョー気持ちいい滑りに感激する。その後はツリーランを楽しみ、沢を渡る前で休憩する。この頃には晴れてきた。
 沢を渡る時にギャップに振られないように注意してクリアーして、樹林帯をトレースに沿って快適に滑り12時30分に銅像茶屋に着いた。

 迎えのバスで酸ヶ湯にもどり、パッキングをして風呂に入り、食堂で蕎麦などを食べ、スキーや靴などをMAH車に預け、14時半過ぎにKOG車で新青森駅に送ってもらい、16時17分発のはやぶさ36号で東京駅に向かった。車組も平沼橋に翌0時20分ころに着いたしょうで、帰路は順調なようであった。

<行動時間>
1/10  9:55山頂駅10:25-10:33田茂萢岳山頂10:40-10:50シール装着11:00-11:25前岳鞍部(休憩)11:35-11:50前岳山頂11:55-12:10沢の手前(休憩)12:15-12:30銅像茶屋

<山行雑感>
9日の朝のロープウエイの運行状況は山頂駅気温-5.6℃、山麓-2℃、西の風18m、積雪300cm、降雪10cmとあり、寒くなくまずまずの条件と言えたが、午前のツアーを終えて、風速が上がりロープウエイが運休となってしまい、午後のツアーが中止となってしまったので、ここまで東北道をひた走りした方々には気の毒でならない。これは、低気圧が通過して一時的に冬型の気圧配置になったためで、次の10日には、前日の降雪は10cmと少ないものの、晴れそうなのでガイドから一日ツアーなら山越え、半日なら八甲田温泉と聞かされ胸が躍った。実際には、多くのツアーが八甲田温泉コースに行ったので、酸ヶ湯チームは銅像の前岳山頂から滑ることができ、しかも視界が良く最高な滑りができたことは嬉しい。昨年に引き続きKUN氏は2年連続で良い思い出になったことでしょう。いや、昨年が良すぎたのである。


記録:KOS



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