西丹沢 世附権現岳

日程 2020年6月13日

<行動時間>
 行程: 道の駅山北にてトイレを済ませ、寺ノ沢駐車場8:30到着「寺ノ沢駐車場335m 準備」8:50 → 8:55「滝壺橋334m」8:55 → 9:15「510m地点休」9:20 → 10:05「ミツバ岳834m 休」10:20 →11:05「世附権現山1019m 休」11:17→ 11:55「二本杉峠749m 休12:05 → 13:00「細川橋バス停356m」13:40 → 14:45「海老名SA」

<行動記録>
 コロナの影響でステイホームより解禁となり、久々の山登りにはちょうどよいトレーニング。参加者も14名と大人数で、もやのかかる静かな森の中をほぼ貸し切り状態で、にぎやかにハイキングを楽しんだ。

 寺ノ沢駐車場に車を駐車し8:50に出発、5分ほど車道を歩くと登山道入り口に到着し登山開始した。これまで自宅の周辺など足慣らしで散歩するぐらいしかできなかったところで、久しぶりの登り、極力歩調はゆっくりのペースを崩さぬよう意識した。うっそうとした杉林はきれいに間伐、枝打ちされており、まっすぐと伸びる幹の柱に囲まれながら、この山と生きている地元の人たちの山への思いが伝わってくる。シジュウカラやヤマガラ、ヒヨドリたちのさえずりを聞きながら、やがて森はいつのまにか新緑の美しい広葉樹の森へ。
 しばらくすると足元に時折4つの白い花弁の花がいくつも落ちているのが目に留まる。この花をつけている木が特定できなかったので、種類は不明。

 10:05、ミツバ岳山頂に到着するころには、雨がしとしと降ってきていた。しばし休憩と思ったら町田さんの首筋がヒルに食われていることがわかり、また、周辺を探ると数は少ないもののヒルがいる模様。ヒルにかまれるのを恐れて座って休憩とはいかず、立ったままの状態で持参したヤマビルファイターを靴にスプレーしてヒル対策を行う。 ミツバ岳の正式名称は大出山(オオダヤマ)といい、もともと地権者の先祖が小田原の造幣局に紙の原料としてミツマタを供給していたとのこと。もうすでに花の時期は過ぎ、あちらこちらに緑の葉を茂らせている。もっともヒル対策に追われ鑑賞している余裕もなかったが…。

 10:20雨に追われるようにミツバ岳を出発、尾根道を登って11:05権現岳へ到着。雨は次第に本降りになっていく。木々が多少雨を防いでくれてはいるようだ。二本杉峠へ下る道はやせ尾根ありまた足場が雨のせいかゆるいところもあり、多少注意が必要であった。

 11:55屏風岩山への分岐点である二本杉峠に到着し休憩をとる。ここからは山腹を巻く道、時折蛙が大きいのから小さいのまでぴょんぴょんと、時折目を楽しませてくれる。道が崩れたところもあったが、アルミ板が設置されていて特に危ないところはなかった。やがて大きな堰のある河原がみえてきて、さらに川沿いをしばらく歩くとやがて林道になり13:00細川橋バス停に到着した。
 下山口近くの中川温泉に停車して下山を待っていた車に運転手を乗せて出発地の寺ノ沢駐車場へ向かいそれぞれの車両をピックアップ、中川温泉に戻り残りの皆さんを乗せて海老名SAへ向かった。そのころすっかり雨は本降りに。

 昨年6月の山行の際は、現地に到着するころに土砂降りになりとても山に入る状況でなかったので、アサヒビール工場の工場見学へ行き、みんなで朝からビールを飲んだ経験を思い出す。それはそれでよい思い出になったが、今年は歩き始めに天気がもってくれて、雨がひどくなる前に下山でき、なんとか役目を果たすことができた。閉鎖時間のある駐車場やトイレ休憩場所といった見落としがちな登山の前後の状況に関しても、経験達者な方々の助言に救われた。なんといっても、会の多くの方々と久しぶりの山登りができたこと、これがなによりの収穫であった。

記録:IWS



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