尾瀬 実川硫黄沢

日程:2020年9月5日〜6日

 9月5日
 サポートセンター前に6時集合。一応、太平洋高気圧の勢力範囲だが、大気の状態が不安定で天気には不安要素があった。取り合えず現地で考えようと、車2台で出発する。

 途中、休憩を取りながら10時30分過ぎに七入の駐車場に到着する。空は晴れていたので、夕立にあうことを覚悟で予定通り出発することにした。MHさんの車を御池まで上げてもらって、11時40分出発。
 七入から沼田街道を10分ほど歩くと最初に出合う沢が硫黄沢だ。出合いの堰堤は左側から越え、堰堤上の穏やかな流れの中を歩く。しばらく歩くと、釜をもった滝が連続する。左右をへつったり小滝を登ったりと楽しく進めるところだった。13時前に二俣に到着。二俣は大きな一枚岩があり休憩に丁度良いところだ。右俣は苔むした2条の滝が流れ込んできている。少々休憩して左に進路をとる。二俣のうえも右の苔むした斜面から小沢が何条も滝となって合流しており、きれいなところだった。その後、大滝までは特段難所はなく順調に進んだ。
 最初の大滝は手前右岸の藪の中に顕著な踏みあとがあった。
次の大滝は右手の斜面を30Mロープ2ピッチだして突破。2ピッチ目は水流のすぐ右ではなく、さらに右の泥壁にルートをとった。滝の上からは焚火の煙が流れ下りてきたので、今夜の宿を確保できるか心配になる。

 滝上のゴルジュは、KNさんが左側から突破。最後の外傾したスタンスに右足を飛ばすところが、ボルダーチックだった。女性陣は大変そうだったので、KNさんのお助けハーケン・お助けスリングのサポートをうけて突破した。MHさんは右側の微妙なへつりを腰まで水につかりながらうまく突破した。

 最後のゴルジュが終わると、今日の予定の幕場。予定通り、16時前に到着。先行パーティがいたが、となりのスペースにツエルトを張らせてもらった。7人で5張りのツエルトを張るスペースは確保できた。

 準備が終わるとお楽しみの焚火。MHさんが持参した焚火台を使ってみたが、湿った薪もよく燃え、威力を発揮した。途中の道の駅で買った野菜やきのこを焚火であぶりみんなで楽しんだ。夕方、ぱらぱらと雨が降ったが、焚火を消すような本降りにはならず、夕食をはさんで20時までのんびりできた。

 夜も暖かく、雨漏り用に用意していたシュラフカバーも使わず、快適な夜を過ごせた。

 9月6日
5時に起床。空は多少雲があるものの晴れ間が出ていた。
6時40分に出発。今日の行程に大きな滝はなく、のんびり沢歩きの予定だ。途中、3Mの滝の左藪を巻いた以外は、ブナ林のなかの穏やかな流れをゆっくりたどる。 1550Mの二俣は気づかず通過、最後の二俣は長池方面にはいかず、直接道路へむかう右俣を選択した。
 御池から沼山峠に向かう道路に出たのが、9時30分過ぎ。ザックを下して休憩しようとしていたところ、沼山峠からのバスが来たので、沢装備のまま急いでバスに乗り込んだ。

下山後は、桧枝岐で温泉に入り、南会津でそばを食し、田島の道の駅でお土産を買い、那須の千本松牧場でソフトクリームを食べ、観光を楽しんだ。  

記録 GEN


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