霧積 墓場尻沢

日程:2020年10月24日(夜)〜25日

 10月25日(日)
 前夜の仮眠場所から車で霧積ダム湖畔の駐車スペースへ。準備をしているとすぐ近くの車道をカモシカが悠然と横切った。人間を警戒する様子もない。来る途中に道路わきにいた野猿の親方と思われたのか。
 7時15分に出発。駐車スペースから林道に入り、左側の斜面に沢への下り道があったのでそこから入渓。朝の気温は低く、最初の一歩は躊躇する。少し歩くと沢幅いっぱいのナメにであう。
小滝をはさんでナメが続き、朝日のなか気持ち良いところだった。
堰堤の手前の小ゴルジュは真夏なら水につかって突破したいところだが、この気温だと巻きの一択。堰堤の上まで続く左岸のふみ跡をたどる。堰堤の上は林の中の流れとなっている。流れが何条にも枝分かれしているが、どこをたどっても同じだった。

 5M滝は両側とも登れそうにない。左側の窪から巻道をたどる。続くCS滝は右の斜面のふみ跡から滝上へ。

 9時40分に三俣に到着。左俣に入る。左俣の三段の滝は右側の窪からまく。沢に下りるふみ跡が何か所かああったが、少し奥に進んだところが一番簡単そうで、確保なしで下降できた。三段の滝の上もナメが続く。

 10時35分に雌滝着。ここも登れそうにないので左の斜面から巻道をたどる。30Mほど手前左の窪は不安定で登れず、滝のすぐ横の斜面を慎重に登った。
雌滝の上には石積みの堰堤があり昔は人の営みがあったのかなと想像しながら歩いた。

 11時30分に雄滝下に到着。いったん右の尾根状をのぼり滝の右側の斜面にトラバース。そこから滝の落ち口までは傾斜があるのでロープをだす。立木で支点をとれるのだが、立木と立木の間の泥斜面が不安定でホールドとなる岩もそもそも安定しているのか泥の上に乗っかっているだけなのかわからずいやらしい場所だった。
 沢2回目のIWAさんは平然とのぼってきた。前回同じ沢を遡行しているIZAさんは「前回はふつうの木登りだったけどな?」とのこと。もっといいルートがあったかもしれない。
雄滝の上の二俣で休憩後、左俣にはいってすぐの左斜面をのぼる。この詰めは悪いところもなくすぐに上の登山道にたどり着けた。12時40分。

 登山道から少し上がった林道で装備を解く。林道は日当たりがよく紅葉した木々が美しかった。林道から旧中山道に入ると、すれ違う人が多くなった。旧中山道の909ピークの手前の尾根からダム湖にむけて下る。途中の崖は左側がなんとかクライムダウンできそうだったが、懸垂下降で下りる。下りた場所から右の沢におりてしまい、最後は沢の下りとなる。滝はなかったが登山靴に履き替えていたので、濡れないように右に左にルートを探っていると、かえって時間がかかってしまった。

なんとか湖畔道路にたどり着き、15時45分に駐車スペースに帰り着いた。  

記録 GEN


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