2020年12月冬山合宿サブ山行 三ツ頭の記録

日程 2020年12月29日(火)から30日(水)

<行動記録>
12月29日(火)
八ヶ岳泉郷8:00→8:30八ヶ岳クラブバス停脇の駐車スペース→8:43天女山ゲート→9:15天女山→9:52天の河原(1620m)→10:50 1850m→12:21ここが一番きついの看板2187m→13:08前三ツ頭→14:30三ツ頭→14:38ビバーク2533m

美し森に車を置いて天女山から権現岳を経由して真教寺尾根を下降する計画だが、29日夕方から天候が荒れる予報でコロナ禍においては万が一も避けなければならない、権現岳を越えてしまって荒天となると進退窮まりそうなので、ビバークは権現岳手前にすることにして天女山林道ゲートに車を置いて出発することにした。前日夕方から泉郷の知人宅にお世話になり、ゆっくりの出発となった。天女山林道ゲート前の駐車スペースは既に満車で、警察が登山届の確認のために居てもう停められないので別の場所を探すように言われてしまう。しばらく探し回ってなんとか場所を見つけて8:30に歩き始めることが出来た。

10分ちょっと余計なアルバイトが必要になってしまったが、警察の方にCompassで届けていることを伝え(朝確認した時に名前ありましたとちゃんと確認されていた)進んだ。尚、山梨県では2019年(令和元年)から、富士山、八ヶ岳、南アルプスの一部の山域で12月1日から翌年3月31日までの期間は登山計画書の提出が「義務化」されているのでしっかり守りたい。長野県に提出しましたと言っても山梨県は確認できないのでCompassは便利だと思った。

 三ツ頭までは厳しいルートではなく、今日は天気も良いのでゆっくりと進む。積雪が少なくビバーク場所は高度を上げないと水が作れなさそうだ。1850mを越えると急登が始まる。下山してくる日帰りの登山者とのすれ違いが多くなる。久しぶりの20kg超えの荷物にペースは上がらない。「ここが一番きつい」の看板手前のきつい所でアイゼンを装着した。前三ツ頭に13時過ぎに到着。開けた尾根の風下側の斜面にテントが潰して置いてあった。空身で権現岳まで行っているのだろう。まだ縦走するつもりだったのでもう少し先に進むことにする。しかし雪はサラサラで量も少ないこともあり、目ぼしい所で何度か整地してみたが良いビバーク地は見つからなかった。三ツ頭山頂に14:30に到着。先の鞍部に下ってビバーク地を探そうか迷ったが最後に目ぼしをつけた山頂手前の樹林帯にビバークすることにした。(後で調べたら先に進んだ方が良い場所があったようだ)グラニュー糖のような雪で整地も空しかったがなんとかテントを設営した。木々に囲まれて風の影響は少ないが眺めは犠牲になってしまった。水を作ってコンロで暖を取りながらラジオを聴きいて担ぎ上げたビールと日本酒を堪能してまったり時間を過ごした。久しぶりに天気図も書いたが、電波も通じるのでスマホで正解をチェックしてみて12時の地上天気図では翌日の予測は難しいとつくづく思った。

夕食は賞味期限切れ在庫処分でフィリーズドライの親子丼。夜に風が出てきて騒がしかったが耳栓をしたので快適だった。Thermarestの最軽量170g半身マットでは下冷えが強く寝付けなかったがザックを敷いたら防げた。ここは軽量と安眠の攻め際でもう少し工夫が必要だ。

12月30日(水)
5:30起床→ビバーク2533m 7:18→7:35前三ツ頭→7:54ここが一番きついの看板→8:32 1859m→9:14天女山→9:35天女山林道ゲート→9:42八ヶ岳クラブバス停脇の駐車スペース→12:30帰宅

朝5:00に一旦起きたが予報通り雪が降っていて戦意喪失。30分程うだうだして行動を開始する。朝食はラーメン。明るくなってきたので再度外を確認して天候は予報通り冴えないのでさっさと下山することにする。テントを撤収して一応アイゼンを履いて下山を開始した。樹林帯は静かだったが前三ツ頭の開けた尾根は耐風姿勢を取りたくなるほどの暴風で上部の稜線は開けた方角によってはかなり厳しいだろうと思った。前三ツ頭を過ぎると再び樹林帯となり風の影響は少なく気温も上がってくる。ここが一番きついの斜面を降りたところでアイゼンも外して速度を上げて下山する。雪がみぞれとなり雨に変わって1859mを過ぎるころにはびしょ濡れだった。天女山の東屋で浸水状況をチェックして林道ゲートに9:35に到着。昨日満車だった駐車スペースも1台止まっているだけだった。 コロナ自粛と南岸低気圧で関東平野部の降雪予報の影響なのか道路は空いており、12:30に帰宅することができた。
記録:KN


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