乗鞍岳山スキー

日程:2019年4月5日(夜)〜7日

 4月5日
 21時に相鉄平沼橋駅前のセブンイレブンに待ち合わせをして、MH氏運転で東名、中央、長野道経由で松本ICから風穴の里に0時30分に着いて、テントを設営して仮眠した。松本に近づくにつれ小雨が降ってきた。

 4月6日 雨後晴れ
 5時に起床すると小雨が残っていた。テントを撤収して朝食を食べ5時45分頃に出発して、乗鞍高原休暇村の駐車場に6時15分に着いて、休暇村は休館であったがトイレを使用することができた。スキーにシールを付け6時45分に登りはじめた。他にもバックカントリーがいた。

 30分ほど営業していないゲレンデをシール登行していくと、雪で埋まっていた車道を除雪に入っており、3ヶ所越えるのに苦労する。ゲレンデトップに8時15分に着いた。気温が上がってきて汗ばむ陽気である。ゲレンデトップから樹林帯を行くのだが、段々と高度を上げていくと稜線の雪が舞っていることから風が強いのが分かる。9時50分に位ヶ原山荘への分岐点に着いて休憩を入れる。
 目の前の斜面を登ると森林限界になる。乗鞍の山容が見えるので心が弾む。斜面が急なのでトラバース気味に登り、位ヶ原の末端に着いて、どのルートへ行くか相談して、まずは肩の小屋へ行こうと決めて歩いて行く。肩の小屋入り口で11時だったので、もう一頑張りして11時45分に肩の小屋に着いた。風が強いので小屋の影で風を避けて休んだ。
剣が峰の斜面がクラストしているのでシール登行では無理と判断して、滑り降りて一つ尾根の北側の斜面に登り返すことにした。シールを外し12時05分に滑り出す。小屋付近はクラストしているので滑るのに苦労したが、その下は斜度が緩く柔らかい雪が溜まり比較的滑りやすかった。途中から尾根を左に回り込んだ所でシールを付け、尾根の右側をシールで登る。幾らか尾根によって風が遮られたか、風が弱まったように感じた。右に車道の一部が雪面から顔を覗かせているから少し登った所でシールを外して滑る準備をした。気がつくとここから槍穂高連峰が美しく良く見えた。
 適度に雪が溜まり、斜度も20〜25度位の斜面で柔らかい雪でスキーがほどよく走って気持ち良く滑れた。下には位ヶ原が見渡せて真ん中目指し滑って行くと、斜面の下部に差し掛かると位ヶ原の左に小屋が見えた。ここが位ヶ原山荘なので、その後はもう一つ左の斜面に回り込むとノートラックな斜面が待っていた。そこも雪質は良い。後ろを見上げると先ほど見えた道路の下部になる。小屋目指して滑って行く一つ段があり、そこを滑って振り返ると自分のシュプールが青空に映えて、しかも我々2本のシュプールしかなく美しく見えて写真に収めた。
 その後は樹林が出はじめ、木の間の滑りやすい所を滑る。最後の斜面の入り口は広いのだが少し落ち込んでいる。
MH氏は横滑りからドロップインしてから左の尾根状を滑る。KOSは右へトラバースして底へ滑って行く。そして、行く手に橋が見えて、そこを渡ると位ヶ原山荘に着く。
時刻は13時40分と雪が良いと滑るのもあっという間である。小屋の入り口は裏側にあり中に入る。小屋の主人からもう外には出ませんかと言われ、そうか時刻も早いなあと、元気があれば天気も良いのでもう一本行っても良い時間でもある。

 小屋に入り部屋に案内され、荷物を整理してシールを干して、コタツで缶ビールを美味しく頂いた。ストーブもあり暖かい小屋であった。夕食の18時まで山の話しなどをしたり、昨夜の睡眠時間が短かったためかウトウトしたりとのんびりした。

 夕食はシカ鍋と鶏のホイル焼きが出て美味しかった。明日の乗鞍岳(剣が峰)の天気予報では曇り後雪で、朝の状況では直ぐに下山もあり得るなど天候が心配になった。夕食後しばらくコタツでのんびりして20時過ぎに就寝した。

 6月7日 天気:曇りのち雨
 5時50分に起床する。朝までぐっすり眠ることができた。6時に朝食を頂き、周囲の様子を見ると曇りだが視界があり、何とか行動できそうなので、身支度を調えスキーにシールを付けて7時10分に小屋を出発した。
 位ヶ原への登りは雪崩の起きやすい斜面の左の樹林帯からジグザクに登り、上部は右にトラバースして位ヶ原に出る。そこから昨日最後に滑った位ヶ原ルートの尾根めがけ高度をあげて行く。尾根の末端から右側に沿って登り、昨日よりさらに上の岩が露出している所まで登り滑走準備に入る。
 天候は曇りで雪がちらつき始めたが視界があるので条件は良い。昨日同様にやや重の新雪が積もった所を選び、MH氏が先に滑っていく。続いて小清水も滑る。あっという間に位ヶ原に滑り込んだ。位ヶ原はシュカッブラが出ており、滑りにくかったのでゆっくり森林限界入口まで滑って、その後は登りのスキーヤーに注意しながら位ヶ原小屋分岐までスキーが滑る雪を楽しんだ。しかし、樹林帯に入ると雪面が凸凹に固まり、洗濯板の上を滑っているようで足に応える。出来るだけ横の柔らかい所を探しながら滑っていると思わぬ深雪に足を取られることもあった。途中で休み休み滑って、ゲレンデトップに出る最後の斜面は狭くアイスバーンなので、横滑りでクリアーしてゲレンデトップに9時35分に着いた。

 ゲレンデを横切る道路に除雪が入って、それを乗り越すのにスキー外し歩くことになり、苦労して休暇村駐車場に10時に着いた。この頃より小雨が降り始めたので早く降りてきて正解だと思った。スキーを片付け乗鞍高原のバス停近くの日帰り温泉のゆけむり館に行って汗を流し、諏訪SAで昼食を食べ横浜に帰った。早い時間だったので渋滞も無く16時前に帰宅できた。

<行動時間>
 4/5 平沼橋21:00-10:40双葉SA10:50-11:45松本IC-12:15風穴の里

 4/6 5:00起床風・穴の里発5:40-6:15休暇村駐車場6:45-8:15ゲレンデトップ-9:50 位ヶ原山荘分岐10:00-11:45肩の小屋12:05-12:10シール付け12:20-13:05 滑走準備13:15-13:30位ヶ原山荘着

 4/7 位ヶ原山荘7:10-8:05尾根末端8:15-8:55滑走準備9:05-9:35ゲレンデトップ- 10:00休暇村駐車場10:30-10:40湯けむり館11:30-12:15諏訪SA-15:45横浜

<山行雑感>
 出発前の天気予報では6日が晴れ、7日は曇りで6日しか山行に望めないかもしれないと思っていたし、晴れだと気温があがり雪が重くなるのではと心配していたが、実際には5日の夜から降った雨が乗鞍の稜線では雪で、やや重ながら山スキーを楽しめた。また、6日に頑張って朝一で入ったおかげで、ノートラックの斜面を滑ることができて良かった。剣が峰は風の影響を受けて稜線はアイスバーンとなり、アイゼンが無いと登れなかったが、東側の位ヶ原ルートなどは良い雪が溜まっていたので良かった。また、その東側にも良い斜面があり、斜度的にも20〜25度で初中級者には良いエリアといえる。

記録 KOS


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