北アルプス 白馬岳

日程:2018年4月27日~29日

<行動記録>
 4月27日(金)天気:曇のち晴れ
 最初は27日の夜行バス又はムーンライト信州号で入山を考えたが、いずれも満席で仕方なく、27日の朝東京駅6時28分発の新幹線で、長野駅から朝一の8時20分発の栂池高原行きのバスで入山することとした。

 栂池高原に予定通りに9時55分に着いた。ゴンドラ、ロープウエーを乗り継ぎ自然園に11時05分に着いた。山岳警備隊の方から入山の注意のレクチャーを受け出発する。おそらく山スキーに行く登山者が多いためと思われる。平日ともあり、30分毎の運行でしばし待たされ、ロープウエーは登山者の我々と山スキーの2人組の乗車となった。

 ロープウエー出口の裏手から尾根の右側に取り付きアイゼンを着け、疎林の広い斜面を歩いて行くと、先行者の山スキーヤーが歩いているのが分かった。斜面の途中で一本休憩を入れる。更に30分ほど歩き、斜面を登り切ると、その先にこんもりしたハイマツ帯があり、ここが天狗平であることがわかる。その中央付近を過ぎた所で休憩する。そこから西には白馬乗鞍岳があり、その中央付近を山スキーヤーが登っている。我々もその踏み跡をだどり、急斜面を1時間かけて登り切ると平坦な台地にケルンが見えた。台地の雪は消えていた。大きな石ころの登山道を歩いて行くと雪に埋まった白馬大池が見え、雪に埋まった白馬大池小屋の所で先客の天幕の跡にテントを張った。ここまで4時間ほどで来られた。先客は2はりのみであった。
 天幕設営後は水作りを行いながら、ワインを飲み、山ア氏用意したクラムチャウダーで夕食を美味しく頂いた。19時45分にシュラフに入るが、夜中の風の強さになかなか寝付けなかった。

 4月28日(土)天気:快晴
 4時に起床し、朝食のパスタを頂き、行動の準備をする。昨夜の風が多少残っているので、上下雨具を着用しアイゼンを着け5時50分に歩き出す。
船越の頭まで登山道の一部が雪解けで現れているが、雪の着いている所を詰めてピークを越えて、その先に船越の頭がある。ここで、休憩をする。風はあるものの景色はばっちりで小蓮華岳の稜線と鹿島槍が美しい。右には雪倉岳・朝日岳、背後には雲海と火打岳・妙高山が見えた。
小蓮華岳への登りは雪稜でアイゼンを利かせ登る。傾斜はきつくないのが嬉しい。途中で雷鳥を見る。頂上から白馬岳の姿が良く見え近くなったと感じる。鹿島槍の先に槍・穂高岳が見え、今日の天気の良さに感謝する。
小蓮華岳の先は雪が溶け、夏道が出ているが、アイゼンを付けたまま行動した。三国境まで夏のコースタイムでは30分とあったが、アップダウンもあり時間がかかった。二重山稜の間で風を避けて休んだ。白馬岳の頂上まで近くになったと感じたが、馬の背あたりが雪が着き急斜面になっているのが見えた。



馬の背の斜面を慎重に登った後は、緩やかな稜線の雪の消えた夏道を登り、白馬岳の頂上に10時05分に到着した。頂上から剱岳、鹿島槍ヶ岳、槍ヶ岳、穂高岳の山脈の展望を楽しみ、40分ほどゆっくりして、下山にかかった。
馬の背の斜面を慎重に下り、三国境を越えた所で休憩を入れ、依然晴天で良い景色を楽しみながら、小蓮華岳、船越の頭でゆっくり休憩を入れ天幕に戻った。船越の頭に来ると、山スキーヤーがとても多く、栂池平に向かって滑っていた。エントリーポイントを確認し、来年はここに来ようと思った。



天幕に14時25分に戻ると、天幕が15張りと増えていた。天幕の中でお茶を入れたり、酒を飲んで、夕食までまったりした。17時半に夕食を取り、19時過ぎに就寝した。

 4月29日、天気:快晴
 4時起床した。昨夜は風もまったく無く、ぐっすり眠れた。朝食を食べ天幕を撤収し6時10分に歩き出す。今日は無風で暖かい。白馬乗鞍岳のケルンまで25分で登り、雪が着いているとこで休憩を入れる。岩陰でトイレを済ませ、アイゼンを付けゆっくり下る。途中で天狗原の様子を確認する。天狗原まで30分足らずで下り、天狗原の祠のある所で休憩を取り、栂池山荘へ向けて下った。自然園に8時50分に着き、9時10分発のロープウエー、ゴンドラを使い、栂池高原に10時に着いた。ゴンドラ内でネットで検索し日帰り入浴のできる施設を調べ、栂の森山荘へ行き、汗を流し缶ビールで喉を潤した。
11時23分発の長野駅行きのバスで長野駅に13時に着き、13時23分発の新幹線に乗り東京駅経由で帰った。

<行動記録>
 4/27 栂池自然園11:15-天狗原-白馬乗鞍岳(ケルン)-白馬大池
4/28 BC5:50-船越の頭-小蓮華岳-三国境-白馬岳-小蓮華岳-船越の頭-BC
 4/29 白馬大池6:10-8:50栂池自然園

<山行雑感>
 このルートは数年前に計画し天候不順で中止にしたこと、そのさらに10数年前に白馬大池に来て、白馬岳へ向かう途中に強風で山行中止にしたことがあったため、是が非でも来たいと思っていたので、好天に恵まれ素晴らしい山行となった。特に、28日は北アルプスはもちろんのこと、富士山から北岳、甲斐駒ケ岳から八ヶ岳、浅間山、妙高・火打山、白山と展望を楽しめたのが嬉しい。
 天幕地としての白馬大池は小屋の周辺に天幕を張ると、周辺が雪原でトイレに困る。少し離れて岩の近くに天幕を張っているパーティーも居た。また、トイレに行くため池の反対側の岩の方まで行っている方もいた。
 今回の栂池高原のエリアは山スキーのエリアでもあるので、いろいろと観察しながら歩いた。


記録 KOS


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