六甲山縦走

日程:2018年11月19日夜〜21日 

行程:
11/20火曜0730鵯越駅-0845菊水山-0930鍋蓋山-1230摩耶山-1455みよし観音
11/21水曜0830みよし観音-0940六甲山-1245塩尾寺-1330宝塚駅

11/19夜新横浜から新幹線に乗り新神戸に向かう。駅近くの宿にて前泊する。当初の計画では20日の朝一で新横浜を出発する予定だったが、不慣れな土地で交通手段に戸惑って山行計画が押す事を懸念して出発日を前倒しに変更した。
兵庫に来るのは20年ぶりで姉の結婚式で来た時以来だ。聞こえてくる関西弁が耳慣れずくすぐったいが、少し人懐っこく聞こえるせいか知らない町に来た緊張感が和らぐようだ。

11/20朝 新神戸駅から鵯越駅に向かうが急行に乗ってしまい鈴蘭台駅まで行ってしまう。慣れない土地での交通機関の乗り換えは苦手だ。前日の内に神戸に移動したのは正解だったようだ。
0730気を取り直して鵯越駅から歩行をスタートする。本来は塩屋駅や須磨浦公園駅から出発するのが全山縦走であるが、途中中継できる宿がほとんど無く、幕営も禁止されている為、自身にとって安パイである鵯越駅を起点と設定した訳である。いつかは1日で全山縦走を試みたいものだ。
菊水山、鍋蓋山、摩耶山とアップダウンを繰り返しながら進んでいく。毎日登山発祥の地と呼ばれるだけあり、平日でもご近所のおじさま方、夫婦で歩く方がおり、皆丁寧な挨拶を交わして歩くのが毎日登山の習慣のようだ。菊水山から鍋蓋山の稜線が一部細くなって崩落しているが、巻道もしっかりある為危険はない。摩耶山の辺りまで来ると神戸の街、神戸湾、その先対岸の大阪まで見渡せる。時折船の汽笛が風に乗って聞こえてくる。その趣は横浜港にも少し似ている。息を切らし山に登りつつも、眼前のゆっくりと漂う大海原に目を向けると、時間軸が揺らぐようで、ただただその風景に身を任せてしまう。とても幸せなひと時だと感じる。

摩耶山からはつづら折りの国道をショートカットするように山道を進んでいく。丁字ヶ辻を過ぎた所にある藤原商店で今夜の酒を調達する。何故か酒屋には藤原という名前が多いような気がするが気のせいか。宿は地図上には数件しか無いが、歩いていると沢山の山荘名が書かれた古い看板があるが現在も営業しているのかは分からない。山頂は観光地化が進み縦走路は観光施設に寸断されそうになりつつも、さながら施設の一部を通り抜けて続いていく。風情に欠けるが縦走路が残っている事に低姿勢に感謝するとしよう。1455みよし観音近くの宿に着く。藤原商店で購入した神戸ワインを傾けながら暮れ行く港町を眺めて一日を終える。

11/21 0815宿を出発。0940六甲山の開けた山頂に着く。すぐ近くの草むらにビバークに丁度良い場所を見つけた。その後鳥居茶屋跡以降、水無山、太平山、譲葉山、岩倉山、塩尾寺までは静かな山道を進んでいく。住宅街から離れる為人はあまり歩いておらずここに来て山道らしい歩行となる。塩尾寺まで来るといよいよこの山行も終盤かと少し寂しい気持ちになるのもつかの間、宝塚駅に抜ける住宅街の袋小路に参る。六甲山縦走は住宅街の正確なルート確保が肝であるとの他者の記録を思い出す。宝塚駅で姉と合流し食事を共にして、六甲山縦走の締めくくりとした。



記録 AB


2018年度山行報告へ