久重山・祖母山・湯布岳

日程:2018年5月22日〜25日

<行動記録>
 5月22日 天気:曇一時雨
横浜駅京浜急行ホームでSM氏と待ち合わせをして、6時27分発の特急羽田空港行きで羽田空港に6時53分に着く。直ぐに手荷物を預け、朝食のおにぎりとお茶を購入する。
8時00分発の大分別府空港行きの飛行機に乗り、機内でSM氏から「豊後牛まぶし」の事を聞き、湯布院で食べる予定であることに期待が増した。

 9時30分に大分別府空港に着き、レンタカーで出発し途中のコンビニで、今日と明日の行動食を調達する。空港は海に近く晴れていたのだが、山の方は雲に覆われて、だんだんと雨が降り始めた。途中に夢の吊り橋に立ち寄り、登山口の長者原に12時に着いた頃には、霧雨が降ったり止んだりの天候となってた。 車内で昼食を食べ、雨具を着用して12時50分に雨ケ池越で法華院山荘に向け歩き出した。雨降りであるが、樹林帯ではさほど気にならず行動することができ、樹林帯の樹木の雰囲気が本州の山とは違い、やはり九州の山であることを認識しながら、ゆっくり歩いた。途中2回ほど休憩し、法華院山荘に15時10分に着いた。残念ながら坊ガツル湿原は、ガスで視界が利かないな、時折赤いミヤマキリシマが咲いており感動した。
宿泊手続きをして8畳の部屋を割り当てられた。平日ともあるのでかなり空いているようだ。直ぐに濡れた雨具を干し、風呂へ入る。石けんシャンプーは使えないが、風情のある良い温泉で、ゆっくり体を温めた。風呂上がりに談話室で缶ビールを飲み、SM氏持参のワインで夕食まで酒盛りを行って山談義に弾んだ。山行前にNK氏から坊ガツルは良いよと言われていたので、次回は坊ガツルキャンプ場に2〜3泊して周辺の山を登ろうと思った。

明日は雨時々曇の予報で霧雨が降るものの、雨足は弱いというSM氏の判断で予定通りの行動をするとの事。18時の夕食を食べ、直ぐに朝早かったため眠くなりうとうとした。20時にもう一度風呂に入り21時に就寝した。
5月23日 天気:雨
5時起床すると弱い霧雨状態だった。6時30分の朝食を食べ、頼んでおいた弁当を受け取る。この頃になるとかなり強い雨足となり、行動するのに気が滅入ったほどであったが、7時30分に雨具着用で出発準備を整えるころには霧雨状態となった。

山荘の裏手の沢沿いの登山道を霧雨の中登る。ゴマドウ岩の崖にミヤマキリシマが咲き、霧雨の中でも赤いのが確認でき、晴れていればさぞかし美しいことかと想像した。この先雨は時折強くなるものの、歩けないほどでもない。急登を30分ほど行くと、砂の平坦な登山道となり、諏蛾守越の分岐で休憩する。コースタイムより早く45分ほどで着いた。
その後、霧の中登山道を示す棒を頼りに行動する。沢筋の登山道には黄色いペンキがこれほどかと思うほど多く付けられている。久住分かれに9時05分に着いた。雨と深い霧で展望は得られないのが残念である。ここまで他の登山者は無し。山荘に居た登山者はどうしたのかと思う。写真を撮り直ぐに中岳へ向かう。来た道を戻るが、分岐からペンキマークが殆どないので、踏み跡を忠実にたどり稲星山へ行の分岐を左に折れ下ること久住山から20分ほどで十字路に着き、池ノ小屋へ向かう。小屋は石作りで天井はコンクリートで出来ているが、扉がしっかりしてなく中は雨でかなり濡れていた。中で小屋で頼んだ弁当を食べるが、濡れた衣類のため、体が冷え切った。御池が見えるはずが霧で見えない。小屋から尾根の鞍部へ少し登り、右にルートを取ると直ぐに中岳の頂上に着いた。霧雨のため展望は得られず直ぐに下山する。久住山への分岐に着くと黄色のペンキマークが付いており、後は久住分かれに戻り、諏蛾守越分岐まで来て休憩する。少し雨が弱くなってきた。

諏蛾守避難小屋まで5分ほど登り、後は長者原までの下りになる。15分ほど歩くと舗装された林道へ出る。暫くすると登山道になりこの付近のミヤマキリシマが丁度満開であった。さらに下るともう一度舗装された林道になり、20分ほどで長者原の駐車場に14時15分に着いた。トイレの前のひさしがある所で雨を避けながら着替えをする。

牧ノ原峠経由で今日の宿のある竹田市へ向かった。途中ではコンビニは無く、竹田市内にあるローソン(2軒)で明日の朝食と行動食を調達して、宿に16時に着き、濡れた衣類・雨具・靴を屋上で干した。この頃には天気は晴れていた。 風呂へ入り部屋で缶ビールを飲みまったりした。今日の夕食はホテルに併設されている居酒屋で馬刺しなどを摘まみに酒を飲み、最後は鳥天ぷら定食で腹を満たした。

<行動時間>
5/22長者原12:50-15:10法華院山荘
5/23法華院山荘7:30-9:40久住山9:50-10:25池ノ小屋10:50-中岳-12:35諏蛾守越分岐 12:40-14:15長者原

祖母山
<行動記録>
 5月24日 天気:晴れ
 朝5時に起床して、昨日干していた雨具などを取り込みザックのパッキングをして、コンビニで調達した朝食を食べる。
 6時15分に宿をSM氏運転で出る。祖母山の北谷登山口まで70kmほどの行程になるが、竹田市内を出るとほとんど信号も無く、対抗車もなく快調にSM氏が県道の山越えの道を走ったおかげで、北谷登山口に7時25分に着いた。ここはトイレもあり水も出ていた。

 身支度を調え7時35分に樹林帯のトラバース気味の登山道を歩いて行く。530m毎に道標が付けられており、頂上までの目安が付けやすい。下りてくる登山者から反対から登る登山道の状況を聞くと、昨日の雨でかなり滑って苦労したことを聞く。2合目で休憩を入れ、歩いて行くと登山道は尾根に出る。すると左に明瞭な踏み跡があり、行ってみると展望台で北に九重山、北西に阿蘇、九重山の右奥には由布岳が見え、良い展望が得られた。そこから踏み跡をたどると登山道に合流し千間平の道標があった。その後の登山道も樹林帯で下は土で滑りやすい中登る。途中で休憩を入れ、国観平に10時10分に到着する。ここから頂上までが見渡せた。9合目に来ると岩が出始めた。急登を登ると頂上に着いた。
頂上には登山者が10名以上居て今までの静かな雰囲気と違った。おそらく川上渓谷の方から登ってきた登山者が多いのかもしれない。頂上からの展望は360度素晴らしいが、霞がかかったように見える。ある登山者は黄砂の影響だと言っていた。また、頂上から幾つか伸びる尾根を見ていると、いずれも急である。黒金山コース、宮原コースとも急で、地図で確認すると登りで4時間強かかるようだ。傾山の三角が印象的である。
 頂上で展望を楽しんだ後、急で滑りやすい道を避け、登ってきたコースを戻ることにした。晴れて気温も上がっているので朝よりかは滑りにくく、途中2回休憩を取り、駐車場に13時50分に着いた。
 駐車場の水で顔・手を洗い14時10分に湯布院温泉に向け車を走らせた。朝来た道をひき返し、豊後竹田市を経由して湯布院へ向かう。SM氏は湯布院の豊後牛まぶしが食べられる「心」に行くために気合いを入れて運転をした。そのおかげで湯布院に16時半に着き、17時(オーダーストップが17時半で予約の最終は17時)に店の予約を取り、豊後牛まぶしを生ビールと共に美味しく頂いた。
その後、湯布院温泉の散策をすると由布岳の頂上直下が赤くなっているのが確認でき、ミヤマキリシマが満開であることに期待が湧いた。宿に戻り風呂へ入り、缶ビールや日本酒を飲み22時に就寝した。

<行動時間>
 5/24 北谷登山口7:35-8:43展望台8:53-10:09国観峠10:13-10:40祖母山頂上11:10-12:00国観峠-12:30三県境-13:50駐車場

由布岳
<行動記録>
 5月25日 天気:晴れ
 6時に起床して、コンビニで購入した朝食を食べ、7時10分に出発する。登山口までは10分足らずで着き、7時30分に歩き出す。最初は草原で由布岳の頂上がはっきり見え、かなりきつい登りになりそうだと覚悟するとともに、草原が美しいことに感激する。
 由布岳の下部は樹林帯で登山口の草原を過ぎると樹林帯になる。45分くらいで西登山口コースとの分岐点に着き休憩する。ここからジグザグの急登になる。樹林帯が切れると展望が開け、九重山から祖母山が見える。また、ミヤマキリシマが現れはじめ、頂上付近では赤く染まり満開のようで期待が湧く。途中で休憩を入れ、さらに登り東峰と西峰の鞍部のマタエに近づくとミヤマキリシマの赤が際立って見えた。鞍部に9時54分に着くと西峰の先が赤く染まっていた。
西峰に登りになるのだが、鎖場が2ケ所あり結構厳しい登りとなり20分ほどかかった。頂上で20分ほど展望とミヤマキリシマを楽しんだ。九重山の方を見ると頂上付近が赤くなっているのが確認できた。下りは慎重に下り20分ほどかかった。東峰は西峰と違い楽に登ることが出来た。頂上付近は狭いので少し戻った所が広場になっているので、ここで長めの休憩を取った。そこから途中で1回休憩を入れ、来た道を戻り13時25分に駐車場に着いた。荷物を整理して途中でソフトクリームを食べ、別府にある鉄輪温泉のひょうたんの湯へ行き汗を流した。
鉄輪温泉から別府大学駅に送ってもらいSM氏と別れ、大分駅に向かった。ホテルで衣類を洗濯して、駅構内の「竹田丸福」でとり天を摘まみに生ビールを飲み、22時半頃に就寝した。

<行動時間>
 5/25 登山口7:35-8:15分岐点8:20-9:52マタエ10:00-10:20西峰10:40-11:00マタエ-11:15東峰11:50-13:00分岐点13:05-13:35登山口



記録 KOS


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