奥多摩 川苔山

日程:2019年1月24日

 奥多摩駅に集合しバスに乗り換え川乗橋で下車する。平日の為電車もバスも空いている。0930頃装備を整えてから歩行開始。川乗谷に沿って川乗林道を45分程歩き、細倉橋から山道に入る。清流沿いに橋を何度か渡る。所々岸壁の垂水が凍り付いて氷の塊になっているのが見える。高度を稼ぐと道が狭くなり左の谷に切れ落ちて慎重に歩く。奥多摩の名瀑と呼ばれる百尋ノ滝は冬季には水量が少なく所々凍り付いていて、日差しで緩んだ雪塊が落石の様な音を立てた。雪混じりの落ち葉道を経て陽が差す頂上分岐に出る。
 1145こんもりと開けた川苔山に到着する。日向の山頂では先客が3名程大休止を取っている。山頂から北斜面に足毛岩方面の尾根道が続いており、次回はその破線ルートを歩いてみたいと思った。先が長い我々は長居せず山頂を後にする。

下山は本仁田山を経て奥多摩駅に降りるルートで登降を繰り返す為、鳩ノ巣駅、古里駅に下山するいずれのルートよりも時間がかかる。山体の南面は陽が差して細い砂礫の山道は左斜面にやや傾いており、前に左にスリップしそうになりながら慎重に下降した。舟井戸から岩場がつづら折りに続いてぐんぐん高度を下げていく。分岐の標識で破線ルートの鋸尾根を歩いていた事が分かった。大ダワの分岐に着くとウスバ尾根方面は山道崩壊の為通行不可と地図同様に忠告が掲示されている。コブタカ山を経てアップダウンを繰り返しながら1340本仁田山に到着する。こじんまりとして開けた山頂は富士の眺めが良い。私にとってはようやくこの山行の概ねの達成に胸をなでおろし大休止出来る思いだった。ここでなんと小清水さんが珈琲を挽いて淹れてくれた。ミルなどの準備の他に三人分のお湯をここまで別途担いで歩いてくれていた事に感謝感激して、珈琲の香りに包まれながら冬晴れの山並み街並みを眺めた。安心安堵に冬晴れの珈琲が加勢して私はこの山頂で過ごしたひと時をとても幸せだと思った。これだから山はやめられない。1410本仁田山を後に大休場尾根をつづらおりに下山する。1500林道に着くとおしゃれなアトリエでカフェのログハウス風の建物が現れる。次回時間に余裕があれば立ち寄ってみようと思った。1530奥多摩駅に到着。
よもぎの湯で汗を流しほてった体を乾杯で潤して、すっかり日が暮れて山並みが影になってから奥多摩駅を後にした。

記録 AB


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