八甲田山スキー

日程 2019年1月26日〜31日

 <行動記録>
1月26日
 自宅を13時に出て、横浜駅13時12分発の東海道線で東京駅発14時20分発のはやぶさ25号で新青森駅に向かった。車内で缶ビールを飲み、弁当を食べた。  新青森駅に17時29分に着いた。今回はKOG邸に2泊お世話になるので、車でKOG邸に向かう途中にスーパーで夕食と朝食を購入する。

1月27日 天気:曇
 6時に起床して朝食を食べて8時50分にKOK亭を出る。9時30分にロープウエーに着き、身支度をしてロープウエーに乗車しようとすると、1Fまで並んでおり頂上駅に上がるのに1時間かかった。

 気温-10.4℃、北西の風10m、積雪330cm、昨日よりの降雪5cmで視界があり、陸奥湾まで見えるので、最初の一本はモッコ沢へ行くことにした。10時40分に滑り始める。雪が多く入り口が分かり難いが、モッコ沢に入るとシュプール跡が多く荒れていた。新雪が積もるところもあったが、上部は滑り難い。樹林帯に入ると新雪があり楽しい滑りができた。トレースが幾つもあり、左気味に滑って沢筋の左に入る。するとモッコ沢ルートの看板があった。  下部は斜度がないのでトレースに沿って滑り、ラストは右の沢に滑り下りて、沢のスノーブリッジを慎重に渡り、フォレストコースの下部に出る。40分ほどで滑り降りた。

 ロープウエーを1回待って、頂上駅に上がってレストランで昼食を食べた。意外と空いていた。
 2本目は12時15分にスタートをして、変形モッコ沢に行くことにした。視界はあるものの午前中より悪くなっている。フォレストコースを少し滑り、左に入る。段差があるので右よりに滑って行く。右よりから左に入る斜面では、ノートラックの斜面があり気分よく滑ることができた。下部の沢を渡る所もいつもより上流で渡り、右のトレースに沿って滑り、フォレストコースに出る。

 3本目も変形モッコ沢へ行こうと頂上駅に上がると、視界が悪くなっており、雪面が見にくい状況であった。2本目と同じようにフォレストコースを少し滑り、左に入って滑るが、ギャップのある斜面に出てしまい注意しながら滑り降りる。沢を渡りトレースに沿って右に滑って、フォレストコースに出る。
 今日は早いが3本滑り終了として、車で町中の温泉「かっぱの湯」に入り汗を流し、食料を調達してKOG邸でまったりする。

 1月28日 天気:曇後雪
 朝8時の時点で八甲田ロープウエーは気温-6.3℃、南の風15m/sとあり、一安心して車で9時に出発する。9時40分にロープウエー駅に着き、スキー靴を履こうとしていると、「9時40分発のロープウエーで運休になる」との放送があり、スキーをあきらめ、昼食に青森駅に美味しいものを食べに行くことにした。青森駅の寿司屋「三国」へ行き、いつもの刺身定食を頼み、豊盃を飲んだ。

 15時半頃に酸ヶ湯に着き、荷物の整理をして風呂に入り、明日のツアーの申し込みを行った。その後、天気予報を確認すると低気圧が東北を抜け、発達して冬型となるため、東北地方は暴風雪になるとあった。

1月29日 天気:雪・霧
 6時に起床して、6時45分に朝食を食べる。平日であったが混雑していた。おそらく大人の休日切符で来ている方が多いためと思われる。
 7時過ぎに八甲田ロープウエーのサイトを確認すると、準備中とあり一安心する。8時時点では気温-7.8℃、風速14m/s・北の風、積雪320cm、降雪30cmとあったので、新雪が多少は楽しめそうだと期待が膨らむ。
 いつものように9時にツアーバスが出て、ロープウエー駅に9時10分に着いた。平日であったが1Fまで並んでおり、9時45分にロープウエーに乗車する。

 ツアーは10時15分にスタートした。今回は早い方のチームに参加した。ガイドはTU氏とKI氏で16名の参加であった。坪足で田茂萢岳へ登るのだが北風が強くスキー板があおられた。スキー板を付け滑り始めるがガスが濃く10m先も見えない。もちろん雪面もはっきりしない。先行者に従って滑る。右側の斜度がゆるい斜面を滑って行く。新雪が積もっていた。下に滑りおりて左へ滑り込む。ここでシールを付ける。シール登行して行き、鞍部から前岳のトップへ登って行く。トップの奥の所でシールを外し滑りの準備をする。

 最初の滑る斜面は大きく亀裂が入っており、左へ回り込み、30cmの新雪の滑りを楽しむ。ただし、腰パフの滑りとはならない。その下も新雪の雪原で快適な滑りを味わえた。

 次は中斜面の樹林帯の滑りでノートラックを選び滑る。やや後傾気味になり、板が揃わなかったのが残念であった。その後は樹林帯を右に滑り沢を渡りながら滑り、12時に銅像茶屋に着いた。遅いチームを待ち、迎えのバスでロープウエー駅に13時30分に着いた。13時40分のロープウエーで山頂駅に上がり、おにぎりとお茶で昼食を取った。
 午後のツアーは13時45分集合で14時にスタートした。鳴沢第二露営地コースで、午前同様に視界の利かない中、田茂萢岳から滑って行く。一番左の急斜面に出る。最初は斜めに滑り込み、落ちるように滑ることができた。下に滑り降りてシールを付ける。
 シール登行をして右に回り込みながら高度を上げていき、鳴沢台地のピークへ出てシールを外す。沢筋を右に回り込み滑り込み、少し沢を滑って行く。沢筋から右の尾根に出て、樹林帯を右に滑って行く。ここはトラバースで1列になりながら滑る。その後、樹林帯のノートラックの斜面に出て自由に滑る。下部は斜度が緩くなり、トレースにそって滑る。15時30分にツアーを終了して、迎えのバスで酸ヶ湯に16時15分に着く。明日のツアーを申し込み、風呂に入り缶ビールを飲む。
 明日の天気を確認すると低気圧が東に抜け、冬型になるため風が気になった。

1月30日 天気:雪・霧
 6時に起床して、6時45分に朝食を食べる。7時過ぎに八甲田ロープウエーの運行を確認すると準備中とあり一安心する。8時の時点では気温-8.5℃、風速12m/sの西風、積雪315、降雪5cmとあった。

 ツアーバスは9時に出発して、ロープウエー駅に9時10分に着き、スキー板を受け取り列に並ぶ。9時45分発に乗車して山頂駅に上がる。ツアーは10時05分に出発する。田代元湯温泉コースで、田茂萢岳から滑り、田茂萢湿原の所でシールを付け、歩いて行く。だんだんと青空が見え始めた。晴天は良いのだが、気温が上がるのが気になる。途中で休憩を入れて、最初のポイントに着く。斜度は30度近くあり、急な斜面には亀裂が入っており、亀裂のない所からドロップインをする。新雪が20cmほど積もったノートラックな斜面を選び滑って行くがストレスがなく気分良く滑れた。滑った所を見上げると良い斜面であることが分かる。もう一回滑りたいと思う所である。

 下部へ滑り込み、シールを付ける。シール登行して高度を上げていく。2本目の斜面に出る。ここも、急斜面では亀裂が入っていたので、亀裂の下から滑り始める。ここもノートラックな斜面を快適に滑れた。その後は樹林帯であるが、気温が上がり始めたためか、やや重な滑りで、後傾のボーゲンでスキーのトップを上げて滑って行く。次は斜面をトラバースして滑り、中斜面の樹林帯を滑る。下部はトレースに沿って滑り、12時45分にツアーを終了する。迎えのバスでロープウエー駅に戻り、山頂駅に上がる。持参したおにぎりで昼食を取った。

 午前中のツアーの時間がかかったため、午後のツアーのスタートが14時15分となったため、変形モッコ沢に行くことになった。視界は悪く20mも見えないほど。
 フォレストコースから左へ入り、ギャップに注意しながら滑る。上部は板が走ったのだが、下部では重くなった。沢を渡り樹林帯をトレースに沿って滑って行く。15時20分にツアーを終了した。酸ヶ湯に戻り明日のツアーを申し込み、風呂に入り缶ビールを飲む。ただし、明日の天気予報では八甲田は風が強そうなので心配になる。もし、ロープウエーが動かなければ、ツアーをキャンセルして早々に帰ることにする。

1月31日
 6時に起床して、6時45分に朝食を食べる。7時過ぎに八甲田ロープウエーの運行予定を確認すると北西の風25m/sで運休とあったので、8時にツアーをキャンセルして風呂へ入り、帰り支度をした。9時過ぎに車の除雪をして、9時20分に酸ヶ湯温泉を後にして、新青森駅に10時20分に着き、青森駅10時39分発のはやぶさ16号で帰った。

<山行雑感>
 今回は冬型が緩み気温が高めであった。つい一週間前とは大分違う天候となった。27日にロープウエーの頂上駅から滑ろうとすると、酸ヶ湯のツアーに合って山越え(箒場ルート)へ行くとのことであった。我々は足慣らしを兼ねて、変形モッコ沢へ行ったが、雪が軽く楽しめたのが嬉しい。28日には低気圧が北海道南岸を通過して南風となりロープウエーが運休となった。以前からロープウエーは南風には弱いと聞いていたがその通りになった。それより、この時期で南風が入るとは異常と言えよう。酸ヶ湯のガイドも「低気圧の動きが今年は異常だ」と言っていた。しかし、29日には銅像ルートで前岳頂上より滑り込み、30cmほどの新雪が楽しめたのは嬉しい。また、30日には元湯温泉コースで最初の一本は急斜面のノートラックな滑りを楽しめた。シール登行後の2本目も20cmほど新雪が積もる滑りを出来たことが嬉しかった。でも、数年前に味わった腰パウの滑りにはならなかったのが心残りである。
 また、頂上駅付近の気温が連日-8℃程度と高めなのが、やや重の滑りの原因かと思った。この時期なら-14℃位には下がって良いものだ。

記録 KOS


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