九州・阿蘇山

日程:2018年5月26日〜27日

烏帽子岳・杵島岳

<行動記録>
 5月26日 天気:雨のち晴れ

 5時に起床して朝食のサンドイッチを食べて、大分駅前のホテルを6時に出た。駅近くの要町から阿蘇駅(熊本駅)行きのバスが出ているので、バス停まで移動する。すると観光客が結構居たのだが、その殆どは博多駅へ行く乗客であった。6時39分発の熊本駅行きのバスは10名程度の乗客であった。しかし、途中から乗ってきて最終的には20名を越えた。このバスは定員制のバスで昨年度より予約も可能になったらしいが、だいたいは乗り切れるようだ。  天気はだんだんと悪くなり阿蘇駅に着く頃には雨になり、時折強く降るようだ。最初に今日は阿蘇の中岳・高岳へ登る予定であったが、明日の天気の方が良さそうなので、中岳・高岳は明日に回し、今日は烏帽子岳と杵島岳の登山とした。バスは9時07分に阿蘇駅に着いた。余分な荷物を駅のコインロッカーに預け、9時20分発の阿蘇山西駅行きのバスに乗る。雨でも乗客は少なくなかった。

 9時45分にバスは草千里に到着し、かなりの雨の中バスを降り、直ぐにトイレに駆け込み雨具などを着ようとすると、トイレ内には30名ほどの登山の団体が身支度を調えていた。
 雨具、ザックカバーをしっかり付け、10時20分に歩き出す。雨は降るものの視界は利いて、烏帽子岳が見え、頂上付近は赤いのが分かった。草千里の横の散策路から歩き出し、烏帽子岳への登りになる。尾根に出て歩くと頂上に11時00分に着いた。先客の団体が下りて行くのと入れ替えに頂上で写真を撮る。頂上付近はミヤマキリシマが結構多いがすでにピークは過ぎたようである。5分ほど休み、下山にかかり、尾根道をそのまま下り、自動車道に11時40分に着いた。そこから杵島岳への登りのルートがあり、階段状の登山道を登るとベンチのある所に出る。本来であれば景色が良い所だろうが、生憎の雨で阿蘇は厚い雲に被われている。
 ベンチから5分ほど歩くと、杵島岳の周回ルートに合流する。標識が無いので分かりにくい中、踏み跡をたよりに歩いて行くと、小高い丘に出る。そこから少し下ると低い木に被われた登山道となるが、枝がうるさくて歩きにくい。この頃より空が明るくなり、雨足が弱くなった。杵島岳への登りになりかけると急に雨が止み、太陽の日差しが出てきたので、雨具を脱いだ。杵島岳へ登り始めると今度は南東の強い風がふき、草原の登山道でまともに受け歩きづらく時折止まってしまうほどであった。できるだけ風を避けようと尾根の北側に回り込みながら登って、杵島岳の2つあるピークの1つに着くと風の影響は受けなかったが、こんどはガスが出始めて視界を遮った。もう一つあるピークに行くと、なんと反対側の登山道はコンクリートの道と階段で興ざめした。風下で休憩を取り、階段をゆっくり下りて行くと最後は自動車道に出て、草千里の駐車場の裏手に出た。
バスまで30分ほど時間があったので、とりあえず生ビールを飲んだ。14時30分発のバスで阿蘇駅に戻り、コインロッカーに預けた荷物を回収し、バスで今日宿泊予定の内牧温泉へ向かった。
 宿に入り濡れた雨具などをベランダに干して、風呂に入った。暫くしてコンビニに明日の行動食を買いに行き、帰りにキッチンクニで夕食を食べた。

中岳・高岳
 5月27日 天気:晴れ

 6時起床して、荷物をザックに詰め、7時半に宿の朝食を食べて、内牧温泉8時23分発のバスで阿蘇駅に向かった。余分な荷物をコインロッカーに預け、9時20分発のバスで阿蘇山西駅に向かった。9時55分に阿蘇山西駅に着き、トイレを済ませ遊歩道から登り始める。噴火口の手前の駐車場まで舗装された遊歩道を歩き、そこから砂千里になる。
 砂千里の砂の上を歩き、岩の急な登りになる。稜線に人が見えているので登山者はかなり多そうである。30分ほど登り、急登は終わりで、右にトラバース気味に登り、そこから左に折れ、稜線に出ると景色が良い。阿蘇火口付近は見えるがお釜は見えない。中岳までの稜線は途中に小さなピークがあるものの気持ち良い稜線歩きを20分ほどで中岳の頂上に着く。すると、記念撮影のための列が出来ており、早々に周辺の写真を撮り、高岳へ向かい歩き来だすと、団体の後ろに着いてしまい、ペースがゆっくりとなってしまった。高岳の手前の分岐で左に登り、高岳の頂上に11時55分に着いた。ここまで2時間なので、高岳の周回コースを行っても14時25分の帰りのバスに間に合いそうだと、周回コースへ行くこととした。高岳の頂上でも記念撮影の列が出来ており10組ほど待って写真を他の登山者に撮ってもらった。高岳の噴火口のミヤマキリシマが満開で大変綺麗であった。
高岳頂上から火口を回り反対側に来るとミヤマキリシマの中に登山道がある。平たい岩の台地があり、その下を下り避難小屋がある。そこから少し登り、中岳へのルートとなる。
中岳に12時15分に着き休憩をして、急ぎ来た道をもどり砂千里から遊歩道を歩き阿蘇山西駅に13時50分に着いた。缶ビールを飲み今日の好天に感謝して14時25分発のバスに乗り、阿蘇駅に出て、阿蘇駅から熊本駅にバスで行き、熊本駅から九州新幹線で鹿児島中央駅に出た。駅近くにホテルに宿泊した。
 夜は駅ビルの中にある「浅次郎」という居酒屋に行き、キビナゴの刺身、鳥刺などを摘まみに生ビールと焼酎を飲んだ。明日の九州南部の天気予報は降水確率80%で、特に九州南部は26日に梅雨入りしたらしく、その後も天気が悪い予報で明日の山行が危ぶまれた。

5月28日 天気:雨
 朝から雨が降り始め、今日の山行(開門岳)は中止とした。

<行動記録>
5/26 草千里10:10-11:00烏帽子岳11:05-11:40車道-12:00ベンチ-12:35鞍部12:40- 13:20杵島岳13:30-13:50草千里

 5/27 阿蘇山西駅10:00-11:10稜線11:05-11:30中岳-11:55高岳12:00-12:55中岳- 13:50阿蘇山西駅

<山行雑感>
 阿蘇山は2月下旬から火山噴火の為、登山規制(火口見学規制)が引かれていたが、4月下旬から再会したので、阿蘇山の中心部である中岳・高岳の登山を計画した。現地に来ていろいろ登山者からお話を伺うと、中岳・高岳の登山規制は今でも良く行われるらしく、特に霧の日の西風の時(有毒ガスの影響)は登山禁止となるらしい。  今回の登山は軽装備のハイキング装備で望んだがコースタイムが地図に表されているより速く歩けたのは、ペースが速いのではなく、コースタイムが甘いように思う。  28日から天候が崩れたので開聞岳への登山ができなかったことは残念である。


記録 KOS


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