八ヶ岳 東天狗岳〜硫黄岳縦走

日程:2017年12月29〜31日
行程:
12月29日(金)
 八王子発07:29−茅野着9:08−茅野駅バス停9:20−渋の湯着/発10:14/10:40黒百合ヒュッテ着13:10
12月30日(土)
 起床4:00−黒百合H発6:45−東天狗岳8:15−箕冠山9:30−夏沢峠9:55硫黄岳12:00−赤岩ノ頭12:40−赤岳鉱泉13:45−行者小屋14:50
12月31日(日)
  起床4:30−行者小屋発6:45−美濃戸山荘8:30−美濃戸口9:40美濃戸口バス停10:25−茅野駅着11:03−茅野発11:35−八王子着13:05

山行報告
(第1日目)
年末の会山行サブとして東天狗岳〜硫黄岳縦走を実施した。IZ隊やKOS隊も同日の出発で天狗岳を目指す。渋の湯の登山口にて登山届を提出し、橋を渡り樹林帯のなだらかの登りをゆっくりと歩き始めた。本日快晴なり。歩き始めると、すぐに黒百合方面と高見石方面の分岐点となり右に進んだ。途中、シラビソの中で2回休憩を取り、樹林を抜けたと思ったら黒百合ヒュッテに到着した。すでにKOS隊は幕営完了。小屋泊りのIZ隊は東天狗を往復したとのことで“天狗の山頂は凄い風だった”と話していた。

(第2日目)
4時に起床したが朝食の準備に手間取り、出発は6:45とやや遅れてスタート。10分程度で中山峠に到着。すでにアイゼンは装着していたが、強風と寒さを予想しゴーグルの装着や防寒対策を施す。目前の秩父の山々はモルゲンロートに染まり眩しい。樹林を抜けるとやはり風が強くなってきた。しかし、快晴のため見晴らしが効くのが有り難い。稜線を歩くと次第に岩場が増えてきた。天狗ノ鼻では右に回り込んで巻いていくことを想定していたにも関わらず、岩をそのまま登ってしまい、ルートを見失ってしまった。先にNさんに下りてもらい、そこから左上に登っていくと東天狗岳の山頂に着いた。山頂は展望が良く、西天狗へ向かう人やその山頂にいる人も見えた。

強風のため長居は無用と根石岳を目指す。根石岳へ向かうルートは山頂直下のヤセ尾根で注意深くゆっくり下りていった。この辺りは天狗岳の鞍部に当たるせいか、ますます風が強くなったようだ。そういえば、2日ほど前にこの根石岳付近で40才台の夫婦が雪と強風のため動けなくなり救助を要請したが、翌日心肺停止で発見され、亡くなったそうだ。視界は悪かったのだろうか。充分な装備をしていたのだろうか。大変気になる。それにしても、東天狗岳から根石岳へと下りてくる登山者の少なさよ。根石岳を下りて、風の弱い地点を探し一服した。振り返ると双耳峰の天狗岳が美しい。そこから少し歩くと箕冠山山頂で、そのままシラビソ林の中を下りて夏沢峠を目指した。
峠の山小屋の前で一服し、硫黄岳を目指して進んだ。左手は切れ落ち爆裂火口が望める。樹林帯を抜けると急登の尾根をジグザグと登る。吹きさらしの風が強くなり、時々身を屈めるほどだ。ケルンが近づいた。
ABさんが“このケルンが山頂と思ったのに”と残念がったが、もう少し頑張った、次のケルンが山頂だ。広々とした硫黄岳山頂は意外に風が弱く、荷物を置いてゆっくり休めた。目の前に阿弥陀岳、赤岳、そして横岳の雄姿は圧倒的だ。周りを見渡せば、御嶽山や北アルプスや南アルプスの白峰も望めた。山頂の西側の雨量計跡近くから、赤岩ノ頭を目指し下山した。視界が効きトレースがあったので、慎重に下りればさほど危険な個所はなかった。
赤岩ノ頭から樹林帯を下りていく。しばらくして赤岳鉱泉に到着した。テントが多い。ZUKA君がアイスキャンディを見たいというので、特設のアイスに取付いている人たちをしばし観戦した。ここから行者小屋までは50分程度だが、本日最後の登りの中山乗越がひどく疲れた。今までの上り下り、強風と重い荷物でみんな疲れている。行者小屋に到着した。万歩計は19,500を超えていた。幕営をしていると、Nさん、ZUKA君と明日、赤岳を目指す、SUGIさん、MATCHさんが到着した。

(第3日目)
 Nさん、ZUKA君と別れ、ABさんとKATAは美濃戸口へ向かう帰路についた。途中で迷うようなところはなかったが、凍った沢を渡る所があり、見事に滑って転んでしまった。
美濃戸山荘辺りからは雪もなくなったが、林道が凍結しているところがあり、何度も滑った。美濃戸口に到着し、八ヶ岳山荘で休みバスを待った。
 10:25発のバスが来たが、多くの登山者で一杯だった。山荘横の特設の登山届受付は大混雑だった。多くの人が正月を山で過ごすのだろう。
(雑感)
・テルモスをリュック横のポケットの入れて歩き、落とすという致命的なミスを起こした。落石と同じ危険性あり。LDとして失格だ。テルモスはリュックの中に入れること。
・あまり時間がなかったが、茅野駅前で年越しそばを食べて暖まったところで、スーパーあずさに飛び乗った。
・今年の漢字一文字は『北』だという。北朝鮮のミサイル発射や核実験、北海道日本ハムファイターズの大谷翔平選手の大リーグ移籍と清宮幸太郎の入団、そして、競馬界ではキタサンブラックの活躍等。それに倣うわけではないが、年末山行は『北八ヶ岳』となった。

記録:KATA
以上


 

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