北八ヶ岳 天狗岳

日程:2017年12月29日(金)〜30日(土)

<概要>  当初28日入山で2泊3日で北八ヶ岳縦走を考えていたが、皆さん仕事の関係で29日の入山が良いとのことで、29日の朝発の計画となった。偶然、KATA氏と同じ入山となり、IZA氏も赤岳から天狗岳に変更して、総勢11名が黒百合平に集結することになった。生憎、四天で一同車座になって談笑することは出来なかったが楽しい山行となった。
 天候にも恵まれ、南アルプスから中央・北アルプスの槍ケ岳まで見えるピーカンとなり、景色を堪能しながらの楽しい山行になった。

<行動記録>
 12月29日 晴れ
 5時55分に平沼橋を出発して、横浜駅から京浜東北線で東神奈川駅に出る。ホームの反対側に横浜線が待っていた。乗り換え時間は数分しか無いが、座席に座ることができた。
 7時10分過ぎに八王子駅の改札口へ行くともうすでにメンバーが揃っており、KATA隊の四人のメンバーもなぜか居て、不思議に思った。例会の後の飲み会でKATA隊はIZA車に乗るなどの話しをしていたから、我々はARA氏を含め5名で六人乗りタクシーを予約してしまったからだ。9名ならジャンボタクシーで行けた。

 我々4名は横並びで座席を確保していたので、MAYU氏と隣合わせになり、山行を初めて一緒になるなど話しをした。MAYU氏は冬の八ヶ岳のバリエーションは一応経験済みで頼もしい人材であると同時に、今回の冬山合宿参加で、会山行を半分クリアーとなったことを聞く。

 9時08分に茅野駅に着き、予約しておいたタクシーで渋ノ湯へ向かった。9時50分に着いて、行動食を食べ身支度を調えていると路線バスに乗った片柳隊4名が30分遅れで到着した。我々の出発が少し遅れたのでコンタクトのレンズ液が凍結して手間取ったことが原因である。

10時20分にMAYU氏先頭で出発する。冬の八ヶ岳が初めてのT氏が次に続く。橋の所で登山届けを提出して、急登を行く。T氏にテント本体を持ってもらい、食料も分担して持ってもらったので、私自身の荷物もさほど重くはないものの、先頭を行くMAYU氏に引っ張ってもらう状況となった。良いペースで歩き八方台からの登山道が合流するところで休憩を取る。ARA氏が「ここから1時間で黒百合平まで行けるのではないか!」と言って、「後1時間半はかかるでしょう」と答えたが、後でARA氏の言ったことが現実となる。
休憩した所から樹林帯の平坦な所を10分ほど歩き、沢筋に一端下りて沢の左岸を登っていく。一度沢を渡り、もう一度右岸に戻り急登を越え、休憩場所を探して居ると、沢を右岸に渡り、大きな石ころが見えてきた。黒百合平が近いと思われるので、休憩せずにそのまま歩き続け、12時27分に黒百合ヒュッテに到着する。するとMASA、IZA氏が居て、東天狗岳へ向かうところだった。
我々は直ぐにテントの受付をして整地をしてテントの設営に入った。中に入るとやはり天国で落ち着く。荷物の整理をして缶ビールや持参した酒などで祝杯を挙げた。MAYU氏持参のチャーシューを摘まみに酒を飲む。しばらくするとARA氏も合流した。そうこうしているとKATA隊もやってきた。我々の隣に天幕を張った。IZA、MASA両氏の帰りが遅いので心配していたが強風のため下山ルートが分からずに苦労したとのこと。
16時過ぎに夕食の準備に入り、夕食のチキンカレーを食べる。食後も山談義に弾み、18時45分に就寝準備に入り、19時に消灯とした。

12月30日
4時起床。朝食を食べ、天狗岳へ行く準備をする。テントはそのままに置いておくので準備は早めにできて、周囲が明るくなりはじめるまで小屋内で少し待ってから、6時にMAYU、T、TD、KOSの順番でアイゼンを付け歩き出した。
中山峠から樹林帯の登りになる。樹林が切れる手前で少し休み、雪の斜面を登り、岩稜帯の登りになり、核心部を越えて東天狗岳の頂上に7時10分に着く。しっかりトレースが付いているので歩きやすかった。東天狗岳では強風で記念撮影をして直ぐに西天狗岳へ移動した。
東天狗岳から雪稜の吊り尾根を行く。鞍部では風は弱く、西天狗岳では風が強そうだと思ったが、東天狗岳ほどではなかった。西天狗岳頂上からの展望は素晴らしく、北アルプス、南アルプスと見渡せる。槍ヶ岳のピークが見えているのが印象的であった。下山は西天狗岳から東天狗岳への鞍部へ戻り、東天狗岳斜面に付けられたトラバースのルートを行く。東天狗の頂上を通ることなく、稜線のルートに合流し下って行くとKATAパティーに出くわす。お互いに健闘を祈り分かれた。
黒百合平に戻ったのが8時35分。テントを撤収して9時20分に黒百合平を後にして、中山峠から中山岳へゆっくりと登りになり、展望のない中山岳で記念撮影をして、高見石へ向かう。高見石に着いたのが10時45分。高見石の展望を楽しみ、渋ノ湯へ向かう。途中の賽の河原では大きな石ころがあるが、トレースがしっかり付いているので歩きやすかった。途中で暑くなり、ウエアーを一枚脱ぎ、渋ノ湯に12時45分に着いた。

バスまで2時間あるのでゆっくり風呂に入ってビールでも飲もうと思ったが、渋御殿湯は休憩場所が無く、館内も暖房しておらず、寒くダウンを着て缶ビールを飲み、バスを待つ有様であった。 14時55分のバスで茅野駅へ行き、MAYU氏は各停で帰るとのことで、T氏とKOSは1時間強、駅近くのそば茶屋で反省会を行った。

<山行雑感> 当初、夜行2泊3日の計画でいたが、28日出発は皆さん仕事の関係で難しかったようだ。今回もドライバーが出そろえば28日夜発の夜行1泊2日なら北八ヶ岳の縦走ができたと思う。また、今回のメンバーは行動が早いため、29日朝発でも北部のピタラスロープウエーまで行動できたと思われる。
 今回参加のT氏は冬の八ヶ岳が初めての山行で、今後は冬の南八ヶ岳の赤岳や阿弥陀岳南稜などを経験して更なる発展を望む。また、MAYU氏とは私自身初めての山行を一緒させて頂き、冬の八ヶ岳のバリエーションを大方実行しているので、今後はリーダー格として力を発揮してもらいたい。
記録 KOS


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