八甲田山スキー

日程 2018年3月16日〜19日

3月16日(金)
 平沼橋駅を5時16分発の電車でM夫妻と一緒に横浜駅に出て、5時25分発の東海道線で東京駅に出る。平日ともあり電車は混んでいた。かえって東京駅の駅弁屋は空いていて、いろいろ弁当を吟味できた。6時32分発の新幹線はやぶさに乗る。缶ビールを飲み、弁当を食べる。

 9時52分に新青森駅に到着し、予約しておいたタクシーで八甲田ロープウエーに向かう。周辺に雪はあるものの、道路はまったく無かった。しかし、ロープウエーに近づくにつて、路面に雪が残っていた。雪もちらついていた。

 身支度を調えているとKOG氏もやって来た。KOG氏からスキーセットを受け取り、頂上駅に行く。気温−8℃、視界30m、西の風15mであった。昨日より5cmの積雪があり、ガタガタの氷の上に新雪が積もっている状況で、一部はガタガタの状況であったが、コースを外れ、樹林に入ると新雪が積もっており、快適な滑りが楽しめた。

 一本滑り降り、昼食を食べた。豚丼と缶ビールでお腹を満たした。
 2本目は変形モッコ沢で最初はガタガタであったが、その下の樹林帯は新雪が積もり快適。適度な斜度で新雪のため板が走り気持ちいい滑りが出来た。時折、新雪の下のガタガタに注意しながら滑った。

 下に着いて14時のロープウエーで上がり、しばし休憩する。14時20分なので、後1本か2本か相談しダイレクト2本行けると判断して行動開始する。
 なぜか皆、ダイレクトコースを外れ樹林帯に果敢に挑戦しているようで、あっという間に滑り終えた。15時のロープウエーで上がり、今日最後の滑りに入った。
 15時40分に下に着いて、16時の酸ヶ湯の送迎バスで宿に行き、荷物整理をして明日のツアーの申し込みを行い、ガイドから「明日は晴れたら箒場へ行きます。」の言葉に喜び、赤倉岳の大斜面の滑りに期待を膨らませた。
 風呂上がりに缶ビールで喉を潤し、KOG氏持参の地酒を頂き、山談義に弾んだ。18時の夕食を食べ、一段落すると今日の朝が早かったせいか、眠くなり三々五々に部屋に戻って就寝に着いた。午後から降り出した雪が結構強く、明日の新雪の滑りに期待が更に深まった。後は、風が強く無ければ良いのだが・・・。

3月17日(土)
 6時起床、6時35分に朝食を食べに行く。7時半に食べ終え8時に身支度を調え、8時15分過ぎにスキー靴を履きスキー板にワックスを塗る。

 8時50分のバスでロープウエー乗り場へ向かう。少し遅れてスキー板を載せた車が来る。
 ロープウエーを2本待ち上へ上がる。ガイドから10時15分にツアー出発を聞かされ、コースも山越えのルートと聞き、希望が膨らむ。気温は―11℃、風速15m西風、視界は30mとまずまずの天気である。昨日からの冬型の気圧配置で昨日から山麓で5cmの積雪で、頂上付近は10cmの積雪と3月としてはこの上ない好条件である。しかもパウダーである。

 ツアーはシールを付けて歩き出す。20分ほど歩きシールを外し最初の滑りに入る。粉雪が10cmほど積もり快適な滑りを味わう。その後はシールを付け歩き出す。途中で休憩し登り、大岳の鞍部に差し掛かるとクラストしており、シールでは登れず板を外し壺足で歩き出す。大岳ヒュッテに到着し、小屋の中で休憩する。隊長と一緒になり、八甲田は12月はシーズン始め、1月2月は厳冬期、3月は冬山、4月が春スキーだと聞かされる。13時前に小屋を出て、ガリガリの所を行動していく、すると新雪が積もり沢筋のルートを快適に滑って行く。メンバ−は皆快適に滑って行く。残念なことにビデオのバッテリ−があがってしまった。ツアーはどんどん滑って行く。途中でバッテリーを交換して記録が出来た。
 途中に沢筋に入り、ラストは樹林帯の滑りで14時に箒場に着いた。今回は早いペースであった。
宿に14時50分に戻り、風呂は行く前に明日のツアーの申し込みをする。TD氏も17時過ぎの従業員用のバスに乗せてもらうことができ、明日の一日ツアーに参加することになった。
 風呂上がりは酒のみタイムとなった。

3月18日(日)天気:曇のち晴れ
 6時起床して6時45分に朝食を食べる。身支度を調え8時20分に部屋を出る。9時のツアー用のバスで八甲田ロープウエーへ行く。スキー板を受け取りロープウエーに並ぶ。1本待って頂上駅に降り立つ。頂上9時35分着と早い。気温−7℃、西の風10m^、視界良好。
 ツアーは10時にスタートをする。昨日同様にシールを付けて歩いて行く。田茂谷地岳の頂上付近に上がる。
シールを外し最初の滑りに入る。最初は斜滑降で入り小刻みなターンへ移る。下へ折れて、沢を越えて尾根の末端へ行く。10時35分にシールを付け、50分に歩き出す。今日の視界は良好で岩木山がくっきり見える。今日は尾根の左の沢伝いに登り、右の尾根に取り付く所で先頭を行くガイドがクラストした斜面で板を外し、50mほど板を流していた。我々は少し登り尾根に取り付き、休憩に入る。11時25分から10分間の休憩をする。
 そこから歩き出し直ぐに昨日氷化して苦労した鞍部に差し掛かる。今日は気温が高いため難なく越えて大岳ヒュッテに12時05分に到着する。昼食休憩に入る。
12時30分に小屋を出て、シールを付けたまま滑り出す。最初は左の斜面へ行くも、次に右へ方向転換して行動していく。大岳の裏斜面が見え、結構な良い斜面である。

 小岳の鞍部へ着き、小岳への登りに入る。そして頂上へ13時15分に着く。
 シールを外し13時15分に滑り出す。しかし、氷化したバーンでガタガタの滑りを余儀なくされ、ほぼボーゲンで下るようで足の太股が疲れる。斜滑降は下に流される始末で苦労した。こんなのは過去初めてである。鞍部に到着するものの、その後も不快な滑りで思い雪にクラストした斜面が出てくる。ようやく樹林帯へ入るとガリガリは無くなったが重い雪質で滑っている気分でない。途中で休憩を入れ、樹林帯の下の方はベチャベチャで何とか滑り、箒場に14時25分に到着する。
迎えのバスで酸ヶ湯に戻り、明日の予定を相談して、一日コースにしても良くないので、半日コースにしようとM氏と相談する。風呂へ行く前に明日の半日ツアーを申し込み、風呂上がりにビールを飲む。17時30分の従業員用のバスで今日帰るTD氏を見送り、夕食を食べる。夕食後に十和田ワインを購入して飲み、その後は意識を失った。21時過ぎに目が覚め風呂に入り就寝する。

3月19日(月)晴れ後曇り
 6時に起床する。昨日飲み過ぎたのか少々頭が痛い。6時45分の朝食を食べ、元気を取り戻す。荷物を待合室へ置いて、9時のツアーバスへ乗車し、10分でロープウエーに到着し9時20分のロープウエーで上に上がる。今日は全て銅像コールへ行くらしく、9時50分にツアーはスタートした。頂上まで壺足で歩き、滑り出す。最初の滑りは右よりで、そこからやや斜めに入っていく。下へ滑りおりシールを付ける。

 シールを付けて樹林帯を登っていく。前岳の鞍部からトラバースして、シールを外す。そこから横に滑り、いつもの斜面を滑るが雪は多少重いものの板は走った。そこから樹林帯へ入り、沢を渡り、一度休憩して、銅像茶屋に11時05分に到着する。迎えのバスで酸ヶ湯に戻り荷物の整理をして12時40分に酸ヶ湯を後にした。KOG氏宅を経由して青森駅に出て、いつもの三国で刺身定食と田酒を頼む。サービスでイカ刺しを出してくれた。次に桃川のねぶたを頼み大満足した。お土産に酒を買い、KOG氏に新青森駅に送ってもらい、5月の鳥海山で合う約束をして分かれた。
駅で15時52分発のはやぶさ30号に乗車変更して、お土産を購入して新幹線に乗り東京へ向かった。

<山行雑感>
 3月15日から16日にかけて山麓で5cmほどの積雪があり、16日は新雪が積もった軽い雪のスキーを味わえたことは良かった。その後も雪は降り17日まで積雪が5cm程あった。17日は西高東低の冬型が残り、ツアー最初は曇であったが箒場ルートへ行った。昼頃より天気は回復するであろうと思われた。しかし、赤倉の大斜面はクラストしていた為、沢筋の新雪が積もる所をツアーは滑り、快適な滑りが3月としては味わえたことは大変喜ばしいと思った。足並みが揃い、樹林帯も快適に滑り、14時に箒場に着いてしまった。
 酸ヶ湯に15時前に着き、明日のツアー申し込み風呂上がりに沢山酒を飲んだ。
 18時半頃に夕食を食べ、夕食後はソフトクリームを食べ、暫くして一寝入りした。21時に風呂へ入り22時半頃に就寝した。
 18日は晴天であったが、小岳への登りと殆ど登っている印象しか無い。これは滑りがガタガタの斜面で不快であったからだろう。いままでの八甲田の山スキーで最悪なものの一つである。
 19日の銅像コースは思いの外スキーが滑り、春スキーの印象が残った。銅像茶屋には車が数台置かれていて、車が2台あれば銅像2本は楽に出来るなと思った。
 今回の山行を終えて、YAMA氏が来年には八甲田デビューとなるように頑張って滑り込んで下さい。
 来シーズンは3月15日から3泊で酸ヶ湯を予約しました。
 補足、南八甲田の山スキーも良いなと思いました。


(記録:KOS)


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