八甲田山スキー

日程 2018年1月6日〜8日

<行動記録>
1月6日 天気:雪
 東京駅を6時32分の新幹線「はやぶさ」で新青森駅に9時49分に着いた。改札口でKOG氏が迎えに来てくれた。12月中の八甲田は良かったらしいころを聞いた。
 10時50分に八甲田ロープウエーに到着すると雪が降っていた。気温も低い。気温-9.4℃、西の風風力13m/sであった。まずは一本滑ろうとダイレクトコースへ入る。今回、八甲田発参加のTD氏滑りを確認したいと思った。視界が20mと利かない中、旗竿をたよりに滑る。雪質は最高で樹林に入ってもパウダーである。下部まで下りて来たが雪質は良く、明日のツアーが楽しみに思えた。

 ゲレンデの奥のレストランで缶ビールを飲み、豚丼を食べる。2本目は深雪の練習をする為にモッコ沢へ入った。視界は依然と20mと利かないが、下まで滑り、左の樹林帯へ入っていく。樹林帯は深雪で先行するトレースに導かれて滑るも、だんだん左よりとなり、気がつくと真上にロープウエーが見える。ルートを間違えたと思い、右にルートを取り、沢を渡る所で板を脱いで、沢を渡った。そして、フォレストコースの下部に合流した。ロープウエーの山麓駅に着いたのが15時前で、もう一本ダイレクトコースを滑ろうと乗り口へ行くと風速25m/sと風は強くなり15時の便が最終というアナウンスがあった。
上部の風は強く、しかも視界は利かないなか慎重に滑る。山麓駅に着いたのが15時45分で身支度を片付け、KOG氏の車で酸ヶ湯に急いだ。酸ヶ湯に着くころには雪はかなりの振り方であった。
到着後、直ぐにツアーの申し込みをして、風呂に入りビールを飲み、明日のツアーに思いを馳せていた。 

 1月7日天気:雪のち曇
 昨日から雪が降り続き、昨日から積雪が45cmに達した。気温も低く深雪の山スキーが楽しめるかと楽しみであった。
9時出発のツアースキーバスに乗車し、ロープウエーに到着するといつも通り外まで並ぶ有様で、頂上駅に上がるまで1時間はかかるだろうと持った。しかし、頂上駅の気温が-10.4 ℃、西の風21m/sと強風のためロープウエーは減速運転をしていたので、頂上駅に着いたのが10時半近かった。その為、ツアーの出発が遅れ11時になった。

 ツアーは天候不順のため、東面には行かず、変形モッコ沢ルートとなった。今回、八甲田スキー初参加のTD氏は、フォレストコースから変形モッコ沢に入る深雪でかなり苦労していた。板を走らせ乗ることができず、転ぶことが多く、最後尾になりペースダウンを余儀なくされた。視界は20m程度とほとんど足元しか見えない。新雪で気持ちが良いのだが・・・。

 下部へくると視界が利いて、樹林帯は快適に滑れた。沢を渡るところが急なアップダウンであったが無事、フォレストコースへ。
 ロープウエー山麓駅に到着したのが12時30分であった。ガイドから午後のツアーの集合時間が13時45分とあり、銅像ルートへ行く予定であると聞かされ、午後のツアーに期待が持てた。

 ロープウエーは混み頂上駅まで上がるのに45分ほどかかり、13時15分を回っていた。頂上駅で朝購入したおにぎりを食べた。
 13時45分出発のツアーが、集合場所を間違えて山麓駅に待っていた方が居て、その方が上がってくるのを待って14時過ぎにツアーが出発となった。この時点で風は西の風、風速16m/s、気温-9.4℃と弱まっているものの、視界は依然悪く20mほどで良くない。
 つぼ足で田茂谷地岳まで歩き、板を着け滑り出す。最初の斜面に入るが、ガイドの指示で右にトラバース気味に滑るが、新雪が積もり快適な滑りができた。下部まで滑り、シールを付けて歩き出す。しかし、ここでアクシデントが発生する。ツアー参加者の一人のシールが剥がれ、シール登行が出来ない。ツアーは変更され、フォレストコースへ変更となった。
 鞍部から10分ほど歩き、シールを外し滑り出す。斜度はさほど無い樹林帯で気持ち良く滑れた。雪も止んで視界が利いたことが原因かと思う。暫くしてフォレストコースに合流する。そこからは圧雪状態のコースをひたすら滑って行く。15時45分にロープウエーに到着する。16時のバスで酸ヶ湯に戻る。明日の半日ツアーを申し込みに行くと、明日は天気が良いので八甲田温泉へ行くかも知れないと言っていた。風呂へ入り酒を飲み夕食を食べる。

 今回悔しい思いをしたTD氏と八甲田は慣れるしか無い、回数を重ねないといけないので来年の1月の3連休に八甲田に来ますかと尋ねたところ、来たいという返事が来たので来年ツアーデビューできるように応援したいものだと思った。

1月8日 天気:晴れのち曇
朝起きて朝食に行くときに空を見たら青空であった。気温が上がらなければ良いのだがと思ったが、これなら八甲田温泉コースへ行くだろうから、昨日一昨日と八甲田温泉コースへツアーが入っていないので、楽しみに思いが膨らんだ。

9時発のツアーバスに乗車してロープウエーに9時15分に着いて、ロープウエーに並ぶが昨日よりはるかに短いので3本待ちで上に上がれるだろうから、ツアーのスタートが早くなりそうだと思った。
9時40分に頂上駅に上がり、まずは写真を撮る。岩木山、ロープウエーの周辺、八甲田山の美しい景色が望めた。また、この天気ならウエアーを一枚脱ごうと判断して、一枚脱いだ。この時点での頂上駅の天候等は気温-7℃、南西の風、風速6m/sとあった。
 ツアーは予想通り八甲田温泉コースで17名であった。ツアーは10時10分につぼ足で歩き出し、田茂谷地岳の頂上を10時20分に滑り出した。少し滑りシールを付け歩き出す。樹氷が青空に映えて美しい。いつものように途中で休憩を入れ、登り切ったところが最初の斜面で、シールを脱ぎ滑走準備に入る。出だしは急だが斜めに滑り込み、パウダーとは言いがたいが、スキー板が雪に浮き底まで快適に滑れた。
底に滑り降りシールを張り登りになる。太平洋が見える所でシールを脱いで、滑走準備にかかる。緩やかな斜面を少し滑り、ガイドが様子を見に先行して行った。次に待つのは大斜面でその様子を見に行ったようである。右に滑り込み大斜面の上部をトレバースして滑って行く。眼下に荒らされていない斜面が見える。ガイドが行った後、数人すつ滑り出し、KOSもガイドが言うには出だしは35°くらい有る斜面を低木を避けながら気持ち良く板を走らせた。多少パック(モナカ)気味なので慎重をきたすも、思い切った滑りが出来た。しかし、途中で足が疲れ、一呼吸を入れる場面もあった。下りて振り返ると滑ったシュプールが見え楽しさが倍増した。
下に滑った後、休憩を入れ、この後は樹林帯の滑りであるが、パウダーとは言えないのであるが、ノートラックの所を選び滑って行く。粉雪が舞わないのが今ひとつかと思う。また、思いの外、板が滑らないので他の方がワックスを貸してくれた。

 沢に入り更に樹林帯を滑って行くと八甲田温泉の建物が見えて、もう少しで終わりだと少し残念な思いが湧いてきた。 最後の方はトレースに沿って行かないと滑らない斜度で、木の枝に気をつけ滑り、道路に差し掛かった。時刻は12時40分で丁度2時間半の楽しいツアーが終わった。トラックに板を乗せ、マイクロバスで宿へ戻った。

<山行雑感>
今回、八甲田山スキー発参加のTD氏は、初日の滑りは難なく滑っていたので、大丈夫かと思ったが、変形モッコ沢へ入った深雪で難儀をしており、かなりペースを遅らせていた。ガイドが付いているものの滑るより階段歩行で斜面を下っていたので、ツアー終了後に、午後のツアーの参加を拒否された。山スキーはどんな雪質、斜面であろうが基本的に斜滑降、ボーゲンで下りられることが大事で、八甲田の深雪はここだけのものなので、何回も足を運んで練習をして、慣れるしかないものと思う。今後のTD氏の健闘に期待する。

また、今回の天候が視界が悪く、積雪が昨日より45cmという条件も影響したと思う。本人は最後には板が走ったので、ツアー参加を断られたことは悔しいと言っていた。それをバネに来年の1月に八甲田に来るという意気込みを見せていたので楽しみである。

また、7日の雪質は最高であったが、午後のツアーが参加者のトラブル(シールが剥がれる)で途中変更となったことはとても残念である。8日は天候が良かったので1日コースは山越え(箒場コース)へ行ったので、これも後ろ髪を引かれる思いである。また、数年前に経験した「腰パウ」の滑りをもう一度味わいたく、来年も八甲田に通う積もりだ。



(記録:KOS)


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