西丹沢・山神峠〜椿丸〜織戸峠〜地蔵峠

日程:2016年11月20日

<行動時間>
浅瀬(7:31発)→吊り橋(8:19-8:22)→山神峠(9:49-9:54)→椿丸(11:09-11:25)→織戸峠(11:50-11:54)→林道に出る(12:24-12:35)→地蔵平(14:13-14:26)→浅瀬(16:07着)

紅葉が朝日に映える世附川沿いの林道から、今回の山旅は始まる。この林道は、数年前の水害で不通となっているが復旧工事が進んでいる。だが吊り橋に降りる手前はまだ工事中でその先が崖となっていて、落ちると川まで行きそうで怖かった。

吊り橋を渡り廃屋の前を通り、尾根に入る。最初は上りが続くが、紅葉が出迎えてくれる。手すりのある道が右に分かれる。取水路への道なのだろうか。この先あまり踏み跡もないが、ヤブはなく尾根は明瞭なので歩くには気にならない。尾根が広くなると紅葉のある側へと歩く。木の間に真っ白になった富士山も顔をのぞかせる。途中林道が通っているが、その先で大木が林道を止めていて頼もしかった。 山神峠には壊れた建物の中に石の祠が鎮座している。前に来た時には頭もあったはずなのに。椿丸へはなだらかな尾根が続き、明るく、静かで、紅葉に囲まれている。癒されながらゆっくり歩く。
ほどなく椿丸の肩。椿丸までの北東側が伐採されていて展望を楽しむ。畔が丸、檜洞丸、塔ノ岳などが見渡せる。椿丸に寄ると、これから歩く尾根の向こうに大栂や菰釣山が立派にそびえている。
織戸峠には、両側からしっかりした歩道が上がってきている。昔、水ノ木と地蔵平とを結ぶ道があったそうだ。しかし、地蔵平への道はすぐ先で崩壊している。踏み跡をたどり枝尾根に出るが踏み跡もはっきりしない。法行沢上部を渡り、803mピークの左を巻き、尾根に取り付くと道が現れてきた。
林道に出る。下りかと思ったら、まずは上り。この林道、地図ではそんなに長くは見えないが、グニャグニャと曲がっていて長い。それなりにしっかりした道に見えるが、デコボコの表面に石や落ち葉が積もり、路肩が崩落したり夏草の所もあり、歩きにくい。途中、富士見峠に寄り紅葉も楽しんだが、1時間半強の林道歩きは疲れた。

地蔵平は、浅瀬から森林鉄道が引かれ最盛期には200戸ほどの集落があったそうだ。その名残か、お地蔵さんや神社がある。お地蔵さんは、きれいに手入れされている。日が陰ったが、大又沢沿いの紅葉を楽しみながら浅瀬に向かった。
今日は小春日和の日曜日なのに、山ではだれにも会わなかった。そのためか、とても深い山の感じがした。帰りに増発のバスが登っていくのにすれ違った。檜洞丸あたりは人がいっぱいだったのでは。
 
  
(記録 FUJI)


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