北秩父・二子山 西岳T峰 中央稜

【日程:2016年11月5日(土)夜〜6日(日)


11月5日(土)夜
横浜 8:30発<車>11:30着 道の駅 両神温泉薬師の湯 <仮眠>

11月6日(日)
6:00起床−道の駅 両神温泉薬師の湯6:40−7:10林道駐車場7:25−7:45中央稜取付き− 8:10登攀開始−13:30終了点−14:20林道駐車場<車>21:00横浜

<取付きまで>
6日朝は6:00起床。6:40に道の駅を出発し、30分ほどで林道駐車場へ到着。既に3台程度が駐車していた。登山者数を数えるカウンターを押して登山道に入ると、5分ほどで股峠に到着。標識を坂本方面へ下る。しばらくするとローソク岩の標識に従い、右に折れた。しばらくアップダウンを繰り返し、祠エリアを通過して進んでいくと、標識の無い踏み跡を右に折れ、しばらく岩壁沿いに登り中央稜の取付きに到着。登攀の準備をして8:10登攀開始。

駐車場から近くにいた3人パーティーにが登り始める様子がないので、KNさんが一言断って登攀開始。我々がこの日のトップのようだ。最初にKN・MA組、続いてYAMA・NAKA組で登攀開始。以下、YAMA・NAKA組の記録。

<1P目:W+>
YAMAがリード。しばらく直登したあとに右上に進路を取るが、その曲がり始めのフレークの中間部で、良い足場がなく、岩に座りながら、少々時間がかかったが突破できた。NAKAさんをフォローしていたがだいぶ時間が経ってから、顔面蒼白な状態で登ってきた。新しい靴が滑ってしまって腕がパンプし、スリングでアブミのようなものを作って突破してきたとのこと。もうリードできないということだったので、この後はYAMAがオールリードすることになった。

<2P目:X−>
出だしは簡単だったが、ビレイ点直下の岩場で少々苦戦。先発でビレイ中のMAさんから右上のクラックに行った方が良いとのアドバイス。しかし、足場を見ると左に進みたくなる。右上のクラックを右手だけでつかむと不安定だが、両手でつかむと安定して突破できた。実際に上に立ってみると、左に行っても登れるところが無いことが一目瞭然。右上のクラックが岩の弱点ということか。
2P目終了点は冷たい風が強く、3P目終了点から懸垂下降してエスケープすることも頭をかすめる。

<3P目:X+>
核心部手前のクラックは比較的順調に登れた。核心部では、事前に研究してきたので色々やってみたが決まらず、次第に腕がパンプしてきてしまった。結局、リングボルトを踏んでA0で突破した。
3P目終了点から直射日光が当たり、風も無くなり寒くなくなった。ので、そのまま続行することに。10分ほど休憩し、水分と食料を補給した。
<4P目:W+>
KNさんが登りながら核心部の突破方法を教えてくれた。右端からバンド状を左に上がっていくが、そのままクラックに入らず、その左にある高度感があって薄い岩のホールドに立ち、右足を上げて突破した。
<5P目:X−>
ここもKNさんからアドバイスあり。見上げると2つ見えるハンガーボルトの右側を経由して左に上がり、正面のクラックを登って終了。左のハンガーボルトを経由して直登すると難しいらしい。
<6P目:V>
最初が階段状なので、どんどん登って行ける。簡単なはずだったが、ヌンチャクにロープをかける際、自分のスリングも一緒にかけてしまって立ち上がれなくなる失態を2回もやってしまった。一人で勝手に消耗する。

<7P目:U>
確保しないで登るパーティーもいるようだが、念のため確保して終了点へ。

終了点には13:30到着。林道駐車場に14:20。両神温泉薬師の湯で汗を流し21:00横浜に帰宅。

<最後に> 前から行ってみたかったゲレンデで、駐車場から取付きまで近く、ピッチ数もそれなりにある良いルートだった。3Pまでは非常に寒くて参ったが、4Pより上は日当たりも良く、気持ち良いクライミングだった。

(記録YAMA)


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