4月会山行 奥秩父・金峰山

日程:2016年4月2日〜3日

<行動時間>
4月2日(土)
横浜駅西口/長津田駅7:00−瑞牆山荘駐車場着11:00−駐車場発11:35−富士見平小屋12:25− 鷹見岩口14:00−大日小屋14:45
4月3日(日)
起床4:00−大日小屋発6:00−大日岩6:42−砂払ノ頭7:56−金峰山山頂8:50 大日小屋10:46−瑞牆山荘駐車場12:30−増富の湯13:10

<山行記録>
(第一日)
このところ春到来と思いきや、急に寒くなったりと悪天候を心配したが、何とか雨は避けられそうな気配で、買ったばかりのタイヤチェーンを装着する心配もなさそうだ。車は横浜駅西口組と長津田組の2台に分かれて出発。談合坂SAで合流と思いきや、長津田発のカタ車は話に夢中になって、気がついたらなんと高井戸付近。八王子ICを東京方面へ逆走していたのだ。夢中になった話とは、誘拐されて2年間軟禁された中学生の日々の生活や有名TVコメンテーターの学歴詐称など。やれやれ。双葉SAで無事合流し、須玉ICで降りてローソンで買い物をして、一路瑞牆山荘を目指した。駐車場には10台ほどの車があった。
 心配した天気とは裏腹に春の気配を感じさせる陽気となった。カラマツの樹林帯をゆっくりと登り始めた。須玉の小学校の桜は満開だったが、この辺りは樹々にはまだ若葉は見えず、あまり春の訪れは感じられないが、鳥の声だけが明るく響く。約50分で富士見平小屋に到着した。ここで大日小屋のテン泊を申請(1,000円/人)、大日小屋付近は水の不安ありとの山小屋での話から、近くの水場から汲んでいくことにした。

 富士見平小屋を出て少し登りだすと、登山道が狭くなり一面凍結していた。普通に歩ける状態ではなくなり、早速アイゼンを装着した。斜面はアイゼンの効きを確かめながら、ゆっくりと進む。50分ほど登ってもうじき大日小屋に近づいた地点に鷹見岩への分岐があり、アタック隊4人で向かうことにした。シャクナゲの群生を越えるとやや急な登りとなり、大きな岩に鎖がある。
それを登り山頂に出ると素晴らしい眺望があった。15分程度で到着。目の前に形の良い飯森山、その奥に岩が連なる瑞牆山、遠くに八ヶ岳が見える。左手は南アルプス連峰のはずだが、山頂には雲がかかり山の形が識別できない。35分ほどで往復して分岐地点に戻り、大日小屋へ向かう。大日小屋は無人で、テン場は我々だけだった。テントを張り終わり、外で乾杯。夕食はニシミコさん食当の豆乳鍋にクリームソースパスタ。ごちそうさま。
(第二日)
 4時に起きて早めに出発する予定だったが、ヅカ君担当の札幌『月見亭』ラーメンに具沢山を堪能し、やや遅れとなった(リーダーの責任です)。本日の予報も曇りだったが、ラッキーなことに朝日が見える。寒さはあったが冷たさはない。テン場から見上げた大きな岩が大日岩だ。出発時からアイゼンを装着し、凍結した登山道を登る。凍結した斜面は、昨日同様注意が必要だ。急な岩場に鎖が付いている。40分弱で大日岩に到着した。ここからはシラビソなどの樹林帯で、やや急な斜面となり雪はシャーベット状になっていて雪の感触を楽しんだ。急登が続いた先が砂払ノ頭で、いきなり視界が開け、晴天と眺望に歓声が上がった。さらにここから千代ノ吹上、そして金峰山へと続く稜線は優美で登っていて心地よい(右手は絶壁だが)。

大きな五丈岩に着いた。そのまま北側にある金峰山山頂で記念撮影をした。五丈岩付近は風が強く、雲も出てきた。我々のほかに一人登山者がいて、五丈岩に登ろうと取り組んでいる様子だったが、(装備がなく)諦めましたと言っていた。岩陰で軽食を取ったが、これから天気が崩れてきそうな気配のため、早々に下山した。

 岩稜を慎重に歩き、樹林帯を快調に降りて、凍結の斜面をゆっくりと下降した。大日小屋でテントを撤収し、さらに順調に下山。もうすぐ富士見小屋に近づいたと思う頃、登山道の凍結も消えアイゼンを外した。  富士見小屋付近は登山客で賑わっていたが、金峰山ですれ違ったのは3パーティの6名程度だったので、多くは瑞牆山行が目当てのようだ。ここからカラマツやシラカバの落ち葉を踏んで降りたが、春霞とともに春の訪れを感じた。  帰りは増富の湯につかり、須玉ICから帰路へ。

(余話)
新年度最初の会山行ということもありで、準備時間も少なく右往左往、ドタバタのスターとなりました。今年は暖冬で雪が少ないことから、第一週の山行としたため(残雪期登山のため)例会で山行計画が配布できなかったり、直前に共同装備の変更があったりと、参加メンバーにはご迷惑をお掛けしたことをお詫びします。しかしながら、楽しいメンバーと良い山行ができたことに、多事深謝します。
お疲れさま。

(カタ記)


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