剱岳・源次郎尾根（剱沢キャンプ場まで）山行報告
日程 2015年8月11日（火）夜〜8月13日（木）
はじめに
8月に入ってからずーっと天気が良かったが、出発日の2日前に台風13号が低気圧に変わって、本州付近を東に進み、天気が下り坂となった。但し、この低気圧の進みが非常に遅く、13日もなんとか天気が持ちそうな予報だったので、なんとか滑り込みたい気持ちで予定どおり決行とした。
8月11日（火）夜
東京・竹橋 22:25発−（バス）−6:50着 室堂ターミナル
YS、SU、YZ、SDの4名は、22:00竹橋に集合。猿倉行のバスに乗る白馬鑓温泉組と会い、エール交換をした。我々は22:25発の室堂行きのバスに乗車。23:00に新宿都庁でYGと合流。KNはチンネ組からの合流ですでに剱沢に入っており、これで全員が揃った。バスはほぼ満席状態だったが、特にトラブルもなく、関越から上信越、北陸自動車道と乗り継いで一路室堂へ向かい、予定より20分早い6:50に到着した。
8月12日（水）
室堂7:30発−雷鳥沢キャンプ場8:43発−10:40剱御前小舎−11:25剱沢キャンプ場−18:00就寝
室堂到着後、屋上展望台に移動するも、風が強くて寒いため、少し室内に入ったところで身支度を整える。室堂を7:30に出発。天気は雲の流れが速くて、晴れたり、曇ったり、雨が降ったり、忙しい天気だった。
みくりが池温泉を過ぎて、雷鳥荘まで半分ぐらいの地点、時刻は7:55。YSがピッケルを室堂に忘れてきたことに気づく。YSは貴重品だけ持って室堂に取りに行った。ザックは雷鳥沢キャンプ場までSDに担いでいただいた。パーティの本体は8:20に雷鳥沢キャンプ場に到着。ピッケルを取りに戻ったYSは8:35に合流できた。このころから少し雨が強くなってきたので、雨具を着たりしながら8:43に出発。
雷鳥坂を上っている途中でチンネ組の3名と出会う。時刻は9:00。しばし歓談、記念撮影をしてから再び登り始める。9:40に1本を立てて、10:40剱御前小舎に到着。10:50出発。久野さんの待つ剱沢キャンプ場には、11:25到着できた。風の強いなかテント設営をし、設営後、しばし休憩。
13:00に、YS、SG、YZの3名で雪渓の偵察に行く。剱沢小屋から雪渓に乗るまでのルートは、一見登山道にように見えるところがたくさんあって、昼間の偵察でも迷いそうだった。本番当日は3:15出発予定で暗い中での行動になることを考えると、偵察に行く価値はあった。結局、雪渓に乗り移る地点まで行って、目印のケルンを確認し引き返した。
帰り際、野営場管理所の隣にある山岳警備隊の派出所によって、計画書を提出し、源次郎尾根の状況を聞いた。コース自体は問題ないとのことだが、天気が下り坂なので、携帯電話で天気情報を良く確認して賢明な判断をして欲しいといわれる。
15:50から夕食の準備。メニューはゴーヤチャンプルともずくのスープ、プチトマト、オクラと豪華だった。
各自テントに戻った後、天気予報の配信があり、また予報が変わった。予報が0時から雨、6時から雨、12時から雷雨、18時から雨、と絶望的な状況となる。14日も同様に終日雨の天気予報。一応2:30起床とし、その時点で雨が降っていたら中止で、5:00起床に変更。その時点の天気予報を見て、撤退するか1日停滞して14日に行くか判断することにした。
18:00過ぎに就寝。この時点で天気は良かったが、22:30には「ポツポツ」と雨が降り出し、一晩中、雨と風が降ったりやんだりといった状況だった。
8月13日（木）
5:00起床、剱沢キャンプ場6:30発−
雨だったため自動的にこの日の行動は中止となり、5:00に起床した。携帯電話で天気予報を見ると翌14日も終日雨の予報に変化はなかった。1日待っても天気が回復する見込みがないため、この日に撤退することとした。
雨が弱まった時を見計らってテントを撤収し、6:30に出発。剣御前小屋に7:20、雷鳥沢キャンプ場に8:30、室堂に9:40に到着。当初、みくりが池温泉に入る予定だったが、雨と風と霧がひどくて、いったん室堂に行ってから入りたい人だけ空身で引き返すことにしたが、結局だれも引き返さなかった。
室堂で、荷物の整理、着替え、帰りのバスの予約をした。バスの予約は、名前と携帯の電話番号、クレジットカード番号を聞かれた。
12:00にバスに乗り込み、12:20に出発。車内はガラガラで、1人2席以上を使うことができた。途中3回ほどPAで休憩し、19:30頃に新宿駅に到着。解散。
結果的に源次郎尾根は行けなかったが、天気の判断や偵察に行けたことは良い経験になった。来年にまたチャレンジしたい。また、今回の山行にあたっては計画から実行に至るまでNS、SG、KNさんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
（YM記）
2015年度山行報告へ