瑞牆山 山行報告

日程:2016年1月22日(金)夜〜23日(土)

出発4日前の18日(月)に関東で積雪があり、当初計画していた金峰山に行けない場合も想定し、瑞牆山の計画もサブとして提出しておく。もう天気の心配をしなくてもいいと油断していたら、当日の23日(土)は低気圧が日本海と本州の南の海上をそれぞれ東へ通過、西の方からは次第に強い寒気が流れ込むため、西日本は広く雪、四国など太平洋の平地でも大雪の恐れ、という天気概況になってしまった。ヤマテンの金峰山の予報では、6時から曇り、12時からは曇りのち雪となっており、天気は午後から崩れるが夜までの降雪量は主脈の稜線でも最大10cmと少ない見込み、とのことだった。少々迷ったが、現地でも慎重に判断することにして決行することにした。

1月22日(金)夜
横浜 22:00発−(車)−0:30着 道の駅にらさき−1:30就寝

KK車とYS車に分かれて集合し、中央自動車道の談合坂SAで合流した。18日の雪で通行止めになったことも影響してか、天気予報が悪いこの日の道路はガラガラ。「23・24日に通行止めの可能性あり」との表示まで出ており、少々気持ちに焦りが出る。
道の駅にらさきに0:30到着。2台の間にテントを張った。一杯飲んで1:30に就寝。夜中に他のパーティーが到着してテントを張っていた。

1月23日(土)
4:30起床−道の駅にらさき5:00−6:00みずがき山荘6:30−7:35富士見平小屋7:45− 天鳥川8:15−11:00瑞牆山11:30−12:30天鳥川12:40−富士見平小屋13:20−14:00瑞牆山荘

起床予定は4:00だったが、全員起きれず4:30に起床。しかし、出発予定時刻の5:00には間に合った。さすがベテラン揃いのメンバーで帳尻を合わせてきた。瑞牆山荘までのルートは、増富の湯方面からも林道を行けたようだが、念のため傾斜の緩い黒森方面から回っていくこととした。6:00少し前に無事に到着も、駐車場へ入るところでYS車がスタック。先行を入れ替わった四駆のKK車もスタックしてしまう。県営駐車場への侵入を断念し、林道脇の比較的広いところに駐車した。
身支度を整えて6:30に出発。瑞牆山荘から富士見平まではトレースがあったが、トレースを踏み外すと膝下ぐらいまで潜る。途中、東に進路を変える樹林帯が開けたところから、曇天の瑞牆山を仰ぐ。
富士見平には7:30過ぎに到着。瑞牆山方面はトレースがあったが、富士見平小屋とトイレの間から伸びているはずの金峰山方面にトレースは無かった。 金峰山方面に侵入し、ラッセルの具合を確かめる。雪は膝下ぐらいだったが、この先もっと雪が深くなる可能もあった。また、予報で雪が降り始める15:00までには絶対に下山したいと考えていたこともあって、金峰山の山頂までは到着できないと判断した。ワカンを履いて大日岩あたりまでラッセルして帰ってくるか、瑞牆山へ計画を変更するかの二択を迫られた。午後から天気が崩れる予報だったことと、折角なので山頂に立ちたいと考え、瑞牆山への計画変更を選択。瑞牆山へ向かうトレースを進むことにした。このとき、電話の電波が届いているなら、緊急連絡先に連絡するべきだった。

8:15に天鳥川を通過。そこから先は急登が続く。月曜に土の上に降った雪がサラサラで、蹴りこんでも決まらず、岩や木を蹴っている状態だった。樹林帯で雪も深くなく、トレースもあって高度を稼いでいった。途中の鎖場で難渋する所もあったが、頂上直下までは問題なく登れた。途中、うす曇りで日差しも差してきて、サングラスを装着するメンバーもいた。
頂上直下の岩場ではトラバースするところの足元が凍っていて厄介だったが、アイゼンを装着するメンバーもいたが、鎖につかまりながら慎重に通過した。ここの岩場で初めて人と遭遇し、2人組のパーティに抜かれる。
頂上に11:00ごろ到着。雲の切れ間から綺麗な雪山の景色が見えていたが、しばらくして真っ白になって何も見えなくなってしまった。登頂証拠の記念写真を撮影する。風が出てきて寒かったので、少し下がった風の無い地点で休憩する。
 各自の判断でアイゼンを装着し、11:30下山開始。途中4人組の若いパーティーとすれ違ったが、あっという間に高度を下げ、12:30には天鳥川に到着して休憩。 10分後には出発。富士見平小屋で記念撮影だけして瑞牆山荘には14:00頃到着した。

雪も降りだしてきており、高速道路が通行止めになると厄介なので、温泉はやめて早々に帰ることに。しかし、町に降りると雪も止み、談合坂で食事をして横浜へ帰った。


(YS記)

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