2015年4月会山行 上州武尊山(2,158m)

日程 平成27年4月17日(夜発)〜18日

 4月の会山行はまだ雪の多く残る(であろう)上州武尊山。車3台に分かれ、17日22時を目途に新横浜、たまプらーザ、市が尾の各駅を出発。関越道沼田ICで下車し、川場田園プラザを目指す。ここで仮眠を取り、翌日5時起床、6時過ぎに出発した。
コースは冬場の定番である川場スキー場から剣ヶ峰山経由武尊山の往復とした。しかし、スキー場は先週12日で終了しており、リフトは使えない。よって、スキー場駐車場のゲートの外に駐車し、初級コースのゲレンデをゆっくり登ることにした。ゲレンデに到着し、早速アイゼンを装着。そこから、なだらかで広くて長い雪道をゆっくり登った。早朝ということもあり、雪は硬く歩きやすい。天気も快晴で風はほとんどないため、心地よく快調に進み、リフト最上部には8:37に到着した。
ここから少し雪原を歩くと、いきなりの急登となるが、木道の見える登山道に雪はさほど多くはない。この下りもまた急斜面のため注意深くゆっくり降りると、目の前に剣ヶ峰山(2,020m)がどっしりと構えている。こちらからは尖った形には見えない。
石祠を越え急登の細い稜線を上がると剣ヶ峰山頂(2,020m)だ。展望が開けて疲れを和らげてくれる。すぐ左手の切り立った山は獅子ヶ鼻山だろうか。剣ヶ峰山頂から雪の急斜面を下り、右に巻くように降りると平原に出たところで休息を取った。振り返ると剣ヶ峰の名前のごとく、悠然と尖った雄姿が素晴らしい。ここから右手の東面は雪庇の多い斜面のため、あまり近づかないようにして歩く。しばらく歩くと目の前に急登の斜面が現れた。山頂への最後の登りのはずだが、急斜面に挑むのにさらに休憩が必要だった。シャクナゲの樹林帯があった。シャクナゲの葉は鳥が羽を畳むように下を向いているが、日当たりの良い場所ではまるで羽ばたこうとしているように葉を上げており、花を咲かせる準備をしているようだ。アイゼンを利かせ、ハイマツやシャクナゲの枝をも掴み、急登を登った。
たどり着いた山頂は360度の展望が望めた。山頂では30分休憩し、展望を充分楽しんだ。裾野を広げた赤城山、形の良い皇海山、どっしりとした日光白根山、尾瀬の山々、巻機山、そして谷川連峰等々。Mさんが“日光白根山は雄大ですね”というので、“Mさん(日光白根山は)綺麗だよ”と答えたら、Yさんから、“何か口説いているようで可笑しかった”と笑われてしまった。なるほど、そうとも聞こえる。
我々が下山するころ、スキー場で一緒だったアベックが登ってきた。“ラッセル後を利用させて頂きました”と感謝の言葉をもらった。大したラッセルではなかったかもしれないが、足跡は役立っただろう。他に登山者はいなかった。
 剣ヶ峰山を降りたところでアイゼンを外した。リフト最上部まで下りてきて、また広いゲレンデをやや早歩きで下山した。各自が下山を楽しんだ。KUBさんは40年前のやや長めのSwiss madeのピッケルを使いグリセードを披露した。手なれたピッケル裁きで斜面を滑り降りる。40年前との違いは足がもつれて、豪快に転んだくらいか(それとも雪が柔らかだったせいか)。BUNさんとMさんは(飯豊山の時のように)競争して、走って降りている。ようやく、川場スキー場の駐車場に到着した(14:10)。
近くの“ふじやまの湯”に寄って汗を流した。広間で休んでいると、宿の娘がくじ引きを引かせて客を楽しませていた。将来の女将に乾杯!ここからさらに走り、川場田園プラザにて夕食と買い物をした。この広い道の駅の周りには桜、こぶし、水仙など多くの花が咲きほこり、里山に春が一気にやって来たようだった。さらに、遠くに見える雪の残った武尊山とのコントラストが一層美しかった。

<雑感>
 昨年の檜洞丸ハイキング以来の二度目のリーダーであり、不慣れな点がありましたが、皆さまのご協力のお陰で無事遂行できました。@休憩後の最初のピッチが速い、A先行するメンバーのコースを把握していない等々の指摘を今後に活かしていくつもりです。
感謝、感謝。

<行動時間>
川場スキー場7:26−第5リフト終点9:43−武尊山山頂(2,158m)10:52−11:30
−剣ヶ峰山頂(2,020m)12:42−川場スキー場14:10−ふじやま湯12:42−15:30
田園プラザ川場16:00

(KATA記)

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