白山

日程:2015年8月2日(夜)〜4日

<行動記録>
 8月2日22時に池袋駅東口、西武高速バスターミナルに行くと、すでにO氏と入山を共にするAR氏が来ていた。交代で近くのコンビニへ寝酒を買いに行った。バスは出発の15分前に来て、大きな荷物をトランクに預け、手荷物を持ち座席に着いて、今回の山旅の成功を願い乾杯をした。バスは定刻の22時30分に出発した。バスは3列シートでトイレが付いているので安心して眠れた。

8月3日 天気:晴れ
 5時55分に金沢駅にバスは到着した。白山登山バスのバス停を駅員に確認して、トイレへ行き、ハートインというコンビニでホットコーヒーを購入した。そのコンビニでは手作りおにぎりを売っていたので、ここで朝飯を購入すれば良かったと思った。
 6時45分発の白山登山バスに乗車する。登山客は平日ともあり少なく、20名ほどであり、年齢層が高いと感じた。

 バスは途中トイレ休憩をとるが、そこには自動販売機すらない。バスは8時55分に別当出会に到着する。朝飯のおにぎりを食べ、身支度を調え出発する。今回は観光新道を行くがつり橋の手前から登山道に入り、最初から樹林帯の急登を行くが、暑さのためペースが上がらない。45分程歩き休憩をして水分補給をする。2週間前に丹沢へ足慣らしに行っていて良かったと思ったし、丹沢の方が涼しかったと感じた。白山頂上は雲がかかり蒸し暑い。

 2本目の登りはじめたとき、O氏が足の膝を痛めたため、様子を見ながらゆっくり登り、45分程で稜線に出て、尾根を15分程行き大きな岩の下で2回目の休憩とする。O氏に行くか、下山するかを確認すると「ゆっくりなら登れる」ということで行くことになる。この頃より雲行きが怪しくなり、蒸し暑い中ポツリポツリと雨が降ってきた。急登を行き、開けた所が別当坂出会である。左から登山道が合流し、その道は尾根に沿って登って行く。大きな岩の手前で休憩をとる。天候は怪しいものの回復傾向にあるようで、尾根の左側は明るい。
休憩した所からは、岩の尾根でアップダウンを繰り返して45分歩き標高1940m地点で休憩する。そこから15分ほど歩き、避難小屋に到着する。異界は開け、これから歩くコースが見渡せ、熊笹帯の気分の良さそうな登山道である。トイレタイムをとり、歩き出す。室堂まで2時間と地図にはある。遠くで雷が鳴っているが、近くではないので安心する。馬のたてがみという岩の尾根を越えてヘビ塚で休憩。ここでは展望は無い。

ヘビ塚から登山道は緩やかになり、歩きやすくなると岩のゴツゴツした黒ボコ岩に着いた。周囲はガスのため見えないのが残念。おそらく晴れていれば白山の姿が見える所のはずである。そして、直ぐに弥陀ヶ原に着き、木道をありて行く。室堂の最後の登りをゆっくり登り室堂ビジターセンターの裏に到着する。時刻は14時40分。ここまで5時間半、暑さの中よく頑張りました。O氏も足の痛みに耐えながら良く歩きました。

小屋で受け付けをするより、まずは生ビールということで、ベランダのベンチで「チョー旨い」と喉を潤しました。ほろ酔い気分で小屋の受付を済ませ、荷物を整理してしばし横になる。夕食の前に荒木氏に「もう一杯飲みましょう!」と声を掛けると「行きましょう」と素早い返事が返ってくる。小屋前のベンチですっかり晴れ渡った白山の展望を楽しみながら一杯やる。5時半になり夕食を食べに行く。メニューは魚とハンバーグを選べ、ご飯と味噌汁はおかわり自由。

夕食後は布団に入り横になっていると夜行の疲れから、いつしか寝てしまった。日没前に目が覚め、小屋の周囲を歩き回る。高山植物が沢山咲いていて、クロユリやハクサンコザクラなどが綺麗であった。

O氏の足の不調から市ノ瀬への縦走を諦め、御前峰のピストンと決め、室堂から下山と決めたので、朝食は小屋でとることにした(最初は弁当の計画であった)。

8月4日 天気:快晴
4時半起床。ご来光が見られるかと思い、東の大白川の登山道を15分ほど歩くが、白山の裾野が邪魔で見ることができなかった。しかし、槍穂高のシルエットが美しかった。

5時半に朝食を食べ、身支度を調え6時25分にすがすがしい気候の中、室堂を出発する。7時頃になり太陽の日差しを受けると暑くなった。7時15分に白山(御前峰)の頂上に到着する。周囲の展望はすこぶる良い。写真撮影をして、O氏は室堂へ下りることにして、AR氏とKOSは小池巡りのコースへ足を運ぶ。残雪の残る千蛇ヶ池、紺屋ヶ池越しに見る北アルプスの雄姿を楽しみながら歩く。2570mの中宮道分枝で休憩をして、白川郷へ行くAR氏を見送り、室堂へ戻る。
室堂へ戻るとちょうどO氏も着いたところで、水の補給をして、別当出会のバスが13時30分なので、これに間に合うように頑張りましょうと下山にかかる。 室堂を9時に出発して、五葉坂を下り、傾斜の緩いエコーライン経由で行くことにする。途中で休憩して、南竜道に出て甚之助避難小屋に到着し、冷たい水で喉を潤す。 ここから2ピッチで別当出会に着いて、バスで市ノ瀬へ出て、白山温泉(永井旅館)で汗を流し、感ビールで今回の山行の無事に祝杯を挙げる。次のバスで金沢へ出て、新幹線で東京経由で帰った。

<山行雑感>
白山は以前に2泊3日の日程で中宮温泉へ抜けるルートで行ったことがあり、クロユリが凄かった思い出がある。その時は白山の頂上の展望が悪くガスの中であったので、今回は頂上ですこぶる良い展望で良かった。今度は5月の残雪の時期に来て、避難小屋に泊まることも良いと思った。山スキーに適したエリアでもある。


(KOS記)

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