7月会山行 奥秩父 笛吹川東沢鶏冠谷右俣

日程 2014年7月11日(金)〜12日(土)

7月11日(金)
22:00横浜駅⇒談合坂(N車と合流)⇒25:00道の駅みとみ

Sリーダのもと、7月会山行のメインで笛吹川東沢鶏冠谷右俣へ向かった。ロープワークが出来る一定技量以上を参加条件としていたが、当初9人の申し込みで、怪我人等があり3人減の6人での山行となった。
 各地に甚大な被害を及ぼした台風8号が関東地方直撃のコースで進んで来たが、幸いに10日の夜から11日の朝の間に駆け抜けてくれた。勝沼のアメダス降水量も少なく、11日は台風一過の好天が予想され、計画通り決行することとなった。 K車とN車に分かれてスタートし談合坂SAで合流し、道の駅みとみに深夜1時に到着。テントを設営し寝酒を飲んで就寝。

7月12日(土)
5:30起床6:15⇒西沢渓谷駐車場へ移動6:20→6:50二股吊橋→6:55沢装備7:25→7:40魚止の滝10m右巻き→3段12m右巻き→8:40逆くの字左巻き9:30→10:00左俣分岐10:15→25m左俣大岩から左巻き10:40→11:00 30m左巻き→13:00大滝手前13:15→13:55登山道14:20→16:35西沢渓谷→17:05西沢渓谷駐車場⇒17:30はなかげの湯⇒バーミヤン⇒22:00横浜

みちの駅の軒先はツバメの巣が沢山あり、餌を要求するヒナの鳴き声のおかげで無事5:30に起床。トイレや歯磨きを済ませて西沢渓谷の駐車場へ移動し、6:20に歩き始める。西沢渓谷の奥の方の吊橋が大雪で壊れていたが7月5日から通行可能になったらしい。 徳ちゃん新道の入り口を過ぎ、西沢渓谷への吊橋を渡ると「鶏冠山」の標識があるのでそちらへ進む。河原に降りて沢沿いに進むと対岸に標識が見える。渡渉した登山者が対岸で靴を履いていた、鶏冠尾根を登るのだろうか。我々は沢装備をしてから渡渉し鶏冠谷へ進んだ。
すぐに魚止の滝が現れる、台風は駆け抜けたと言え水量は多い、左岸から巻く。2段の滝を過ぎてゴーローを進むと2~3mの小滝が続く。奥飯盛沢(滝の様)が合流する先の3段12mの滝は左岸から小さく巻く。有名な逆さくの字の滝も激しい水量で右岸から巻く、踏み跡はある。懸垂で沢に復帰し、しばらく進むと左俣との分岐に到着。右股へは左俣側にある大岩の裏側から右股の右岸を大きく巻く所から始まる。
沢に復帰してからゴルジュ帯にはいるが、右股に入ってから夏らしい木漏れ日が明るい。4mの滝の倒木はまだ健在でスムーズに登ることが出来た。30mの大滝は右から草付きを登るところだが、水量が多いため右岸をロープを出して巻くことにする。岩がもろく落石注意。踏み跡に沿って沢に復帰。その後は日差しも明るくなり、お手頃な小滝やなめ滝を楽しく越えて進む。13:00に大滝手前に到着。水量の多い大滝の眺めは素晴らしかった。
大休止の後、戸渡尾根の登山道を目指し詰め上がる。沢沿いに登り始めるが、登り過ぎずに右方向の枝尾根方向へ向かう。枝尾根上は鹿フンが多く、踏み跡なのかけもの道なのか不安になるがひたすら登りシャクナゲが増えて、それをかわしながらしばらく進むと登山道に出ることが出来た。 登山道で装備を解除していると、甲武信小屋泊まりの登山者のピークの時間なのか、多くの登山者が登ってきた。大休止の後、戸渡尾根から徳ちゃん新道を経由して17:05に駐車場に到着した。はなかげの湯で汗と匂いを洗い流し、渋滞覚悟で食事もバーミヤンで済ませたが、帰路は順調で22時に横浜駅に着くことが出来た。

<雑感>
11日の降水量は勝沼で1mm、10日は16mm、9日は5.5mmだった。しかし改めて 乾徳山の西の琴川ダム(乙女湖)を見ると11日1mm、10日32.5m、9日20mmを記録していた。10日の雨雲レーダでも台風による南寄りの吹き込みのせいで、時より甲武信岳には強い雨雲がかかっていたが、山梨市が提供する西沢渓谷のライブカメラの11日昼の映像は普通に見えた。現地もにごる程増水していた訳ではないが、少し水量が多いだけで難易度が違う感じを受けた。。 冬の大雪の影響と思われる倒木、流木、落石が多く、斜面の緩みや浮き石も多い気がした。しばらく落石には注意が必要だと思った。

               
K記

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