冬山合宿メイン西穂高岳の記録

日程 2014年1 2月26日(金)から12月28日(日)

◆はじめに
槍ケ岳の計画だった冬山合宿のメインですが、以下の状況から事前に予備プランとして提出していた西穂高岳へ変更しました。

@25日に気象庁から降雪に関する「異常天候早期警戒情報」が発令され、10年に一度の大雪が予想されている。

A気象予想では29日に低気圧が南岸を通過し、爆弾低気圧となって30日以降は寒波流入と合わさって大雪となり年越しで続く恐れがある。

Bクリスマス以降の降雪量から厳しいラッセルが予想され、中崎尾根に上がるまでに予備日を使う可能性がある。

C28日は好天が予想され、2日かけて突っ込んでしまうと戻る判断が鈍る。

D西穂高岳なら28日に登頂できる。

12月26日(金)
22:00横浜⇒25:00道の駅風穴の里
22時の平沼橋でのMさんのピックアップに合せて、ARさんが酒とつまみの差し入れを持って見送りに来てくださった。槍ケ岳登頂へのエールを頂いたが、たぶん西穂と答えて出発した。
談合坂でY車と合流し松本ICを降りてコンビニに寄った時に、西穂高岳へのプラン変更を決定し、新穂高温泉口まで移動せずに道の駅風穴の里のトイレ前でテントを張って仮眠した。

12月27日(土)
5:30起床6:30⇒7:30新穂高ロープウェー無料駐車場9:00⇒西穂高口9:45→ 11:20西穂山荘(テント設営)12:45→13:05丸山→13:20西穂山荘

西穂に計画を変更したので余裕をもって道の駅を出発した。新穂高ロープウェーの駐車場は既に多くの車が止まっていた。除雪車が入ってスペースを広げてくれるまではほとんど満車の状況だった。
12月1日から岐阜県で登山届が義務化されている。新穂高登山指導センターで持参した計画書をポストに投函して「登山届届出済証」というカードを受け取った。尚、計画書は事前にメールで岐阜県防災課と長野県警に提出した。
満員のケーブルカーに乗り山頂駅(西穂高口)で装備を整えて9:45に出発した。上空に雲のない良い天気で登山者も多く、トレースはしっかりしていて1回の休憩で西穂山荘に到着した。ワカン、アイゼンは使わなかった。
テン場は良い場所が未開拓状態で空いており、整地をして4テンと2テンを並べて張る事が出来た。しばらくして混んできて最終的には20張り弱になった。
テン場代は一人一泊1000円。でもトイレは大変綺麗になっていた。 下見へ丸山まで出かけ20分程で到着。小屋の方々により旗も細かく立ててあり暗い中でも丸山までは問題なく進めそうだ。
テントに戻り槍ケ岳用で過剰装備となったつまみを消化すべく酒を飲み、16時の気象通報で正午の天気図を書いて夕食を食べて就寝。
12月28日(日)
4:30起床5:57→6:11丸山→6:55独標→7:25ピラミッドピーク→8:45西穂高岳山頂9:00→9:55ピラミッドピーク→10:30独標→10:55丸山→11:05西穂山荘(テント撤収)12:05→13:00西穂高口⇒13:50新穂高ロープウェー無料駐車場⇒中崎山荘(風呂)15:30⇒20:30横浜

暗い中で準備を整えて6時前に出発する。風も弱く下見をした丸山まであっという間に着くことが出来た。独標手前で日の出になりそうだったので休憩したが、なかなか昇らずしびれを切らして移動したので、中途半端な場所で日の出になってしまった。独標は賑わっていてゆっくり出来る雰囲気ではないので、そそくさと移動した。
ピラミッドピークを過ぎて西穂までの稜線には朝日が赤々とあたり、吊尾根から目を移せば遠方に八ヶ岳から富士山、眼下に上高地、西には乗鞍や近くに焼岳の噴煙と360度の素晴らしい景色が眺められる。独標から先も耐風姿勢を求められる事も無く進むことができた。程良い積雪のためアイゼンでの歩行も楽な感じがした。それでも何箇所か慎重なクライムダウンは必要だった。山頂直下の急な雪面も雪がしっかりしていて登りやすかった。
8:45に西穂高岳山頂に到着。槍ケ岳も良く見える。
山頂も人が多いので記念撮影を済ませてそそくさと下山を開始する。急な雪面の下りもロープを使用しなかった。コース全般で今回ロープを使う事は無かったが、一歩つまずけば助からない所は多い。
11時過ぎに西穂山荘に戻り、1時間程でテント撤収と荷物をまとめてケーブル乗り場へ下山を開始した。ケーブルに順調に乗ることができて2時前には新穂泉口へ降りることが出来た。登山指導センターで下山届に名前と住所を記入して提出して、車にいったん寄ってから、お風呂セットを持って中崎山荘へ戻って温泉に浸かって食事をして帰路に就いた。外環から厚木経由を選んだので東名で若干渋滞したが20:30には横浜に就くことが出来た。

(KN記)

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