二子山西岳中央稜の記録

日程:2014年1 1月7日(金)

11月7日(金)
5:00横浜⇒7:50林道駐車場8:10→8:45中央稜取付→登攀開始9:10→9:35 1P目終了→10:00 2P目終了→10:50 3P目終了11:05→11:25 4P目終了→12:00 5P目終了→12:30 6P目終了→12:40 登攀終了13:20→13:50林道駐車場⇒5:40横浜

5:00にNさんを自宅でピックアップして第三京浜経由で練馬IC⇒花園ICへ、皆野寄居自動車道(ETC利用不可420円)を通り国道299号から坂本の民宿登人そばから右の林道に入り、トンネルを抜けた先にある路上脇の駐車スペースに8時前に到着することができた。途中伐採作業をしておりタイミングが悪いと通過できなかったかもしれない。(そのためなのか林道入り口の通行止めの看板は無かった。林道はall舗装。)平日なので車は1台止まっているだけだった。(ただし帰る時には、駐車スペースは満杯になっていて、路上にも数台止まっていた。)

<取付まで>
駐車スペースから登山道へ入り股峠の道標を「坂本」方面へ、峠を下りすぐの道標を「ろうそく岩」方向へ進む。フリークライミングの「祠エリア」を通過して、岩から離れる踏み跡に沿って進む。すぐに戻る感じで急登するのだが、見落としやすい。3つ目の道標にであったら行き過ぎ。今回は行き過ぎてしまった。
急登すると「赤い防水用ドラム缶」があり、そこが1P目の取付。丁寧に二子山中央稜の黄色の札がある。

<1P目:Nさん30mW>
ビレイは木で取る。出だしは木が生えている左寄りからも行けそうだが、中央から上がった。最初のプロテクションはすぐにはなくカラビナの通らない肉厚のハーケン。1Pの核心部は10mほど上がったフレーク状の中間部。朝1番で体が硬いのに加えて、岩が冷たく指先がマヒし始めたころでいやらしい。そこを越えて一段上がるとビレイ点がある。ビレイ点右脇は広い。
<2P目:KN30mX−>
2P目はハンガーボルトに導かれて、オリジナルルート凹角ではなく左の少し膨らんだスラブ状のリッジを登った。二つ目のハンガーボルトが高いところにあり簡単には届かない。かなり苦戦してしまいA0。左に進み直登するか迷うところで右手を探すとガバがありそちらを回り込むと容易。
ビレイ点は新しいハンガーボルトが2つずつ2か所にある。










<3P目:Nさん40mX> このルートの核心と言われている。出だしの下部三角岩はクラック沿いに登るが左足のスメアリングなどでレイバックに頼らなくても上がれる。三角岩の頂点の上が核心部となる。
核心部はハンガーボルトが2つあり安心感がある。クラックに左手と左足を入れてハンガーボルトが腰の高さに来るところまで上がり、右足をハンガーボルトの下の小さな窪みに移して右向きに方向を変えて、右足と背中で突っ張り左手と左足を抜いてずり上がる。
30cmほど上がれれば左手がガバに届くのだが、なかなか難しい。左のガバ手前にある連打されたハーケンはぐらついている。その下のクラックはカムを入れるのにちょうど良い。リードの西さんは見事にフリーで登って行ったが、2ndはカムを入れてA0。 終了点は大テラスの木。 ここで大休止して後半に臨んだ。
<4P目:KN30mW−>
岩登りで初めてリードした思い出のピッチ。右端からバンド状を左に上がって行くが、最初のプロテクションはしばらく取れない。バンドの先が核心部。クラックに入ってしまうと反り返り苦しくなるので、高度感のある左の外へ出て上がると楽。そこを越えてしまえば広めのテラスで終了。

<5P目:Nさん30mW> 3m程上がるとハンガーボルトがある。4年前は右から上がりスラブを左へトラバースしたが、そちらは落石があった場合の通り道となりそう。今回は左に見えるハンガーボルトへ数歩トラバースしてクラック(フレーク状の岩がかぶった隙間)を上がる。ここがこのピッチの核心。斜度が落ちた凹状を上がると小さなテラスの終了点。終了点のすぐ上はピナクル状の岩。 2ndは終了点近くまで登ってそのまま偵察のため左へ5m程進んだ。上方にハーケンも見えたので、こちら側から登ることにする。セルフビレイを取ってビレイシステムをリードのビレイに変更してもらう。
<6P目:KN40mV>
5P目の終了点から左へ5m程移動した位置から、二子山らしい石灰岩のボツボツしたスラブを越えると、ちょっとした凹角になり下から見えたハーケンでプロテクションが取れる。そこから右へ上がり5P目終了点の頭上に抜けた。そこから下方を確認すると今のルートが正解だったと確信できた。あまりプロテクションは取れないがそのまま上がり、左側に登山道のような立派な踏み跡が延びているところにビレイ点がある。




<7P目:Nさん30mU>
U級の草付の段々なのでノーロープで上がってもよいが、稜線に出てからロープをまとめることにして、アンザイレンして途中灌木でプロテクションを取って登った。頂上直下に懸垂用と思われる立派な支点があったが、一段上がった岩にスリングを回してビレイ点とした。

<下山>
頂上について大休止。終了点から下山できるが、(ハイカーの)「上級者コース」となっていて、下るには多少道が悪い(以前はそこを下った)ので今回は西岳山頂手前の鞍部からの一般コースで下った。下り始めは岩場もあるが、鎖も設置されており進みやすく30分程で駐車スペースに戻ることが出来た。 帰路は道の駅 龍勢会館に寄り、風呂はパスしたので少しの渋滞で17:40に横浜について解散した。











KN記
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