谷川岳一ノ倉沢衝立岩中央稜
2013年7月13日(土)〜14日(日)
7月13日(土) |
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1P目:各情報の通り難しくない。2P目のルンゼに回り込んだ所にもビレイ点がある。 2P目:草付きのルンゼは雨上がりで湿っていた。見上げるとビレイ点が見えたが右側にお助け紐が下がっていたので転進して乗り越える様にルンゼから外に出た。おかげでロープの流れはすごく悪くなりなんとか50m近くロープを伸ばして終了。いわゆる3P目の核心のトラバースをいつの間にか通り過ぎてしまった。 3P目:明るい乾いた岩を登る。景色が良い。 4P目:ビレイ点から出だし一歩右でチムニーへ向かっていく。チムニー内は濡れていたが突っ張りは効く。繰り返しトライし最後はA0で何とか突破。ASA・KOGさんはチムニーから直ぐに外に出てフェースを登った。 5P目:リードをASAさんに交代してもらう。雨で濡れたままのルンゼは滑りやすくいやらしい。手前でピッチを切ってしまった。 6P目:5P目を手前で切ってしまったので岩の割れ目まで短く伸ばす予定でASAさんがリード。でもどんどん伸ばして6P目のクラックを越える。おかげで高度感のあるビレイ点となる。KOG・KUNはクラックを避けて右外へ出て階段状を登った。 大粒の雨がぱらぱらと降るが本降りではないので登攀を続ける。 7P目:左から回り込む方に踏み後があるが泥付きが雨で濡れていて滑りそう。KOGさんリードで直登する。 8P目:最終ピッチは直登してしまうと最後に厳しいトラバースにはまる事例が多々ある場所だ。KOGさんのアドバイスで右の踏み後を5mほど歩きで移動して容易なルンゼを登り無事に最終ピッチを終えた。13:15に衝立の頭に到着。 hide・yasuペアは8P目を直登しかけたらしいが誤りに気付きルンゼを登ってきた。しかしsugi・yamaペアは8P目を直登してしまった。一旦懸垂下降で降りてルンゼを登り直すように指示を出して対応した。そんなこともあり全員が衝立の頭に揃ったのは15時近くになってしまった。 |
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全員集合も束の間に懸垂ポイントへ移動し下りはじめる。6本のロープを効率よく使い7人の懸垂下降を繰り返すが時間がかかる。4P目のトラバースが笹に覆われていて分かりにくく5P目の下降点を見つけるのに時間を要した。コップスラブの底に着いたのは18時を過ぎた。雨が降らなかったのが幸いだったが略奪点を過ぎ衝立前沢に入るころについに雨が降り出した。暗くなり雨で濡れた沢の中は滑りやすく移動スピードも落ちてしまう。19:20に本沢手前の懸垂はポイントに到着。眼下にぼんやり見える雪渓は口をあけており素直に乗り移れるのかだろうか?雨は一段と強くなりヘッドライトを付けて懸垂下降する。雪渓への乗り移りはsugiさんが岩にハーケンを打ち捨て縄を掛け、雪渓にステップを切ってルート工作を施したおかげで無事に過ごすことができた。雨は再び弱くなり雪渓を下り巻き道を通り抜け再び雪渓を乗り越えて一ノ倉沢出合いに着いたのは20:40だった。それから小一時間かけてベースプラザに戻り、途中食事をして自宅に着いたのは27時だった。 |
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