個人山行・三ツ峠マルチピッチクライミング


日程:2013年5月26日(日)


2013年5月26日(日)天気:晴れときどき曇
横浜 AM5時出発 東名御殿場〜富士吉田〜三ッ峠
7:45登山口→8:45四季楽園→9:15一般ルート→クーロワール→11:20権兵衛チムニー下部で待ち→13:20権兵衛チムニー第1パーティーの登攀終了→15:30全員が懸垂下降終了→16:05下山開始→17:00登山口
今回は、7月の会山行・谷川岳一ノ倉沢中央綾の想定トレーニングとして、三ツ峠で権兵衛チムニーに挑戦することにした。権兵衛チムニーは3P目にあたるため、1P目は一般ルート、2P目はクーロワール、3P目は権兵衛チムニーを登攀する予定であることを、事前に決めておいた。また、登攀パーティーも決めておき、本チャンに近いトレーニングになるように努めた。
今回6名・日帰り早朝出発の為、電車で横浜駅集合が難しいので、MH車・Yさん車の2台に分かれて同乗者を迎えに行き、東名足柄SAで休憩・合流した。渋滞もなく順調に到着するも、三ッ峠登山口少し手前から、やたらと路上駐車が多い。嫌な予感がしつつ、登山口前のトイレ前まで車を進めるが、たくさんの車が駐車されており駐車スペースは無い。ベルニナ山岳会のパーティーがテントを張っており外で朝食の準備をしていたため、NIさんが話かけると、昨日も岩場は混雑していた、今日もかなり混雑している模様、とのこと。登山口前に駐車するのはあきらめて、HM車、Yさん車は、少し道を下った所にわかれて駐車した。
約1時間ちょっとの登山道アプローチの後、四季楽園前で装備を整えて屏風岩へ移動。岩場は、ぱっと見、全てのルートにロープが掛っているのではないか?と思うくらいの人ごみで、目的の一般ルート前もザックが沢山置かれている。我々は地蔵ルートの近くにザックを置き、3P登るつもりなので、水を持参することにして、ギアの数量を調整し、3人1組の2パーティーにわかれて、一般ルートの取り付きに向かった。一般ルートは、タイミング良く先行パーティーが登り終わる頃で、一般ルートの中央と右のふた手にわかれてそれぞれ登攀開始。
その後、ク―ロワールを登り、権兵衛チムニーを登った。クーロワールは先行パーティーが登るのを待っていたところ、クーロワールを懸垂下降するパーティーがあり、なかなか登りはじめることができなかった。クーロワールの上部でキャメロット0.5を使用。何度もカムが効いているか確認した。
権兵衛チムニーでも先行4人がいた為、かなり待たされ、取り付くまでに時間が掛った。全員が登攀を終了し、懸垂で降りようとしたが、想定していた懸垂の支点が順番待ちとなっていたため、後続がいないのを確認して、登ってきた権兵衛チムニーを懸垂下降、その次も懸垂の支点が大渋滞だった為、一段下まで確保しながら一人づつ下り、木に残置されていたスリング2本を使って、第一バンドまで懸垂下降。最後は一般ルート上部の懸垂の支点を使い懸垂下降。全員が降りたところで、何とお昼も食べずに15時半になっていた。
登った本数は少ないが、目標としていたルートは無事登り終えることができたので、ここまでで終了とする。

今回は、ベテランのKGさんとNIさんが他のメンバーにリードを譲るということで、リードはその他の4人で交代に行った。KGさん、NIさん、KNさん以外は、クーロワール、権兵衛チムニーは初挑戦であった。事前に鷹取山で想定練習をし、ルート図で事前の確認はしていたが、想像より難しい部分もあった。三ッ峠でのトレーニングは、去年の6月中央カンテ登攀以来である。少し高度感のある岩にとりついてみると、ホールドや足場を見つけるのに焦ってしまい余計に時間がかかってしまった。今回、全員が登攀できたことで、7月の谷川岳中央綾は大丈夫でしょう、と、ベテランのお二人から嬉しいお言葉を頂いた。岩場の大混雑はあったが、天気にも恵まれ、岩も乾いていた為、良いトレーニングになったと思う。今後は、鷹取山で基本の登攀練習をし、三ッ峠で実践に近い緊張感のあるリードの練習を定期的に行うと良いと思った。
1組目:KG、KN、AM  1P:一般ルート右(V+) KN、AM、KG
 2P:ク―ロワール (X) AM、KN、KG
3P:権兵衛チムニー(W) KN、AM、KG
2組目:NI、Y、HM
 1P:一般ルート中央(W+)Y 、HM、NI
 2P:ク―ロワール (X) HM、Y 、NI
 3P:権兵衛チムニー(W) HM、Y 、NI

(MA 記)

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