鹿島槍ヶ岳
日程:2013年7月26日(金)〜28日(日)
天気:26日 曇り後雨 27日 曇り時々雨後晴 |
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20分の休憩を取り出発、ここからは崩壊地やヤセ尾根が続く急斜面を進む。結構面白いが雨の日の下りはあまり歩きたくない道だ。1時間30分ほど急登を登り詰めるとやっと稜線に飛び出す。ここまで5時間、なんか1/3くらい休憩してた感じの登りだった。主脈縦走路にでて、ここからは一気に人が増える。稜線からは立山や剣の頭がガスの薄れた瞬間、垣間見ることができた。15分ほど歩き冷池山荘に到着、11:15。当初は今日中に山頂まで行って山小屋まで帰ってくる予定であったが、小屋の人の話ではやはりこれから天気が崩れてくるようだ。行くのなら行けるところまで行き、雷が鳴りだしたら引き返してくるくらいの気持ちで出かけた方が良いと言われたので、山頂には明朝に行くことにして、今日の山行は中止とし、さっそくビールやコーラで乾杯した。我々は午前中に山小屋についてしまったので来た頃はまだがらがらで、今日は天気が悪いので空いているのかと思ったが、午後から続々と登山客が到着しいつの間にか満員状態に、結果的には2枚の布団に3人寝る羽目になった。小屋の人が言った通りに午後から土砂降りの雨になり、テント泊の人も小屋に逃げ込んできたので結局小屋はいつもより混んでしまったようだ。午後のひと時は混雑した山小屋の喧騒と憂鬱な雨でうんざりするような長い時間だった。暇なのでビールをついつい飲んでしまい、夕食までの時間を所在なく過ごした。18時に夕食だったがその頃になると雨も小降りになりやがて止んだ。20時過ぎに消灯。 |
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相変らず寒いので15分ほどで下山を開始。登りと同じように眺望のない稜線を黙々と小屋に向かって引き返す。途中、山頂を目指す多くの登山者達とすれ違った。高山植物が花盛りだ。1時間強で冷池山荘に到着。行程が長いので、すぐ荷物を整え、8:45に小屋を立つ。ここから爺ヶ岳までは最後の登りだ。ゆっくり歩を進め昨日上がってきた赤岩尾根分岐をやり過ごし、しばらく進んで主脈縦走路を山頂方面にそれ、わずかな急登をこなすと爺が岳中峰に9:50、10分休憩ののち種池山荘へのなだらかなジグザグ道を一気に下った。
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天気は朝からずっとガスっていて全く眺望がないのだが、ぞくぞくと登山者が鹿島槍を目指して登ってくる。年配のグループも多い。種池山荘に10:40に到着。ここまで時間的に順調に来ていて、想定よりも早く下山が出来そうなので大休憩を取る。小屋の前のベンチは満員で大賑わい。ちょうど昼食時で、小屋で買ったカップラーメンをほおばっている人が多い。我々も行動食を取りくつろいだ。30分の休憩ののち、最後の行程へ。あとは柏原新道を一気に下るだけが、ここは意外にだらだらと長い。ゆっくり下って行ったが、昨日の赤岩尾根との対比は歴然で、こちらの柏原新道は傾斜も緩やかで道も整備されていて歩きやすいことこの上ない。これなら年配のグループでもゆっくり登れば問題はなさそうだ。 |
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沢筋の雪渓を二か所ほど通過し、尾根の中腹になだらかに取りついた登山道を下って行く。やがて樹林帯の中に入ると、木々の隙間から扇沢の駐車場が所々で俯瞰できるのだが、なかなか近づいた感がなく逆に距離感を感じる。途中で雨が降ってきて、雨脚が強くなってきたので雨具を着る。登山道も木の階段など非常に滑りやすくなってきたので、スピードを落とし慎重に下っていく。2時間強で扇沢の登山口に到着。13:20下山、2日間何も見えない中をよく歩いた。15分ほど車道を登り返し扇沢のバスターミナルへ。この頃天気が良くなり晴れてきた。上空は青空が広がっていた。ふもとに下りてきたので晴れていたのか、山頂も含め天気が回復してきたのかは考えないことにした。Hくんはちょうど扇沢発新宿行きの高速バスに間に合ったのでバスで帰路へ。大人二人は、とりあえず大町温泉でひと風呂浴びてビールで乾杯することに。16時ごろ大町温泉バス停で中央線沿線で用事のあるNさんと別れ、特急バスで長野へ、そこから新幹線経由で横浜へ。21時頃帰宅。 |
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