東北・八甲田山スキー

日程 平成26年3月21日〜23日

<概要>
  3月21日より23日の日程で八甲田山の山スキーを楽しんだ。今シーズンは3度目の八甲田山スキーであったが、爆弾低気圧の影響で、冬型の気圧配置になり、例年になく、3月の八甲田としては、乾いた雪の山スキーが楽しめた。TMR氏は足の不調により、温泉の湯治となったことは、せっかくスキー板を新調した割りには気の毒な気がする。しかし、酒と温泉を楽しんでいた様子で安堵する。

<行動記録> 
3月21日 天気:曇り 頂上駅(13時)の気温-7.2℃、風速23m
 自宅を5時05分に出て、平沼橋の駅に行くと、M夫妻がすでにホームに待っていた。5時18分発の相鉄線に乗り、横浜からは5時25分発の東海道本線に乗車する。3連休ともあり列車は混んでいた。  東京駅に着いて、いつものように「祭屋」で駅弁を購入して、待合室で少し待って、新幹線に乗り込むとOG氏は新幹線の座席に居た。6時32分発の「はやぶさ」に乗車して、直ぐにM氏の山スキーの板の話しから、5月の会山行の話しなど山談義に弾む。TMR氏は今回は足の不調から湯治に専念すると聞き、せっかくスキー板を新調したわりには気の毒だと思った。3時間強の乗車時間が短く感じた。車内で八甲田の天気やロープウエーの運行状況をネットで確認すると、朝8時の時点で強風のため運休とあった。今日はロープウエー下のゲレンデで足慣らしをするかと話しをする。
 9時50分に新青森駅に到着し、予約した置いたジャンボタクシーで八甲田ロープウエーに向かう。その車内で八甲田ロープウエーが動き出したことを知り、元気がでる。しかし、ネットで直ぐに確認できるとは便利になったものだ。  10時45分に八甲田ロープウエーに到着し、KG氏と合流し身支を整え、まずは一本滑ろうとロープウエーに乗車する。頂上駅から滑り出し、直ぐに畚沢のルートへ行く。昨日からの爆弾低気圧の影響で、冬型の気圧配置になり、昨日は30cmの積雪があったようすで、3月とは思えないほどの乾いた新雪に感激をする。今回は「当たりだ!」とM氏の言葉が印象に残る。直ぐに上に上がり、頂上駅のレストランでいつものようにジンギスカン定食とジョッキビールで昼食とする。1本目の感触の良さから昼食後も畚沢を行く。連休初日であったが朝からロープウエーが運休とあったため、地元のスキーヤーが避けたためか、ロープウエーが空いていたことが嬉しい。新雪の軽い滑りができ、再び感激をする。  2本目を降りて、2時過ぎだったため、もう一本滑ろうと上にあがり、OG氏がダイレクトコースへ行きたいとのことで滑るが、新雪で板が滑り、少しコースから外れ樹林帯を行く。TMR氏がKG氏の車で迎えに来てくれたので、M夫妻に先に行ってもらう間に、OG氏はもう一本滑りに行く。OG氏が滑り降りる頃にTMR氏が迎えに来た。酸ヶ湯温泉に向かい荷物の整理をする。 明日のスキーツアーの予約をして、酸ヶ湯の風呂にゆっくり入り、今日の疲れを癒す。  風呂上がりにビールとKG氏の差し入れの日本酒で今日の反省会をする。夕食前にたらふく飲み、酸ヶ湯の湯治食を美味し頂く。今日も幸せな1日でした。夕食後も山の話しに弾み、10時過ぎに就寝した。

 3月22日 天気:曇り 山頂駅(9時)の気温」、-7℃、風速18m
 朝6時過ぎに起床する。TMR氏は朝早くから起きて、風呂に入っていた様子。6時45分の5分前に朝食を食べに行くと既に10人くらい並んでいた。さすがに3連休と感心する。朝食のバイキングを美味しく頂き、スキーツアーが9時出発と少し時間があるので部屋でゆっくりする。TMR氏は大いびきで寝ていた。8時半頃にTMR氏一人を部屋に置いて、スキーツアーに向かう。  9時の送迎バスに乗りロープウエーに着くと、ロープウエーを待つ人の列に唖然とする。ロープウエーの建物の外まで並んでいることは初めてで、結局1時間半ほど待つはめになった。この日のスキーツアーの出発が頂上駅11時となった。コースは銅像コースで、最初は板を担ぎ、田茂 岳まで登り、スキー板を付け滑り出す。昨日からの新雪が20cmほど積もり、快適な滑り出しとなる。視界が利き赤倉岳などの稜線の姿を楽しめた。トラバース気味に滑り、鞍部からスキー板で登りに入る。前岳の麓の所にさしかかって、そこから滑り出す。ガイドによると昨日からの新雪で雪崩が起きやすいので、急斜面を避けて樹林帯を滑るとのこと。樹林帯の中斜面を新雪が積もるなか快適に滑り、思わす歓声をあげる。視界が利くので足元の斜面も見えるので安心して滑ることができた。2本目も樹林帯であるが、軽い雪で快適な滑りとなった。その後は、樹林帯の緩斜面でトレースに添って滑っていく。そして、銅像茶屋に12時30分に到着する。
迎えのバスに乗車して、ロープウエーまで行き、ガイドから午後のツアーの集合は山頂駅14時15分集合とあったので、直ぐにロープウエーに乗車しようとするが、50分ほど待たされ、山頂駅に着いたので14時少し前となったので、この日の昼食は行動食とした。結局、スキーツアーの出発が15時と遅れたので、充分にレストランでの食事が可能であった。
 午後のスキーツアーは少し足を伸ばし、元湯温泉コースとなった。山頂駅から板を担ぎ田茂やち岳の頂上まで登り、板を付け滑り出す。田茂やち岳の北面の斜面を最初に滑る。雪は多少重くなりつつあったが、30cmほどの新雪をすべることができた。鞍部へ滑り込み、そこから、板をつけたまま階段登行で登る。アップダウンを繰り返し樹林帯のトラバースで行く。その途中で、大きなギャップに降られ、転んでトドマツの根元にはまる。するとガイドがすかさず近寄り、トドマツの根元の雪の壁を崩し、歩きやすくしてくれた。そして、前岳の鞍部に出てから右へ大きくトラバースをする。ガイドによると少し下に出たらしい。あとで分かったことであるが、上部のコースを時間の関係でカットしたらしい。
 2本目の滑り出しは、まばらな樹林帯で、場所によってはガリガリに凍っていて、不快なすべりであるが、新雪が積もるところは快適な滑りができた。傾斜が中程度のところを滑り、足を休めた後は、樹林帯の間をスピードの出し過ぎに注意しながら滑り、ラストは右の沢に入らないように、樹林帯の傾斜のゆるいところを滑っていくと、元湯温泉に着いた。まっていたマイクロバス3台に分乗して、酸ヶ湯温泉に向かう。 酸ヶ湯温泉には17時過ぎに到着して、直ぐに明日のツアーを申し込むと、1日ツアーの参加者は弁当の準備をしてくれとガイドから説明があったので、明日は箒場ルートへ行くのだろうと、うらやましくなった。あと1日の休みが欲しいと思った。 風呂へは行って汗を流し、ビールと日本酒で今日の反省会をした。今日の昼は行動食だったので腹が空いたのでビールが腹に染みた。18時半頃夕食を食べる。 夕食後に酒を飲みながら山スキーの話しに盛り上がり、23時頃就寝した。

3月23日 天気:雪のち晴れ
6時15分に起床すると雪が降っている。天気予報では9時から晴れマークがついていたのに外れかと思う。朝食を済ませ、荷物を待合室にまとめ、身支度を整え9時発のバスにのり、ロープウエーまでいく。バスを降り板を受け取りロープウエーに行くとかなりのスキーヤーが並んでいたが、昨日ほどではなく45分待ちくらいであった。頂上駅に着き、酸ヶ湯のツアーの受付を待つ。そのとき、ガイドから風が強いので箒場コースではなく、八甲田温泉コースへ行くことを聞く。我々は午前のみのツアー参加なので、3本とも違ったツアーでかえって好都合と言える。 シールをつけ、ツアーの出発は10時半で、最初は鳴沢台地の登行で、時折ガスが晴れ、周囲の樹氷の素晴らしさが堪能できた。この時期に見事な樹氷が見られるのが滅多にないとガイドから説明があった。 シールを付けたままの登行は、時折、シールをつけたまま滑るなど繰り返し、途中で休憩を入れながら約1時間ほどで、樹林帯の切れた絶好な斜面にでる。このコースは4年前にM夫妻と伊澤が初めて八甲田の山スキーを体験した場所で、懐かしかった。 シールを外し、いよいよ滑りだすが、雪庇があり、ガイドからここから滑りだすように指示があった。OG氏は荒らされない新雪を求め早いスタートを切った。私も、早めに、荒らされない新雪を求め、滑り込んだ。思わず歓声をあげながらの楽しい滑りができた。 鞍部に滑り込み後ろを振り返ると、MA氏は難なく滑り込み、この3年間の上達が 伺える。その後は板をつけ階段歩行などで歩き、広い尾根に出て斜滑降で滑ると、広い斜面に出る。北からの風が強く、東斜面はクラストしているらしいので、尾根に近いところを滑ると新雪が楽しめた。新雪ではあるが、少し重くなり、板が引っかかり転んでしまった。雪崩の危険があるとのことで、樹林帯に入り、その後は樹林帯の斜面が続く。沢を一本渡り、樹林帯を滑ると12時30分に八甲田温泉に出る。迎えの車でロープウエーに戻り、そのバスで酸ヶ湯に戻った。
荷物の整理をして、温泉に入り汗を流し、生ビールで喉を潤し、酸ヶ湯ソバで小腹を満たし15時のJRバスで新青森駅に出て、反省会を行い、18時24分発のはやぶさで東京駅に向かった。

<行動時間>
 9月22日 酸ヶ湯9:00発―9:15ロープウエー駅10:20―10:30頂上駅11:00―
ツアー開始(銅像コース)―12:30銅像茶屋―13:10ロープウエー13:50駅―
頂上駅15:00ツアー開始(元湯温泉コース)―16:30元湯温泉―17:15酸ヶ湯
 9月23日 酸ヶ湯9:00発―9:15ロープウエー駅10:00―10:10頂上駅
11:30 ツアー開始(八甲田温泉コース)―12:30八甲田温泉―酸ヶ湯13:15―
酸ヶ湯15:00―16:15新青森駅
<山行雑感>
 今シーズン3度目の八甲田であった。3月中旬を過ぎたので、春スキーの様相になるかと思いきや、寒波の影響で冬に逆戻りで、30cmあまりの新雪が楽しめたので、皆「今回は当たりだ!」と言ったのが印象に残る。今シーズンに山スキーを新たに購入したTMR氏は足の調子が悪いとスキーをあきらめ、湯治に専念したが酸ヶ湯の風呂は実によい。TMRさん八甲田の山スキーの醍醐味は来シーズンを楽しみにしてください。
 3月の八甲田も数回来ているが、これほど樹氷がしっかりと残ったのは初めてである。2月の下旬には落ちてしまうことがたびたびあることなのだから。残念なのは楽しみにしていた箒簿コースが行けなかったことです。赤倉岳の東斜面のスケールの大きい滑りは八甲田の春スキーの醍醐味でもあるからです。OGさんM夫妻と来シーズンの楽しみにしてください。
<交通費>
 三連休パス13,000円  JRはやぶさ指定席 7,200円×2=14,400円
 ジャンボタクシー新青森駅―八甲田ロープウエー駅 10,000円(一人当たり2,000円)
 酸ヶ湯(湯治食)7,500円×2=15,000円 ロープウエー 5回券4,900円
 飲み代 酸ヶ湯内1,800円 新青森駅反省会 2,500円
 合計53,600円  その他 1日目の昼 ジンギスカン定食+生ビール=1,750
     2日目の昼 行動食120円
3日目の昼 酸ヶ湯ソバ+生ビール=1,300円
KOS 記

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