東北・八甲田山スキー

日程 平成26年1月11日〜13日

<概要>
 1月11日から2泊3日の日程で八甲田の山スキーを計画した。昨年より予約してあったので、八甲田の1月のスキーに夢が膨らむ。しかし、冬型が強まり、バンバンと雪が降っているので山スキーツアーに行くか心配になるほどである。 新青森駅に到着し、KOG氏から凄いときに来たねと言われたのが印象に残る。雪がバンバン降っている。

<行動記録>
 1月10日 天気:雪 気温-13℃、風速21m、視界20m
 自宅を5時10分に出て、平沼橋の相鉄線の始発5時18分発に乗り、横浜5時駅25分の東海道線で東京駅に向かった。東京駅で「祭」で朝食の弁当と缶ビールを購入して、新幹線6時32分発のはやぶさにに乗り込む。連日の降雪でこのままスキーツアーへ行くか不安になるほどの雪である。
 新青森駅に9時47分に到着する。改札口でKOG氏の遭う。9月以来で懐かしくも嬉しさがこみ上げる。開口一番に「凄いときに来たね」と言われたのが印象に残る。KOG氏の車で八甲田ロープウエーへ向かう。
 雪が降りしきる中、身支度を整える。直ぐに上へ上がり、まずは一本滑る。視界は20mどほで気温は-13℃と条件は悪いが、新雪が積もっており、中盤から下がすこぶる良かった。そして、ロープウエーで山頂駅に上がり、いつものようにジンギスカン定食に生ビールをたのむ。
 昼食後も視界が悪いので、最初は慎重に滑り降り、中盤より快適な滑りとなる。ラストは上級者コースに入り、下部の斜面に新雪が30cmほど積もり、いつになく快適な滑りを楽しむ。下部でこんなに新雪が楽しめるのはやはり1月の八甲田かと認識する。  さらに、もう一本滑り降り、酸ヶ湯温泉に向かう。
 風呂に行くときに明日のスキーツアーを申し込み、風呂で汗を流し、ビールと酒を買い込み、部屋でゆっくりとする。  夕食後は、朝早かったせいか、早めに就寝する。

 1月12日(日)天気:雪 気温-11℃、風速9m、視界20m
 6時10分に起床し、6時45分に朝食を食べる。昨日から45cmの積雪とあり、ツアーに行くか不安になるくらいの降雪である。9時のバスでロープウエーに向かい、直ぐに上に上がる。  9時の時点で気温-11℃、風速9m、視界20mとかなり条件は悪い。しかし、スキーツアーはガンガンコースと銅像ゆっくりと銅像登りコースの3つに分かれる。我々はゆっくりコースへ行くが、途中で登りコースと合流することとなる。
 最初は板を担ぎ、坪足で登る。そこからトラバース気味に滑り、左へ入る。最初の斜面はかなり傾斜がある。ガイドは真っ直ぐに滑っていく。深雪でスピードは出ないものの、傾斜があるので右にターンをするとかえって板は滑らず止まってしまうほどである。
 鞍部に到着し、そこからトラバース気味に登り降りを繰り返して行く。以前来たときより右のルートを行く。一本左の尾根が見える。ここが本来の銅像コースであるが、人が入りトレースが見える。我々は右よりのルートを行き、一本目より傾斜は緩やかで快適な滑りで、板を踏むと浮く感じが得られ、数年前に来た、八甲田の最高の滑りを思い出した。  そこから、樹林帯に入り、木に注意しながら軽い雪の斜面を滑っていく。ブッシュは出ていると思うが、雪が軽いので、快適な滑りである。谷筋まで滑り、その後はトレースに添って滑っていく。トレースを外すと新雪で滑らなくなる。ボーゲンでスピードのコントロールをつけるので、結構足に来る。12時20分に銅像茶屋に到着する。迎えのバスでロープウエーに戻り、我々は直ぐに上に上がり、頂上駅のレストランで豚丼と生ビールで腹を満たす。午後のツアーのスタートが14時で、シールを付けるコースと付けないコースに分かれたため、我々はシールと付けるコースを選ぶ。
 最初は坪足で登り、そこからトラバース気味に滑り、午前より左に入りかなり左の斜面の深雪を滑るが、膝上の深雪で斜度はあるので、滑り出しは斜めに入るが、板が思った以上に走らず、止まりそうになる。斜度が緩み、真っ直ぐに板を走らせ、気持ちよい滑りができる。鞍部に着いてシールを付ける。深雪のためシールを付けたと思われる。シールで20分ほど登り、前岳の中頃の斜面へ行く。鳴沢第二ローエッジのコースで、前岳と鳴沢の間を滑る。疲れもあり2回ほど転ぶが、自力では起きあがれず、一度はガイドにもう一度はM氏に起こしてもらう。
 樹林帯へ入り、深雪の緩斜面を快適に板を走らせて行く。途中の沢を渡る所で、転びそうになるも、樹林帯のコースをトレースに添って進まないとかえって止まってしまう。そして、銅像茶屋に到着して今日のスキーツアーを終了となる。バスの中で松嶋氏と最高の八甲田の滑りだと喜ぶ。
 バスで酸ヶ湯に戻り、風呂へ行く途中に明日のツアーを申し込み、酸ヶ湯の千人風呂で疲れを癒し、部屋でビールで喉を潤し、今日のツアースキーの素晴らしさをかみしめながら、山スキー談義に弾む。18時半に夕食を食べ、明日の天気予報を確認する。明日も雪の模様で積雪がかなりありそうなので、あとは風がどうなるかが心配となる。22時過ぎに就寝する。

 1月13日(月)天気:雪 気温-15℃、風速18m、視界20m
 6時10分に起床する。いつものように朝食を食べに行く。外を見るとバンバン雪が降っている。こんなに降ると視界が利くか心配になる。駐車場の車の上には30cm以上の雪が積もり、これが1月の八甲田なのかと感心する。
 今日は最終日なので、よけいな荷物は待合室へ入れ部屋を開ける。8時の時点ではロープウエーは動くとのことでまずは一安心する。9時のバスでロープウエーへ向かう。  バスを降りてビックリ!。ロープウエー待ちのスキーヤーが1Fまで並んで居る。結局3回待って上に上がることになる。我々が上がったあとも、酸ヶ湯のツアー客が上がってこれず、10時過ぎまで待つことになる。結局ツアーのスタートは10時35分になった。今回は、ゆっくりコースを選んだ。
 ロープウエー頂上駅を出ると、雪が強く視界は昨日より悪い。風はいつもの八甲田なので強い。ツアーは銅像コースに向かい、最初は板を担ぎ坪足であるく。そして、板を付けトラバース気味に滑り出し、左へ回り込んで、少しあるき最初の滑りに入る。視界が悪いので、底が見えずらいなか深雪を滑る。KOG氏の板は細いので胸まで雪に埋まっている。右よりの斜面を滑ったので傾斜は緩かった。下の方まで行くと膝まで板を付けたまま潜るほどの深雪である。ガイドから雪が深いのでシールを付けるよう指示を受ける。  シールを付け、雪の降りしきる中歩く。前岳をトラバース気味に歩き、樹林帯が切れたところの斜面でシールを外し滑る準備をする。最初にガイドが滑っていくが、視界が悪くどこか巻頭がつかない。笛で合図をしている。いよいよ滑りに入る。ゆっくと滑りに入り、そこから、直線気味にラインをとると、板が浮いてくる感じがつかめる。左右の板を踏み込むと板が浮く感じが、これぞ深雪の滑りと実感する。下部はやや斜面が緩めになり、心地よい滑りができた。後から滑るボーダーは一直線に滑ってくるのを見ると、やはりボードの浮力が大きいのが頷ける。
 その後は樹林帯の中を行く。適度な傾斜で快適に板を走らせ、軽い雪なので板の回し込みが楽にできて、楽しいスキーが味わえた。樹林帯の下部は傾斜が緩いので、深雪なのでトレースを外すと板はかえってとまってしう。スピードのコントロールだけを注意しながら進み、銅像茶屋に到着する。  迎えのバスでロープウエーに行くと、強風のため運転は中止とあった。午後のツアーは中止となっていた。我々は半日のツアー参加なので、ラッキーだと思った。  酸ヶ湯温泉に戻り、荷物の整理をして雪も激しくなってきたので、直ぐにKOG車で山を下りることにした。途中、KOG氏の家に寄って、家の中を見学させたもらってから、新青森駅に行き、夕食を食べて横浜に帰った。

<行動時間>
 1月12日  10:30ツアースタートー12:30銅像茶屋
       14:15午後のツアースタートー15:45銅像茶屋
 1月13日 10:35ツアースタートー12:50銅像茶屋ー13:50酸ヶ湯
<山行雑感>
この1月のはじめの八甲田は初めてのことであったが、ここまで深雪の山スキーを楽しめるとは思っていなかったので満足度120%といったところか。この三日間とも毎日積雪が45cmもあり、2m20cmから3m20と一挙に積雪が増えた中、スキーが楽しめたことは、ラッキーとしか言えない。天候が雪で視界が20m以下なので、ツアーに行くか心配していたが、1日半のフルにツアーができたことと、深雪が楽しめたことが印象にのこる。また、M氏が参加した八甲田の山スキーで「最高の雪質だ!」と言っていたことと、ガイドが最終日のツアーを「根性のツアーだ!」と言っていたことも印象に残る山行でした。 また、来年の1月の八甲田のスキーに夢を膨らませていた。八甲田の1月の山スキーにはまった感が否めない。

KOS 記

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