富良野岳・上ホロカメットク山縦走

日程:2013年8月4日(日)


天気:晴れ時々曇り
十勝岳温泉凌雲閣7:15→三段山分岐7:45→上ホロ分岐8:05→富良野岳分岐9:12→富良野岳山頂9:43/10:00→ 富良野岳分岐10:23→三峰山11:15→上富良野岳12:03→上ホロカメットク山12:17/12:30→上富良野岳12:45→ 上ホロ分岐13:35→三段山分岐13:55→十勝岳温泉凌雲閣14:20

前日の十勝岳縦走で足がだるく、昨夜から今日の山行を実施するかどうか迷ったが、天気予報では今日も晴天の予報だったので、とりあえず登山口までは行くことにした。凌雲閣前の駐車場は7時過ぎにはほぼ満車状態、天気も昨日ほどではないものの晴天で、富良野岳の稜線を眺めていると登攀意欲もわいてきたので、準備を整え7:15に登山口を出発。三段山分岐(安政火口)までの30分はなだらかな砂利道、火口までは観光客も入ってくるそうだ。三段山分岐からは本格的な登山道になるが、下から眺めると富良野岳への斜面を登山道がまっすぐなだらかにつけられているのが見え、これから向かう方向がよくわかる。次第にガスもとれてきて晴れてくるとともに暑さが堪える。今日は旭川でも30度まで気温が上がるそうだ。上ホロへの分岐を過ぎ、緩やかで整備された登山道をゆっくり進む。この山は花の名山だそうで、たしかに道の両脇には高山植物が咲き乱れている。やがて所々急な階段が現れ、高度を稼ぐと富良野岳と三峰山の分岐広場に9:12到着、ここは富良野岳や三峰山の展望が良い絶好の休憩場所になっているが、体力的には休むほどのこともなかったのでそのまま山頂を目指す。ここまで2時間弱の行程である。ここから急な階段・傾斜で富良野岳の裏側斜面に回り込み、最後の急登をこなせば山頂に到着。9:43、ノンストップで登山口から2時間30分弱だった。

 山頂に立った瞬間、ガスがかかってきて視界は遮られたが、しばらく経つと屹立とした十勝岳が現れ、十勝まで縦走路が連なっていることがわかる。昨日に引き続きなかなか魅力的な稜線だ。縦走するかこのまま登山口に引き返すか迷ったが、昨日の稜線歩きの楽しさを思い浮かべせっかくなので縦走することに決め、10時に山頂を出発。三峰山の分岐まで元来た道を下り 10:23縦走路へ、ハイ松や高山植物の咲き乱れている中を三峰山に向け緩やかに登り返す。ここは昨日登ったと比べ緑や花が豊かだ。

50分ほどで三峰山山頂に到着、向かって左側は噴火口で鋭くキレ落ちているが、縦走路の右側は豊かな緑に覆われていて高山植物が咲き誇っている。この対比が面白い。10分ほど休憩して上富良野岳方向へ縦走路を緩やかに大きく下り、それからなだらかな斜面を登り返し、やがて上富良野岳に到着。三峰山からのコースタイムでは1時間20分となっているのだが、意外と近く感じた。

上富良野岳はピークというより穏やかな丘という感じで、進行方向には大きく十勝岳が立ちはだかり、その手前に十勝岳の展望台のような、上ホロカメットク山の山頂が存在感を示している。上富良野岳の山頂からわずかに下り、上ホロカメットク山への最後の登り10分ほどをこなすと山頂へ。昨日登った十勝岳が目の前に屹立している。富良野岳山頂にいた時のガスは消え、昨日同様360°の大展望を楽しむことができた。山頂に15分ほどいたが、団体さんが来て騒がしくなってきたので下山を開始、上富良野岳から噴火口沿いの急な下山路を行く。途中から長い階段が続き、1時間ほどで上ホロ分岐、朝登りに使ったルートをそのままたどり、三段山分岐の雪渓を通過、砂利道をたどり凌雲閣前駐車場に14:20に到着。

(感想)
富良野岳も昨日の十勝岳同様、ピークハントだけなら登山自体は容易であるが、やはり縦走が魅力的だ。昨日は火山礫の中を歩いたので緑は少なかったが、富良野岳の稜線は、高山植物が豊富で緑も豊かだ。景色を眺めながらのどかな稜線歩きを楽しむことができ、2日間、有意義な北海道山行を満喫することができた。

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