北アルプス 大日岳縦走

日程:2013年7月19日(夜発)〜21日


7月19日(金)
 東京駅丸の内の日動火災ビル本館前に21時45分に行くと、もう既に他のメンバーが集合していた。寝酒を買いにビルに地下へ行くと成城石井があり、そこで、摘みと缶酎ハイを買う。その後にトイレに行っている内に、仲間が荷物を車内に運び込んでくれていた。バスは予定通り22時20分に発車し、新宿に渋滞で多少遅れて着いて、23時35分に発車した。途中3ヶ所ほどトイレ休憩に寄る。
 7月20日(土)天気:晴れ
 富山駅に5時38分に着いて、予約した置いたジャンボタクシーにて称名滝へ向かう。1時間強でレストハウス前に到着する。トイレは手前の駐車場にあり、そこに行き身支度を調え、7時20分に歩き出す。最初は舗装された道を歩き、称名滝展望台へ向かう。そこから登山口まで戻り、8時に登山道に入る。最初から急登が続き、50分程歩き休憩できるようなテラスが現れるが、もう少し歩こうと思うと、休めるような所はなく、1時間15分歩き、平坦な尾根に出る。反対側には沢が見え、牛首の手前に出たようだ。ここまでまずまずのペースと行って良い。その後は平坦な道を行くこと10分程で牛首の道標が現れる。ここは展望なし。その後笹原帯になり、湿原の様相が見られ、木道を歩く。展望が開け、薬師岳がその大きな山容を見せていた。数年前に行った薬師岳から室堂への縦走が懐かしく思い起こされた。しばらくあるき10時23分に大日平山荘に着いた。ここで休憩をする。 登山道は湿原を少し下り沢筋の登山道に入ると、高度がだんだんと上がっていく。地図では水場のある位置を越えたあたりで休憩をする。ここでは展望はない。そこから高度を上げていき、トラバース気味に付けられた登山道を行くと、展望が開け、眼下に弥陀ヶ原を走る路線バスが良く見える。その先に薬師岳が美しい。ここまでくると気温が上がり、暑さがこたえる。日陰を探し休憩を取る。 急登を暑さに耐えながら一歩一歩足を運ぶがペースは上がらない。45分程歩き、鏡岩の下に来たと思われるが、上を見ても岩らしいものははっきり見えない。ここで暑さのため早めの休憩を一本 入れる。そして、20分ほど歩くと鏡岩の下にようやく到着し、岩をまわりこむように登り、小屋が見えたところで、休憩をとる。大日小屋に13時55分に到着する。目の前に剱岳が見える。だれかが、「来月来るからまてろよ!」言ったのが印象的である。小屋の前のベンチで、まずは缶ビール&コーラで乾杯をする。今日は小屋泊まりで食事を作る必要がない。7月中旬ということで大日岳はけっこう雪が残っていた。 夕食が5時半からということで、夕食前の16時半に大日岳へ登りに行く。片道15分くらいで頂上で景色を楽しみ、小屋へ戻る。缶ビールを飲みながら暖かい小屋の食事を頂く。夜行バスのため寝不足なのか、Kは直ぐに寝てしまう。

7月21日(日)天気:晴れ
 4時に起床して、身支度を調え朝食前に大日岳へ登りに行く。剱岳の頂上からの日の出と朝焼けを期待するが、生憎の雲でダイヤモンド剱はお目にかかれなかった。しかし、立山と薬師岳が綺麗に見えた。その奥に北アルプスの中心部の山々が見渡せ、来月の雲の平の山行に希望が湧いてきた。小屋へ戻り5時半からの朝食を腹一杯食べる。 大日小屋を6時20分に出発し、すぐ横の中大日岳のピークで展望を楽しみ、中大日岳の先は湿原があり木道が引かれ、その先に立山の山々が見渡せる気分の良い歩きができた。地図上では七福園とあった。中大日岳と奥大日岳の鞍部から少し登りにかかった所で休憩を入れる。振り返ると大日岳と中大日岳の稜線が美しい。東には室堂が見えてきた。今日の目的地である。 鞍部から登り、ピークに出たが奥大日岳はそこから30分も稜線をアップダウンしながら行き、登山道の脇に、はっきりしない奥大日岳の頂上に着く。小さな岩の塊に奥大日岳のプレートがあるだけで、はっきりとしたピークではないので注意しないと見逃してしまいそうなピークである。奥大日岳の最高地点はそこから東に行った所にあるが、登山道はそこを通過していない。登山道は山の斜面を一気に下り、高山植物の多い尾根を行く。 2390m付近と思われるところで休憩をする。そこから少し稜線を歩き、登山道は新室堂乗越から雷鳥沢へ下る。途中に雪渓があり、慎重にキックステップで下り、木道を行くと、雷鳥沢の橋に出る。そこから、雷鳥荘の登り、みくりが池温泉への登りは暑さのため今日一番の核心部になった気がする。ようやくみくりが池温泉に11時40分に着いて、今日の山行は終了となった。
 みくりが池温泉で汗を流し、生ビールセット(生ビールとホタルイカの沖づけのセット)で喉を潤した。生ビールが小さめなので2杯目を飲む。かなりできあがり、重い足取りで室堂に出て、13時45分発のトロリーバスに乗り、14時のロープウエー、ケーブルを乗り継ぎ、黒部ダムを歩いて、扇沢に16時05分に到着した。 扇沢発の長野駅行きの最終バスに乗り、長野駅で反省会をして、横浜に帰った。

<山行雑感>
 奥大日岳までは春や夏に何度か来ているが、大日岳となると行ったことが無かったので、今回は北海道の山の足慣らしを兼ねて計画した。天幕場が無いので小屋泊まりとした。日程が 梅雨空け直ぐの土日となり、小屋の混雑が心配されたが、一人あたり幅90cm程の布団のスペースを与えられ、さほどの混雑にならずにすんで良かった。 当初計画していた信濃大町からの入山を考えていたが、ムーンライト信州号が満席で、富山まわりの夜行バスになったが、3列シートで快適に移動できた。8月から夜行バスの運行規則が変わり、便数や会社が減ったらしく、今後は予約が取るのが大変かもしれない。 K 記

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