三つ峠 岩トレ

日程:2012年6月30日(土)


  

6:30県民サポートセンター集合→9:15三ツ峠駐車場着→10:30岩場→18:30終了
→19:45駐車場→20:00駐車場出発 解散
2パーティーにわけて行動。

以下の記録はNグループの記録
11:00〜13:00
中央カンテ下の登山道〜第一バンド 2Pを登攀
【N、MA】、【Y、MH】の2組にわかれて登る。 第一バンドから懸垂下降でおりる。

【反省点】
 懸垂下降の際、ロープが岩のクラックに食い込み、ロープ回収時にバンドにいる人にはずしてもらった。
 ロープが引っ掛かったり、食い込んだりしないようにロープの位置には気をつけたい。

【感想】
 最初の取り掛かりの部分が意外に難しい。クライミングシューズのフリクションと重心移動をしっかりと意識する事が大事だと感じた。

14:00〜18:30
中央カンテルートを登攀 、3P目終了点から懸垂下降。

【感想】
2P目の核心部のクラックは、足がかりと手がかりがあまりなくどうしようかと迷ったが、ステミングの動作を取り入れながら少しずつ登る事ができた。少し上がると左側にくぼみがあり、左手でフィスト(岩のくぼみに手をいれグーにする)をしてなんとか登る事ができた。Nさんが最初に登っていたので参考にさせて頂いたが、何も見ないでいきなりチャレンジしたらおそらく登れなかったと思う。
重心移動が大事だということを再認識した。またクライミングの技術も実力アップしたいと感じた。
3P目をMAがリードで登る。初めてのルートをリードするのは不安と緊張が入り混じり大変だったと思う。左側に回り込んでからのルートはわかりづらそうだったが、粘り強くルートファインディングを行い、難しい所も乗り越え、無事に終了点に到着した。

MH・Y組は途中から左の巻道ルートに行ったが、MA・Nさん組は、難しい所を良く行ったなーと感じた。後続パーティーの若者も、息をゼーゼーさせながら上がってくるような所だった。
天候は、霧がかかっていて周囲の景色を楽しむ事はできなかったが、初めてのマルチピッチ登攀ができてとても満足した。
3P目の終了点から懸垂下降でおりたが、霧で視界がきかずロープを投げて大丈夫なのか迷うほどだった。N]さんが声をかけて確認をしてロープを投げたが、経験のない私はどうしたらよいかわからなかった。
今回は、経験者のNさんが一緒にいたのでかなり気分的には安心していたが、我々3人だけだったらいろいろなストレスが重なり登りきれなかったと思った。今回の山行を終えて実力と経験をもっともっと付けたいと感じた。

【Yの感想】
鷹取山での登攀練習や勉強会を毎週のように行ってきたうえでの三ツ峠で、いろいろなことを確認することができた。今までであれば、行き詰ってしまって立ち往生していたであろう場面も、鷹取山での練習を思い出し、登りきることができた。特に2ピッチ目が一番危なかったが、なんとか登り切れたことは自信になった。
一方、支点作りや手順などの登攀以外の部分では、まだ考え迷いながら作業しているところがあり、これからも経験と精進を重ねて習得していきたい。
これだけ高いところに登ると、恐怖心の方が勝ってしまうことが多く、急に登れなくなってしまう部分があったが、今回の三ツ峠では、恐怖心よりも充実感の方が大きかった。これからもっと実力をつけてクライミングを楽しんでいきたい。

【MAの感想】
今回、マルチピッチ練習とのことで、つるべ式で登攀したが、つるべで行けるか不安はあった。事前にマルチピッチについて勉強し、つるべの場合のリードとセカンドの確保について机上ではイメージが出来ず疑問点があったので、今回実際にやってみて、確保の方法がわかり良かった。初めてのルートでのリードは緊張感があり、プロテクションの取り方や、ルートファインディングに時間がかかった。登るのに注力しすぎてしまったので、次回はロープの流れなどにも気を配れるようになりたい。Nさんのご指導の下、全員が無事登攀できたのは大きな収穫だった。
基本の動作は、普段の練習でもできるので、鷹取山や広沢寺、自宅などで、練習を積み、スピードやロープワークなども身につけて、本番でも無理なく登れるように修練していきたいと思う。三ッ峠のマルチピッチの練習は、充実してとても楽しかったので、また行きたい。

【チーフリーダーの補足】
@ 確保支点のセット、確保、ロープワーク、懸垂下降の確認のため、登山道から第一バンドまで2ピッチに区切って登下降することから始めた。
A 登山道から第一バンドへは、今回都岳連の50人の講習会があり、右手の易しい階段状のルートは使用するようだったので、壁の左の方を登った。
B 岳ルートを攀じるパーティとのロープの交差を避けるためや、他パーティの懸垂下降が終わるのを待ったり、登ってくるパーティのために懸垂下降を待ったりして、登攀スピードは別として結構時間がかかった。Iさんたちを待たせるのは心苦しかったが、一方で待ち時間は、がむしゃらに登る時とは違って、心を落ち着かせたり、ルートや周囲をゆっくり観察する時間にもなった。
C 三ツ峠は初めてのメンバーを含むIさんパーティは、リーダーピッチ、一般ルート、サンドイッチ〜天狗の踊り場、草溝ルート等を登ったとのことだった。

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