甲斐駒ケ岳黒戸尾根

日程:2012年8月25日(土)〜8月26日(日)


  

8月24日(金)
22:00横浜駅西口 県民サポートセンター前集合−25:30北杜市営駐車場(尾白川渓谷)(テント泊)

予定通り22:00県民サポートセンター前を出発するも、保土ヶ谷バイパスで大渋滞。所要時間の表示から逆算すると鵜野森で24:00頃になりそうだったので、東名高速へ逃げて殿場IC・東富士五湖道路経由で中央高速へ抜ける。途中、東富士五湖道路を走行中、富士山を登る人のヘッドランプが見えた。中央高速須玉ICを出て、25:30頃尾白川渓谷駐車場に到着。睡眠時間を確保すべく、速攻でテントを張って就寝。

8月25日(土)
5:00起床6:00−7:40笹ノ平−9:15刀利天狗−10:20五合目小屋跡−11:30七丈小屋(テント泊)

5:00に起床。テント撤収、荷造りを行って6:00頃出発。思ったよりも気温は高くない感じだったが、湿度が高く、歩き始めて10分ごろから汗が止まらなくなった。シャツはびちゃびちゃに濡れて、指先から汗が滴り落ちていたが、標高が高くなればなんとかなると信じ先を急ぐ。順調に笹ノ平分岐(1550m付近)を7:40ごろ通過。このあたりから冷たい風が樹林帯を吹き抜けてくる。汗のかき方がいつもの感じになってきて、だいぶ楽になった。登山道は歩きやすく、思ったよりも高度を稼いでいた。太陽は強い日差しを投げかけているが、樹林帯なので、程よい木漏れ日と冷たいそよ風が気持ちいい。刃渡りに9:00ごろ差し掛かる。「両側が谷底までそぎ落ちている」とのことだが、そんなに高度感はなく、写真を取りながら通過。久しぶりの強い日差しを浴びて、今が夏であることを思い出す。

10:20ごろ五合目小屋跡を通過。小屋跡から少し下ったところに小さい広場があって、そこを過ぎたあたりからハシゴとクサリ場が続く。1か所ほぼ垂直なハシゴがあったが、あとは傾斜がついていて登りやすい。クサリ場もあまりクサリに頼らずに登ることができ、11:30に七条小屋に到着した。

テント料金を払ってテントを張り、この日に山頂を目指す人を後目にビールとジュースで乾杯する。太陽は見えていたものの景色は霧で全く見えず、やがて太陽も霧で隠れてしまう。時間が早すぎてやることもないので、1時間半程度昼寝。16:00ごろ周囲の話声で起きる。声はテントの場所調整をしているようで、すでにテント場は満員となっていた。このころになると霧も晴れていて、鳳凰三山とオベリスク、その向こうに富士山がちょっと見えていた。

我々と同時刻に到着してその日のうちに山頂に行った人の話では、山頂についたら霧で真っ白だったが、1時間後に霧が晴れたとのこと。明日の朝はどうなっているかわからないが、とりあえずこの日に山頂に行かなかったのは正解だったようだ。16:30に夕食を取り、18:30頃就寝した。

8月26日(日)
2:00起床3:00−3:50八合目御来迎場−4:50甲斐駒ケ岳5:20−6:00八合目御来迎場−6:30七丈小屋7:00−8:00五合目小屋跡−9:00刀利天狗−10:00笹ノ平−11:30北杜市営駐車場(尾白川渓谷)

山頂で日の出を迎えるべく2:00に起床し、ヘッドランプをつけて3:00頃テント場を出発する。文字どおりの快晴で、良い日の出が見れそうな予感がした。標高が高いので昨日の朝と打って変わって寒くてちょうど良い。暗いので道を間違えたり、クサリ場で滑落しないように慎重に進む。隣のテントの方が我々の5分ほど前に出発していたが、わかりにくいガレ場で立ち往生していて、こちらに道が無いか尋ねてきた。小川さんがハシゴを見つけ、我々は道を間違えずに済み先に進んだ。八合目御来迎場に3:50ごろ通過したが、その少し先に平らな広場があり、そこでテントを張っている人がいてすでに起きている様子。確かにテントを張るには最適な空間があり、「水は小屋から担ぎ上げたのかな?」と考えながら、そばの登山道を通過した。

暗い道で少々不安もあったが、満天の星空と時折見える流れ星に励まされて、ぐんぐん高度を上げていく。日の出直前の朝焼けに山頂が見え出したころ、小川さんが「もしかして一番乗り?!」と言うので、山頂を凝視する。確かに人影は見受けられない。「そうですね!」と言おうとして振り返ると、小川さんの後方約150mに、ヘッドランプをつけた男性を発見。真偽のほどはわからないが、猛スピードで迫ってきているように見えた。我々もギアを入れ替えて、山頂に突進。4:50に山頂到着し、この日の一番乗り(たぶん)を果たした。

山頂は霧がまったく無く、昨日テント場から見えた、鳳凰三山とオベリスク、富士山はもちろんのこと、北岳、仙丈ケ岳もくっきり見えて気分爽快、おまけに雷鳥まで出てきて、あとは日の出を待つばかりだった。5:08に太陽が顔を出し始め、あっという間に全体が見えるようになった。太陽ってこんなに早く動いているのかと感心した。気持ち良い山頂を満喫し、5:20ごろ下山開始、テントを撤収し小屋を7:00に出発。この日も快晴で、気持ち良い尾根を歩きながら11:30頃駐車場に到着した。

帰りは白州・尾白の森名水公園「べるが」内にある「尾白の湯」(入園料200円、入浴料500円)で汗を流し、冷たいそばとうどんを食べて13:30帰途についた。中央高速が渋滞する前に抜けて明るいうちに家につけると思っていたが、夏休みということもあり小仏トンネルで大渋滞。談合坂SAを出るだけで1時間もかかってしまい、結局横浜駅に20:00に到着した。

登り始め2時間の暑さと行き帰りの大渋滞に閉口したが、夏山らしい山行を堪能でき、充実した楽しい山行でした。
Y 記

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