中ア・宝剣岳〜空木岳

日程:2012年10月6日(土)〜10月8日(月・祝)


  

10月5日(金)

22:00横浜駅西口 県民サポートセンター前集合−26:30菅の台バスセンター

横浜駅周辺の工事で集合場所に行くのに難儀し、22:00過ぎに県民サポートセンター前に集合。YK車、KY車、OT車の3台で出発する。保土ヶ谷バイパスから相模原ICに抜けたが、国道246号前後の工事による車線規制で大渋滞。ここを抜けるのに時間がかかってしまった。

菅の台バスセンターについたのは午前2:30頃で、すでに切符売り場には人が5人ほど並んでいた。6テン1つと4テン1つを張って寝る準備に入る。ところが6テンのはずのテントは、狭くてせいぜい5人が限界であることが判明。今回はあくまでも避難小屋に泊まる予定で予備のテントではあったが不安がよぎる。その晩は3名が車中泊で問題なかったが、明日以降の小屋泊は最低でも1名分の寝床を小屋に確保しなければならない。

10月6日(土)

4:00起床6:00−6:40しらび平7:10−7:20千畳敷7:35−8:35宝剣山荘8:50−9:10宝剣岳9:20−
9:49分岐(三ノ沢岳)10:05−極楽平10:13−12:53檜尾岳13:10−13:20檜尾避難小屋(泊)

4:00起床。荷造りを済ませてから全員分の切符を買うために切符売り場へ向かう。念のためタクシーにも声をかけたが、全部予約されているとのことで売り場の列に並んだ。

すでに菅の台の駐車場は満車となっていて、係員が別の駐車場に誘導していた。10分程度で切符を確保。戻るとすでにメンバーが並んでいただいており、切符を配って列にならんだ。結局6:00頃のバスに乗ることになったが、出発するころには列がだいぶ短くなっており、少し時間をずらしたことは正解だったと思う。途中第2駐車場のバス停で停車したが、こちらは長蛇の列で到着したバスに少ししか人が乗れていなかった。6:40頃しらび平に到着。バスから降りる際にロープウェイの整理券が配られ、並ぶこともなく7:15頃のロープウェイに乗った。千畳敷に到着後、山岳指導員に計画書を提出し、7:35に出発した。千畳敷の紅葉はすでにピークを迎えており、ここ数年で一番の紅葉ということであった。空気も程よく冷たくて、気持ち良いスタートとなった。宝剣山荘までのカールの登りは今回2回目であったが、「こんなに短かったかな?」という感じで、あっというまに1時間ほどで到着した。行程中、義仲の力水と空木平避難小屋付近の沢水が涸れていることを確認していたので、檜尾避難小屋付近の水場も涸れている前提で、宝剣山荘から1人2.5L程度をボッカした。ザックが2.5kg重くなる計算だが、気にしても仕方がないので黙々と宝剣岳を目指す。

15分ほどで宝剣岳山頂に到着。すでに4〜5名が先に到着して記念撮影をしていた。狭くて足場が悪いため、撮影に時間がかかっていて我々は待たされることになった。しばらく待っても一向に終わる気配がないため、宝剣岳山頂をパスすることにした。すれ違うスペースもないため、オーダーもスイッチバックして下りにかかった。宝剣岳の下りは険しいと予想していたが、停滞することなく30分程度で三ノ沢岳の分岐に到着した。宝剣岳山頂で撮影できなかったので、ここで宝剣岳を入れて記念撮影。しばらく休んだ後、檜尾岳に向けて出発した。天気も良く、素晴らしい紅葉を眺めながらの縦走で、今夜泊まる予定の「天空の避難小屋:檜尾避難小屋」も良く見えて快適な山行となった。

檜尾避難小屋のスペースを確保するため、自分とOTさんが先行して避難小屋に向かう。13時過ぎに小屋に到着するとすでに5名の先客がいた。小屋は定員20名なので、この時点では全員分のスペースを確保できたはずだった。その後、なかなか後続が来ない。檜尾岳からNKさん声が聞こえてきた。どうやら誰かが怪我をしたらしい。メンバーの誰かかと思ったが、電話の内容から他のパーティーのようだと思われた。結局、足を挫いてかかとを骨折した単独行の方で、長野県警のヘリコプターで救助され一段落となった。その間にも小屋に泊まる予定のパーティーが続々と到着。小屋をあきらめてテントを張る人もいたが、テントもツェルトも無い人が多く、結局、2名分の寝床を確保して、我々もテント泊に変更することにした。結局避難小屋は定員オーバーで土間にも寝る人であふれることになった。外で16:30頃から夕食を食べ、18:00頃就寝。夜はそれなりの雨が降ったが、昨夜は1時間程度の睡眠だったので、熟睡することができた。

10月7日(日)
4:00起床6:05−檜尾岳6:25−7:54熊沢岳8:05−9:30東川岳−9:50木曽殿山荘10:05−11:42空木岳11:50−11:57駒峰ヒュッテ12:20−16:00池山小屋(泊)
朝は4:00起床。雨は止んでいたが霧が立ち込めており、あまり良い天気とは言えない中、6:00過ぎに出発した。そのうち晴れるだろうという淡い期待は裏切られ、真っ白い中を淡々と進む。先のピークが見えないので、今どこにいるのか、時より立ち止まって地図を確認しながら歩いた。

熊沢岳は8時頃、東川岳は9時半ごろ通過し、木曽殿山荘に10時頃到着した。あい変わらず霧が立ち込めていて空木岳の山頂方面は見えなかったが、遠くの方では晴れ間も出ており、雨の心配はなさそうだった。

木曽殿山荘から急登を経てピークに到達。空木岳か?と思ったが、「第1ピーク」と書かれていた。果たしてピークをいくつ越えていくのか、うんざりしながら進んでいく。11時45分ごろ、とうとう空木岳に到着した。山頂からの眺めも真っ白で何も見えず、おまけに風が強くて寒いので、記念写真を撮って早々に駒峰ヒュッテへ向かった。あったかいコーヒーでも飲みたい気分だったが、コーヒーは無く、最終日の前日ということもあって、水は売り切れ、オレンジジュースしか販売していなかった。

しばらく休憩していると、霧が晴れてきて、見えなかった空木岳山頂や池山尾根がきれいに見えてきた。今日一番の景色だった。きれいな紅葉を見渡すことができ、ここまでの疲れも癒された。
空木平避難小屋を通る沢ルートを通る予定であったが、せっかく霧が晴れてきたので尾根ルートを取ることにして12:20に駒峰ヒュッテを出発した。本日最初で最後の景色を眺めながら池山尾根を降りた。

沢ルートと尾根ルートの分岐手前から樹林帯に入り、トラバースの小地獄とクサリ場の大地獄を経て、16時頃に池山小屋に到着した。先客が4名で、今夜は全員小屋に泊まることができた。
17時頃から夕食、18時頃に就寝した。翌日自分の誕生日ということで、MHさんご夫婦にケーキを用意していただき、みなさんにお祝いしていただいた。ありがとうございました。

10月8日(月・祝)
4:00起床5:15−7:10菅の台バスセンター−駒ヶ根温泉ホテル−談合坂SA(解散)

最終日は4時に起床し、5時過ぎに出発した。わずか2時間の行程で、途中野生動物観察棟に立ち寄り、7時頃に駐車場に到着した。駒ヶ根温泉ホテルにて汗を流し、12過ぎには横浜に到着。夜に「中央高速で42kmの大渋滞」とのニュースが流れており、早めに帰宅で大正解であった。

今回、初めて会山行のリーダーを任され、いろいろと至らないところばかりでしたが、先輩方やメンバーに色々と助けられ、なんとか大役を果たすことができました。ありがとうございました。

(記録:YK)

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