西丹沢・東沢より同角ノ頭


日程:2012年11月25(日)


  

西丹沢県民の森駐車場(7:53発)→東沢出合(9:04-9:12)→丹沢鉱山跡(9:52-10:10)→東沢乗越(10:26-10:31)→同角山稜(11:38)→同角ノ頭(12:36-12:49)→中ノ沢乗越(13:15-13:19)→欅平[中ノ沢の堰堤の上](14:21-14:34)→西丹沢県民の森駐車場(15:40着)

このコースは今年の6月に予定していたが、雨で中止となった。丹沢湖周辺の紅葉の最盛期に合わせて今回の山行を計画した。
メンバー2名で、西丹沢県民の森駐車場を出発する。小川谷廊下右岸の径路に入る所にモミジの目を見張るような紅葉があった。その径路は相変わらず細く緊張する所もあるが、危険な所にはロープがついている。小川谷が開けてくると東沢出合だが、新しい鹿柵などもあって下り口が分りにくい。径路は林業用の道らしく、上流に続いている。

東沢は小さな沢で水も少ない。滝は短いナメ滝と小滝の2つ。後者にはまき道がついている。やがて水源である湧水に到着。右岸の大きな穴から水が湧き出ているのが面白い。丹沢鉱山跡を探すと程なく見つけることが出来た。坑口に案内板が下がっていて、孔雀石や黄銅鉱などが採れ、銅の含有量が高かったそうだ。信玄の隠し金山との伝承は疑わしいとのこと、残念!。坑道には水がたまっている。少し入ってみると5mぐらい先で左にカーブしている。トロッコのレールと車輪が水没しているのが廃鉱山らしい。

東沢乗越から同角沢の川原(遺言棚の上流)に降り、遺言棚付近から北東に上がる枝尾根に出るまでが道が分りにくい。赤テープなどを頼りに踏跡を探す。標高1160m付近で尾根に出るともう迷う心配はない。丹沢、奥多摩、奥秩父の笹が最近広範囲に枯れているが、ここも尾根に笹がない。前は笹のヤブ漕ぎだったはずだ。酸性雨のせいか、鹿が若芽を食べつくしたせいか議論になったが、鹿が近寄れないような急斜面には笹が残っているので鹿の影響はありそうだ。
12時前に同角山稜にでる。少し登った所(一番南の1350m峰)から富士山がきれいに見える。夏にはお花畑になっているのだろう、足元にはドライフラワーがぎっしり。同角ノ頭付近では木々はすっかり葉を落としていて、気持ちのいい木々や尾根に目を奪われ、下りで南西の尾根に迷い込んだ。リーダーがすぐに気がついて引返したが、いつか下ってみたい尾根だ。中ノ沢乗越と東沢出合の中間あたりに下っている。
中ノ沢の下りは、石や岩のゴロゴロした川原をひたすら下る。枝沢から大量の石が押し出されていたり、崖が崩れていたり、丹沢の地形の若さ、活動のエネルギーを感じた。
今日は丹沢湖マラソンの日だった。三連休の最終日と重なって、帰りの車は神縄トンネルを出た所から渋滞にはまり、相模大塚駅まで食事を含めて5時間20分かかった。行きは1時間半だったのに。

FJ 記 2012年度山行報告へ