八ヶ岳 阿弥陀岳南稜 北稜


2012年12月22日(土)〜24(祝日)3日間


  

日程:2012年12月22日(土)〜24(祝日)3日間

交通:
電車 7:29八王子→9:10富士見
タクシー 9:15富士見9:20→9:50舟山十字路

2012年12月22日(土)天候:小雨
10:10舟山十字路→10:50南稜取り付き→11:15稜線11:25→14:25立場山

富士見駅に到着して積雪量に驚く。タクシーはタイヤにチェーンを装着してスタンバイしてくれている。舟山十字路まで行けるかどうか不安がよぎったが、舟山十字路への道は雪が市街よりも少なく問題なく到着できた。タクシーを降りると小雨が降っており、衣類を濡らさないように身支度をした。

歩き始めると登山道はシャーベット状の雪で足元が悪く滑りやすい。目的地の立場山まで何度か足を滑らせながら歩いた。予定通りの時間に立場山に到着して山頂で幕営をした。夕ご飯は、豚汁と照り焼きチキンを食べ満足。翌日の行動時間がどれくらいになるのか不安をかかえつつ眠りに付いた。

2012年12月23日(日)天候:晴れ 15:30頃から雪
4:30起床→6:45立場山→7:05青ナギ→7:52無名峰8:05→9:00P310:50→11:50P3終了点13:20→13:50阿弥陀岳14:00→中岳沢→15:15行者小屋

立場山の樹林帯を抜け青ナギにさしかかると雪化粧した阿弥陀岳が青空をバックに綺麗に見えて、今日の天気は大丈夫と思いながら無名峰まで歩いた。途中、南稜ルートを見上げると数パーティ、前に歩いていた。間があいているので我々がP3の取付に行くころには誰もいないだろうと思いながら歩いた。

しかしP3の取付への下り口に到着したら2パーティが待っていた。取付に1パーティいるので我々は4パーティ目という事になる。風が強かったのでツエルトを出し、1時間ぐらい待機。10時になったので準備をしたがそこからさらに約50分間待機することになった。
準備が整い、P3の樋状の部分を登り始めようとしたら手掛かりが氷で覆われている。戸惑いながらなんとか灌木のあるところまで登った。秋の下見の時とは状況は難しくかわっており、途中にプロテクションをかける場所もなく緊張した。2本の灌木の所で支点をとり、松嶋麻子は私MHの確保で登攀。続けてNさんが青の固定したロープにアッセンダーをつけて登攀。その間に私はMAの確保で次のピッチの終了点まで登攀し赤ロープを固定した。

Nさん、NKさんまで順調に上がってきたが、OGさんが30分ぐらいしてもなかなか上がってこない。おかしいと思って灌木の支点から松嶋麻子が何度も叫んで呼びかけるが声が届かない。結局笛を何度も鳴らしてようやく合図ができた。その後、小川さん山下さんは順調に登攀しP3の終了点に到着した。結局、私が取り付いた時間が10時50分、P3の終了点を後にしたのが13時15分頃でP3を抜けるのに2時間強かかってしまった。

時間はかかったが、前週に富士山で登攀システムの練習をしていたのと秋の下見のおかげで大きなトラブルなく通過できたことは、事前準備の重要性を実感した。Nさんに感謝。P4はトラバースの所が、大きいザックを背負っていると岩にひっかかり怖くて緊張したが、ロープを出さずに通過することができた。P4はあっと言う間に通過した感じがして山頂に到着して皆さんの笑顔を見て私もうれしくなった。

行者小屋では赤岳組のKOSさん、Nさん、OKさん、Aさん、石尊稜組のKNさん、Sさん、Yさんが出迎えてくれ、全員集合写真を撮った。テントの中では南稜を無事に登頂できたのでビールとコーラで乾杯し、皆それぞれの思いを話し、盛り上がった。またKOSさんがステーキを持ってきて頂き美味しく頂きました。KOSさん:お腹にステーキがしみました。美味しかったです。ありがとうございました。夕食はNKさんがマウボウ春雨とコンソメスープを作って頂き皆満足。元気になってきたら翌日の北稜は行けるのだろうかと心配になってきた。身体は結構疲れている。外はトレースが消えるほどの雪が降ってきた。本当に行けるのかどうかと考えているうちに眠ってしまった。

2012年12月24日(月)天候:晴れのち曇り
5:00起床→7:00行者小屋→9:00北稜岩稜帯→10:50終了点→11:00阿弥陀岳11:20→中岳沢→12:10行者小屋→テント撤収→13:15行者小屋→15:30美濃戸口

身体の疲れが残る中、起床し北稜の取付に向かう。取付はNさんが前日に注意深くみて頂いていたので、迷わずと取り付くことができた。そこから昨晩の雪の影響でラッセルを交代しながら登る。(男性50歩、女性25歩歩いたら先頭を交代)急な登りで身体も疲れていて大変だったが、天候も良く気持ちよく登れた。

行動開始から核心部の岩稜帯に到着、Nさんリード、MHがビレイし、Nさんが上でロープを固定し、YさんOGさんはタイブロックで登攀。MHとMAはNさんの確保で登攀。普段のトレーニングが活かせた場所だったように感じました。しかしまだまだ練習が必要だと実感した。2P目は最後のナイフリッジが意外に怖く感じた。阿弥陀岳山頂に到着した時は無事に終わって良かったとほっとしました。皆2日間良く頑張ったと思える山行でした。

帰り:
バス 16:30発 美濃戸口→17:10着 茅野駅 
電車17:28発 あずさ29号 →19:02八王子→20:20横浜

【感想 】
フルボッカでグローブをつけての登攀は、普段から本チャンを想定してしっかりとアイゼントレすることが大事であることを実感した。また鷹取山などで練習をしたいと言う気持ちが増した。皆さんにはいろいろとご協力頂いたおかげで大きな問題もなくできたことに感謝致します。特にNさんは、秋の下見から富士山での事前訓練など大変お世話になりました。ありがとうございました。
以上
(記録 MH)

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