7月会山行 奥多摩・日原川・大雲取谷


日程:2011年7月9日(土)〜10日(日)



<行動記録>

7月9日 朝7:00、かながわ県民センター前に集合して、一路奥多摩へ。駐車スペースのある八丁橋に到着して腹ごしらいをしてから、11:10唐松谷出合までの林道は炎天下の歩きとなる。12:30唐松谷出合より100mほど上流にある下降点の小尾根に着く「山火事注意」のカンバンがあるので分かりやすい。沢装備を装着して12:50下降開始、小尾根の中程に右にのびる枝尾根に向かってトラバースぎみに付いている踏み跡をたどっていくと10分で沢辺に着く。そこから、さらに10分で大雲取谷出合になる。沢辺に着いた時からNaさんが不調を訴えペースが上がらず牛歩状態、このままだとビバーク予定地まで時間がかかるのと、不調の状態で滝を登らせるのは危険と判断して早々にビバークを決める。出合から、すぐ上流の左岸に高さ3mほどの段丘があり調べてみるとちょうど4天が張れる平らなスペースがあるので、ここに決める。 


下降点12:30

13:30テントを設営。Naさんをテントで休ませ、たき火に使う薪を集めていると雨が降り出したのでテントに入った直後、雷が鳴りだしどしゃ降りになる。沢の流れを見ると茶色く濁りあっという間に増水してくる。計画どおりに行動していたら途中で雷雨になっていたかと思うと、不幸中の幸い早くテントを設営してよかったと3人で顔を見合す、濡れずに済んでよかった。1時間ほどで雨は小降りになり、やがて止む。夕食のあと薄暗くなったところで、たき火を始め21:00に就寝。

7月10日 5:00起床、6:30出発。20〜30分歩くと左側が崩壊して沢を堰き止め、自然のダム湖になっている。そこを通過するとさらに大きく崩壊して完全に沢を埋め尽くし、50mほど伏流になっている。それをすぎると滝が現れ、3〜5mの滝が連続するが問題なく通過できる。やがてゴルジュとなり権現谷が合流する。このあともいくつか滝を越え、右側に崩壊地がみえてくる、ここは下山路である大ダワ林道も一緒に崩壊しているところで、通過できるか不安になるがとにかく前に進む。8:30小雲取谷出合。この先はS字峡と言うが簡単に通過できる小さなゴルジュである。名前負けしている。このあといくつかの滝を越え、10:00に六間谷の二股に着く、ここが大雲取谷の終了点。二股の右の斜面についている踏み跡を拾って登っていくと10分で大ダワ林道に上がることができる。ここで装備を外して細い登山道を30分ほど下ると崩壊した場所に着くが幅20〜30mと大きく崩壊している為、どこを迂回するか思案する。私は10mほど急斜面を登り、幅5mぐらいのザレた斜面をだましだまし渡り、何とか渡りきる。二人には勧められないので、二人は一度30mほど下った沢に降りて崩壊地を過ぎてからまた登り返してくる。ここを通過するのに1時間もかかってしまった。この後は問題なく下り長沢谷を渡り13:10日原林道に出る。休憩した後また炎天下の林道歩きとなる。14:30車の所に戻り、「もえぎの湯」に寄って帰横する。


8:30 小雲取谷出合

8:50 S字峡

9:20 8m滝
<補足>

今回は、大雲取谷出合までのアプローチを新しく見つけたルートを利用してみた。林道から出合まで、わずか20分と短く危険な所もないので、利用価値は大いにあると思います。

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