頸城山塊・火打山
日程:2011年5月14日〜15日
14日:笹ヶ峰(10:10)⇒休憩⇒黒沢橋(11:30)⇒休憩⇒富士見平上部(14:50/15:00)⇒高谷池ヒュッテ(15:40) ※黒沢橋〜十二曲がり 約1時間迷う |
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深夜かなりの強風が吹き荒れ朝を心配したが、5時ごろ目が覚めると幸運にも風はおさまり雲一つない快晴だ。小屋から外に出て火打山を数枚写す。寒さもそれほどではなく絶好の登山日和だ。食事を済ませ7時に出発、小屋の前は本来なら池塘が広がっている湿地帯だが、この時期はまだ深い雪の下である。目印のない大雪原を前方に見える火打山目指して登る。とりあえずはスキーの滑った後をたどりながら進むが、夏に来たことのない山なので登山道がよくわからない。雪山はどこでも登れるといえばそれまでだが、徐々に傾斜が急になり次第に高度感がある木の全くない急斜面ところまで登り詰めると足が止まってしまった。このまま斜面をトラバース気味には登れそうもないとAさんに音を上げると、Aさんはそのまま直登しハイ松が雪の上に出ているところへ進んで夏道を発見してくれた。夏道に出て一本立て、夏道をたどって山頂を目指す。番いのライチョウが我々の前をちょこちょこ歩いている。火打山は山頂はなだらかなお椀を伏せたように見えるが、山頂直下はやや急である。真っ白な斜面を登り、9:05に登頂、ガイドブックに書いてあったあように、360度遮るもののないすばらしい眺望が眼下に広がっていた。特に白馬岳を中心に北アルプスを望み、妙高山の特徴のある山容も手に取るように眺めることができる。 |
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風は穏やかであたたかい。山頂に15分ほどいて下山を開始、今度は夏道を忠実にたどる。ところどころ雪が解け、土や岩が見えているところがある。なんだ夏道なら全然楽だったのにと思わず登りの無謀さにあきれる。やはり雪山に来る前に夏に一度来てルートを把握しておくべきだ。今回の反省である。1時間ほどで高谷池ヒュッテに戻ってきた。我々が山頂を目指して登りだしたときには、我々以外に山頂を目指している登山者はいなかったが、この時間帯になって登山者や山スキーヤーが続々と山頂を目指し登ってゆくのが見える。あたりまえだけどみんな夏道をたどっている。 |
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ヒュッテで一本立て、黒沢山のトラバースを進み、富士見平から十二曲がりの急斜面を下り黒沢橋に12:20、最後の樹林帯の雪原を下りて登山口に13:20に到着、池の平温泉で温泉に入り、車で長野駅へ、駅前のすし屋で1時間ほど祝杯を挙げ、新横浜へ20時ごろ到着。 |
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今回の山行は両日とも天候に恵まれ、快適な雪山山行を満喫した。強烈な紫外線を受け、帰ってから顔中皮がむけた。火打山は全般的にだだっ広い雪原が多く、方向が判別できず道に迷った。天気が良かったので問題はなかったが、ガスったらまずいことになりそうだ。また正確に登山道をたどればそれほど危険な個所はないが、ルートを誤ると危険個所に遭遇することもあるので、正確な読図技術と雪のない時期に事前に来ておく必要を感じた。全般を通して火打山はすばらしく印象深い山だった。ぜひ紅葉の時期に再度訪れてみたい。(TMR記) |
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