北ア 蝶ケ岳


日程:2011年5月2日(夜)〜5月5日


<行動記録>
 5月2日夜20時45分に横浜駅東口YCATに集合する。21時15分に受付を済ませ、上高地行きのさわやか信州号に乗車する。お客が1名来ないとのことで、出発が5分ほど遅れ、21時35分発となった。バスは下道を通り、新宿都庁に着く。ここで再度受付を行い、トイレに行きながらコンビニを探すが近くには発見できなかった。
 バスは23時に発車して、談合坂のSTに着く。何か食べようとするが、思い止まる。T氏はチキンライスを食べたようだが、美味しくなかったらしい。バスは座席の前後が
多少広く、リクライニングもかなりできてその後はかなり眠れ、途中のサービスエリアでも起きずに眠った。
 5月3日、天気晴れ後一時雨
 5時30分に上高地バスターミナルに到着する。天気は良さそうであるが、やはり寒い。朝食を食べ、トイレを済ませ、6時に出発する。河童橋で記念撮影をして、ゆっくり歩いていく。1時間はどで明神に着く。せっかくだからと、明神池を見に行く。10分ほど歩き、池に着くと、拝観料が300円とられた。一の池、二の池があり、綺麗なところであった。ザックを置いた明神にもどり、徳澤へ向かう。やはりゆっくり歩き1時間で徳澤に着く。徳澤園の山小屋は個室だと13900円ときき、ここに泊まってもいいなと話しをする。徳澤園から1時間で横尾に着く。夏道は雪のため、河原の道を行く。
 天幕を設営して、小屋へビールを飲みに行くが生ビールは無く、缶ビールで乾杯する。そして、ラーメンを昼食とする。天幕へもどり昼寝に入る。15時頃に寒くなり目が覚める。15時過ぎに雨が降り始めるが、1時間ほどで止む。16時の気象通報を聞きながら、かたわれでは夕食のシーフードカレーを煮込んだ。夕食後は、酒やお茶などを飲み、ゆっくり過ごし、20時に就寝する。雪の上に天幕を張ったため、夜中はかなり冷えた。

 5月4日、天気、曇り後晴れ
 4時に起床する。朝食を済ませ、天幕を撤収する。天気は雲もありあまり良くない。5時45分に出発する。横尾小屋の直ぐ行ったところから登山道となる。今年は雪が多く、直ぐに現れて20分ほど歩いて、アイゼンを付ける。槍見台にさしかかるが、槍はガスの中で見えない。小雪が舞っている。槍見台の上で休憩する。
 その後も展望の利かない樹林帯の急登が続く。樹林帯の中ではあるが風が出てきたことが分かる。下山者から「稜線は風が強い」と言われた。5ピッチ目の登りで、右に登っていくと急に視界が開け、樹林帯が切れる。後ろをふりむくと槍穂高の稜線が堂々と横たわっていた。もはや風は無く無風と言える。展望の良さに感激する。雪が切れたところでアイゼンを外し、11時30分に稜線に出る。そこから10分で2664mのピークがはっきりしない蝶ヶ岳の頂上に着く。常念岳から大天井岳、槍の北鎌尾根、大切戸、北穂高、奥穂高、前穂高と展望が良い。東には安曇野の景色がすぐ近くに見える。蝶槍へ行き記念撮影をして戻り、蝶ヶ岳ヒュッテへ向かう。13時にヒュッテに到着する。稜線で風が無いのに天気の良さを痛感する。のどかな山旅ができたことが嬉しい。

 天幕の設営してあった後のところに、天幕を張り、ブロック設営の手間を省く。設営後に小屋へビールを飲みに行く。缶ビールで祝杯を挙げる。O氏とT氏はラーメンを食べる
 17時頃に夕食を食べ、19時半頃に就寝する。夜中も風はほとんど無い。
 5月5日、天気快晴
 4時10分起床。天気が良さそうなので、ご来光が見えそうなので、朝食はコーヒーと行動食とし、すぐに天幕の外へ出て見ると、雷鳥が3羽ウロチョロしていた。そうこうしていると東の空の雲の中から太陽が登ってきた。しかし、雲がかかりいまいちの感。
 だんだんと太陽が昇り、槍穂高に当たる。鮮やかなモルゲンロートにはならずも、槍穂高は絶景であった。 

6時に天幕を撤収して、2667mの蝶ヶ岳の看板があるところに向かう。360度のパノラマ。富士山、南アルプス、八ヶ岳と展望を楽しんでいるといつの間にか時間がかかる。名残惜しいが頂上を後にして、6時50分に徳澤へ向かう。長塀尾根は最初はアップダウンがあるが、2ピッチで2100m付近に到着する。2時間で400mを下った。
 ここから1ピッチで徳澤に着くかと思い、樹林帯の登山道をひたすら下る。赤布とトレースをたよりに下る。途中から雪が消え始め、アイゼンでは歩き辛くなる。KOSはアイゼンが途中で外れ、難儀をしながらも9時25分に徳澤園に着く。だいぶ時間がかかったので、穂高隊はもはや先へ行っただろうと思いながら、徳澤園のソフトクリームで疲れを癒す。アイゼン、ピッケルなどの装備を整理して、9時55分に徳澤園を後にする。だいぶ時間がかかり、風呂に入り松本発のはまかいじ号に乗るには、ちと時間が足りなそうだと思い、上高地へ急ぎ歩く。上高地に11時30分に到着し、直ぐにタクシーの運転手と話しをして、途中「せせらぎの湯」ならば風呂とビールを飲む間、待ってくれるとのことで、急いで乗車することにした。
 しましま手前にある温泉で、小さいがこぢんまりとして、風呂もアルカリ性で肌がぬるぬるする温泉で、生ビールが飲めて、食事もできるので1時間半ほどのんびりとした。
 14時手前で待ってくれたタクシーで松本駅に向かい、15時21分発のはまかいじ号で横浜に帰る。北アルプスの蝶ヶ岳の頂上に6時にいて、自宅に19時前に帰れたのは、嬉しい。

<行動時間><BR>
5/3 上高地6:00-7:00明神7:45-8:45徳澤園9:15-10:15横尾着
5/4  横尾5:45-6:05アイゼン装備6:15-7:04槍見台上7:14-8:052本目8:20
    -9:123本目9:22-10:224本目10:35-11:00アイゼン外す11:15-
    -11:30稜線-11:40蝶ヶ岳12:15-13:00蝶ヶ岳ヒュッテ
 5/5 蝶ヶ岳ヒュッテ5:00-蝶ヶ岳5:50-6:501本目7:04-8:032本目8:13-
9:25徳澤園9:55-10:40明神10:48-11:30上高地着

<山行雑感>
 ・5月2日夜発なので、穂高本隊とは行動が一緒になれないのと、初日に夜行の寝不足 で稜線まで行けないのとがあり、初心者参加を意識して蝶ヶ岳2泊3日の山行の計画をした。
 ・事前の天気予報でもさほど天気は崩れないものの、これほど最高な天気になったこと は嬉しい。冬と春に何度かここ蝶ヶ岳に来ているが最高の天気であった。数年前に大天井岳に行ったときも好天でのんびりした山行であったが、今回ものんびり山旅を楽しめた。しかし、生ビールに小屋でありつけなかったのは、少し私自身が贅沢になった感もある。

<山行費用>
 横浜ー上高地  夜行バス代 7,000円
 上高地ー松本  タクシー台15,000円(1台)
 天幕台  500円×2泊(1人)
 食事代 1,700円(1人)
 燃料代 500円×2本 
 JR 松本ー横浜3,890円
 JR 特急券代 2,310円>
 
KOS記