南八ヶ岳 赤岳 2011年冬山合宿


日程:2011年12月23日(金)〜24日(土)


【行 程】
12/23 
6:30二俣川駅北口−八王子IC−中央道−小淵沢IC−10:00美濃戸口10:20−13:35赤岳鉱泉13:55−14:40行者小屋(幕営)

12/24 
5:00起床7:15−文三郎尾根−8:40中岳分岐8:50−9:40赤岳山頂10:10−10:25赤岳天望荘10:25−地蔵尾根−11:15行者小屋12:05−15:00美濃戸口15:10−15:40小淵沢温泉17:00−20:00二俣川

12月23日
 二俣川でY車、S車の2台に分乗して中央道八王子ICへ向かう。祝日の早朝というのに交通量が多いのは、やはり年末だからか休日出勤する人の車のようだ。
 勝沼ICを過ぎ甲府盆地に差し掛かると、正面に南アルプスの山並みが見えてくる。北岳、間ノ岳、甲斐駒、仙丈、どれも真っ白な雪をまとって眩しく輝いている。
 小淵沢ICで高速を下り美濃戸口の駐車場着が9:55。装備を整えて歩き始めたのが10:15だった。
 美濃戸からは北沢を辿る。行者小屋へは南沢を登った方が近いのだが、あえて遠回りになる北沢を選んだのは、今日の行程が行者までで時間的に余裕があったということもあるが、北沢に掛かる橋の上から大同心・小同心の岩峰を見たかったというのが本音だ。
 もうすっかりおなじみになった赤岳鉱泉のアイスキャンディーには、既にたくさんのクライマーが取り付いていた。ここで大休止をして最後の登りにかかる。しっかり踏み固められた雪道はとても歩きやすく、程なく行者小屋に到着した。
 小屋の入口のすぐ脇にテントを張ることにする。ここならどんな強風が吹いても小屋が風除けになってくれそうだ。

 夕食は鶏モモが一人1本づつ入ったスープカレー。食当のMAさんがこの日のために試作までしたという自信作だけあって味は絶品だ。さらにクリスマスという事でデザートにロールケーキまで! キャンドルに火をともしてヘッデンを消し、「きよしこの夜」を全員で合唱してイブイブを祝った。

12月24日
 5:00起床。やけに寒いと思ったら気温はマイナス20℃まで冷え込んでいたが、危惧していた強風は夜中もほとんど吹くことは無かったようだ。
熱いラーメンの朝食で体を中から温め、身支度を整えて出発したのが7:15。
空は快晴、阿弥陀岳の頂稜が朝日に輝いている。風もほとんど吹いていないようだ。
阿弥陀北稜へと続く踏み跡を右に分けて、急な登山道をゆっくりと登る。鉄網の階段は,ほとんど雪で埋まっていたが、所々網が露出しているところではアイゼンを引っ掛けないように慎重に登る。
中岳との分岐で一本。ここは風の通り道となるところで、冬場は強風に悩まされるところだが、今日はほとんど風も無く朝日を浴びて暖かい。
ここから赤岳の南面を巻くように岩稜帯を登り、山頂直下で権現岳方面から続く道を合わせると、東面の展望が開ける。今回の山行の偵察も兼ねて10月に登った真行寺尾根が眼下に広がり、正面にはひときわ高い富士山が圧倒的な存在感でこちらを見下ろしている。
鉄のはしごを登り山頂に着く。北・南・中央アルプス、富士山、浅間山など360°の展望だ。このような好天に恵まれたのは本当に幸運以外の何者でもない。

写真を撮ったり食事をしたりで30分ほど展望を楽しんだ後、天望荘へ向けて下山にかかる。横岳から硫黄岳へつながる稜線が雪と岩のコントラストで冬山の厳しさを強調しているようだ。傾斜のきつい斜面は一部凍結していていやらしいが、アイゼンを効かせて慎重に下ると程なく天望荘に着く。小屋の脇を抜けそのまま地蔵尾根を下降する。
行者小屋でテントを撤収し、南沢を一気に下山して美濃戸口着が15:00。小淵沢温泉で入浴と食事を取り17:00帰路に着く。                        (S記)

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