丹沢・主脈縦走

日程:2010年6月8日〜9日


 8時新松田駅に集合。8時10分発のバスに乗車。乗客は我々を含め7名とやはり少ない。丹沢湖を過ぎた当たりから小雨が降ってきた。前回の山行(畦ヶ丸山行現地中止)の不安がよぎる。西丹沢に着いて、メンバーとどうするか相談をする。最悪でも檜洞丸ピストンと10時に行動開始。小雨はふるもさほど気にならない程度。歩いているうちに止む。
 ゴーラ沢出会いに到着する。雨が完全に止み、雲も高曇りでなんとか天気がもってくれと天に祈る。ここから急な登り。OH氏先頭にTSU、SAKU、KOSのオーダーで高度を稼ぐ。途中の展望台のベンチで休憩。雲に覆われながらも富士山の展望がなかなか良い。
 展望台からも急な登りを行き、稜線間近のベンチで休憩。ここまでくるとこの時期に咲くシロヤシオツツジとミツバツツジが綺麗であった。振り返ると富士山とミツババツツジのコントラストが綺麗であった。木の階段を登り、石棚尾根の分枝と合流し、ゆるやかな木道をたどり静かな檜洞丸頂上に13時30分に到着する。メンバーと西丹沢はブナが綺麗だと感激しながら休憩する。青ヶ岳山荘でトイレを済まし、蛭ヶ岳へ登山道を下る。その先に蛭ヶ岳の頂上が見渡せ、まだまだ遠くアップダウンがきついと確認する。登山道は一気に下り(300m)金山谷乗越を越えて、神ノ川乗越の手前のピークで休憩。
 登山道を下り、神ノ川乗越を越えて目の前の臼ヶ岳の登りとなる。山容として鋭角なピークは無く、のっぺりとした山であるが、30分ほどの登りでかなりバテもありきつさも感じられた。稜線上のピークに頂上らしい道標があるものの山頂としてのイメージは感じられない山頂を越え、登山道は稜線に沿ってほぼ直角にまがり、北に向かう。尾根をゆるやかに下り、ミカゲ沢の頭を越えた鞍部で休憩。この先の登山道はかなり急であるが、ここからなならば、45分くらいかと思う。天候は曇り模様で、雨が降り出しそうであるが、いまだに雨は降らず、この先小屋到着まで天候が持ってほしいと願う。
 蛭ヶ岳の登りは尾根を登るよりは一直線に頂上まで進む。一気に高度を稼ぐ。そして、頂上まで500mの道標が表れ、あと少しと多少気が楽になる。そして、目新しい木の階段が表れ、あと200mとなる。そして、16時55分に蛭ヶ岳山頂に到着する。予定通り7時間で本日の行動を終了。お疲れ様でした。小屋に入りビールで喉を潤していると、雨が降ってきた。チョウラッキーな1日でした。
 9日5時起床。天気は風雨。気温は6℃。寒い。小屋の他の登山者は5時に朝食であったが、天気の様子を見ているようだ。我々も6時出発を遅らせすることにする。朝食を済ませ、姫次に下るか、塔ノ岳へ行くか迷うが、6時の天気予報(テレビ)を見て、本日の後半は晴れと予報がでていることもあり、予定通り大倉へ向かうこととして、身支度を整え、雨具を付け完全防備で小屋を6時30分に出立する。
 小屋をでると風は多少はあるものの小雨程度で、雨はほとんど気にならない。登山ルートを確認し、丹沢山へ向け歩く。小屋の前のルートを下り、しばらくして鬼ヶ岩を越えて暑くなり雨具を脱ぐ。小屋の番人に鬼ヶ岩のところは風の通り道になっていると忠告を受けていたが、風はさほどではない。さらに棚沢の頭を越えて、不動峰の手前の風が避けれるところで休憩。
 不動の峰を越え、緩やかな稜線を行くと避難小屋とベンチが並ぶ避難小屋をと通り過ぎる。さらに登山道は下り、鞍部にさしかかる。ここから丹沢山が雄大に見えるはずがガスの中で、丹沢山の登りとなる。蛭ヶ岳の登りに比べると緩やかな傾斜を行き、丹沢山のみやま山荘に到着する。丹沢山の手前から小雨がぱらつく。小屋の前でしばし休憩。地図で確認すると丹沢山より不動の峰の方が標高は高い。丹沢山から塔ノ岳を見るとさほど大きい山と感じない。稜線上の小ピークと言った感じである。
 丹沢山から緩やかな下りの登山道を行き、木のテーブルのある竜ヶ馬場を越えて日高のピークを越えて塔ノ岳の登りとなる。9時35分に塔ノ岳に到着する。
 小雨もぱらついているので小屋内で休むことにする。休憩料300円を払うよりコーヒー400円を頼むことにする。小屋番の方としばし話しをしながら休憩をとる。シロヤシオツツジには当たり年があり、その場合は木が真っ白に花がつくらしい。
10時に小屋を出立するときには雨は止み、天気予報通り薄日も差してきた。気温もあがり蒸し暑さを感じるようになり、大倉尾根をゆっくりと降りていく。花立て山荘まで30分、天神尾根分枝付近で休憩。堀山の家から緩やかな登山道をくだり、時折登ってくる登山者と交差しながら下る。一本松の手前のベンチで休憩。ここまでくればあと1ピッチ。歩き慣れた大倉尾根を下る。12時55分に大倉に到着。雨に遭わずに無事行程を終了し、ドングリ山の家で生ビールを飲み、西丹沢の景観の美しさに皆感激しての反省会であった。そして、平日の山小屋泊まりは実に良かった。
<行動時間>
 6月8日 新松田駅8:10-9:25西丹沢10:00-10:55ゴーラ沢出会い11:05-13:30檜洞丸      13:45-16:55蛭ヶ岳
6月9日 蛭ヶ岳6:35-8:20丹沢山8:30-9:35塔ノ岳10:00-12:50大倉
<山行雑感>
 檜洞丸から蛭ヶ岳のルートは地図にもあったようにアップダウンがきつい。檜洞丸から一気に下り、その先の遠くに見える蛭ヶ岳の山容は丹沢の山々の中で異質な感じのする山で、さすが丹沢最高峰と言える。また、ラストの蛭ヶ岳の登りはきついと感じた。今回の西丹沢のスタートが10時だったので到着が17時になったのは、計画上もう少し早く、西丹沢をスタートするようにしたいものだ。しかし、新松田駅8時10分発の前のバスに乗車するのは困難なので、やはりタクシーを利用して早く歩き出す工夫をした方が良いと言える。
 今回は天候が梅雨の走りのような天候で、何時雨がふってもおかしくない状況であったが、結局雨に殆ど遭わす、行動できたことは運が良かったと思う。また、平日の山は静かで実によい。また、小屋もノンビリ出来るのが嬉しい。
KOS 記

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