中央アルプス/サギダル尾根から宝剣岳

日程:2010年12月4日(夜)〜5日


前日の夜、4時間ほどで到着し菅の台バスターミナルの駐車場でテント仮眠。予想以上に寒かった。7時起床でのんびり準備をしながら、バス停へ移動。道路からは宝剣岳が見えた。

8時12分のバスに乗り、ロープウェイを乗り継いで千畳敷に到着。登山客でいっぱいだった。(自分たちもだが)
暖房の効いた室内で南アルプスを見ながら朝食をとり、準備をして出てみると雪が少ない。
下に居たときはそれなりにありそうな気がしたのだが・・・・
 サギダル尾根方面も雪が少なく、さほど苦労せずに行けるかな?と思った。

 T君トップで10時前に歩き始めると以外とある傾斜に体が重く感じた。雪は多くても膝下くらい。ハイマツを避けるように登り込んで1ピッチ目へ・・・・
 一息入れてから登る。振り返ると登ってくるパーティがいたので「あのパーティもサギダルかな?」と思っていたのだが、途中から極楽平方面へトレースを付けていた。

 1ピッチ目は、ロープ無しで立ち木を掴んで登って行く。2ピッチ目のスタート地点まで行った。並び順の関係でS氏がトップで登る。2番目がT君。最後が自分。千畳敷から吹き上げる風が少し冷たい。最後に自分が登りだし、終了点まで少しというところで自分が持った岩が外れた。A3サイズで厚さが20cmくらい。岩と一緒に落ちた。岩は胸に当たり、一瞬息が詰まったが骨には異常なく良かった。
「こんなところで怪我したくないよ!」と思いつつ、確認しておけば良かったと反省。

ピークまでの最後10m程度の登りはロープ無しで登って、サギダルの頭に到着。 雲ひとつない快晴で南は空木岳。東には南アルプスがよく見える。稜線も雪が少なく、宝剣岳の鎖場もすべて出ていて、ロープの必要性はなかった。13時過ぎに宝剣岳到着。

浄土乗越近くで休憩昼食。腐った雪の斜面を下りて行き、14時20分にホテル千畳敷着。行動時間は4時間半ほどだった。

稜線に雪が少なかったので、ロープを出す必要も無く時間短縮できた。行動時間の割には、充実した内容だったかなと感じた。天気が良く、日焼け止めを塗っていたが、日焼けのせいか非常に疲れを感じた日帰りで行くには微妙に遠く、ある意味贅沢な山行だった。   M記

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