北海道 羅臼岳

日程:2010年9月10日〜12日


9月10日(金)横浜天気曇り、釧路天気:曇り
 6時半頃に羽田空港に到着する。荷物を預ける。
 7時過ぎに手荷物検査を通過して中に入ると、OK氏、KG氏、OH氏とすぐに合流する。天気は明日は曇りらしく、今回も台風が前日に日本列島を通過し、夏合宿のガスの中での行動が頭をよぎった。機内でOK氏が釧路湿原や羅臼の事をインターネットなどで調べ、今日の行動をどうするか、明後日の行動をどうするかと話しに弾む。今日は釧路湿原を観光しても充分に羅臼につけると判断し、とりあえず釧路市内で早めの昼食をとろうということになり、朝飯を持参のOK氏は急いで食べた。今回も運転手は3名いるので心強い。
 釧路空港でレンタカーを借り上げ、登山用の燃料を調達するために、ホーマックへ向かう。空港から15分たらずで着いた。そこから釧路駅へ向かい、駅前の和商市場で勝手丼(ご飯を注文してから好きな具材をのせてもらう丼)を食べる。 

 昼食後は細岡湿原展望台、展望台で釧路湿原の観光をして、一路羅臼へ向かう。羅臼の途中で開洋台に立ち寄り、羅臼へ。 羅臼で夕食の食材を調達するが、大きいスーパーが無く、小さいスーパーで豚肉を買い焼き肉とした。羅臼温泉のキャンプ場で天幕を張り、キャンプ場の隣にある熊の湯で汗を流し、ビールや酎ハイで乾杯をする。夕食後は明日が早いので早々に就寝する。

 9月11日(土)天気:曇り
 3時30分に起床。朝食のラーメンを食べ、天幕を撤収し身支度を整える。ハイキングなので装備は軽く済むのが嬉しい。
 4時50分に羅臼温泉を出発する。キャンプ場の裏手の登山口から少し下り、沢へ降りる。登山届のゲートがあり、そこから沢に沿って暫くあるき、右の尾根を登り、里見台に着く。ここまで40分とハイペースな行動。休憩していると雨が降り出す。やばいと思ったが、すぐに止みほっとする。里見台から登山道は少し下り、尾根の左側をトラバース気味に登っていく。ハイ松帯を越え、第一岩壁を越え、第二岩壁の下あたりで休憩。木々の間から羅臼岳らしいき山が見えるが厚い雲に覆われているが、幾分か雲が上がりかけているのでこの先に期待が持てる。 

 登山道はしばし下りとなり、沢に降りる。沢の左岸を暫くあるき、行く手を小山られる所で沢を渡る。小石が岩の上に積んであるので直ぐに分かる。そして、少し行くと沢が温泉の硫黄の成分白くなっている。しかし、沢の水は冷たく冷泉らしい。そこを越えて泊場で休憩。前方に羅臼岳の稜線が見える。あと3ピッチかと期待が膨らむ。ここまで登山者は我々以外に無し。静かな山りつを味わう。
 泊場から沢を詰め、コケの多い登山道で歩くのに苦労しながら、歩くと40分ほどで屏風岩に着く。高さ50mほどの柱状節理の岩壁があり、その下の歩きにくい急登を歩いていると野生の雄鹿に合う。そして休憩をする。そこから右の尾根に取り付き、歩くと登山道は急に開け、見通しが良くなる。木々は殆ど無く、少し歩くとザレ場でとっても歩きにくい。そこを越えると登山道はなだらかとなり、岩清水の下で羅臼平からの登山道と合流する。岩清水の冷たい湧き水で喉を潤し、休憩をする。
 岩清水からは岩稜帯で、ペンキの目印を頼りに登ること35分で羅臼岳の頂上に到着する。ここまで5時間30分といいペースこれた。残念ながら雲が展望を遮り、時折か三峯とその先にあるサシルイ岳の展望が望める程度である。

 頂上では風が強く、岩陰で風を避けて休む。天気の回復は無さそうなので、11時00分に名残惜しいが頂上を後にする。来た道をひたすら降りていく。1時ほどでザレ場下の分枝点に到着休憩。そこから屏風岩の急な登山道を下り、朝見かけた雄鹿に遭遇し、さらに下り泊場に到着する。振り返ると羅臼岳から三峯山の稜線が見え、かなり下ったという印象が強い。しかし、この先も標高差は少ないものの距離は長い。
 泊場から少し下り、沢を渡り、少しの登りがあり、尾根の横を下り、第一岩壁で休憩。
ここまでくると、疲れも出てきたが、あと1ピッチなので頑張れる思いである。また、下山したら海の露天風呂へ行こうと話しが出て、さらに下る元気がでてきた。
 第一岩壁からハイ松帯を抜け、30分ほどで里見台を通過。ここまで来ると登山道は歩きやすい。快調に下っていく。沢筋へ入り、一度左岸に渡り、右岸に戻り登山ポストに出て、そこからひと登りでキャンプ場に到着する。15時20分、行動時間10時間半は良いペースと言える。お疲れ様でした。
 羅臼の町から東へ走り相泊温泉に入り、朝を流し予約しておいた民宿に向かう。
 民宿の風呂で頭から足先まで綺麗に洗い、さっぱりして一休みすると夕食となった。4人で2匹の毛ガニが付き、鮭のルイベ、イカ刺し、ソイ刺しに鰹の刺身がついて、あとは海の幸のバイキングで腹一杯食って、ビールの酔いもあり、部屋に戻るとうとうととなり、布団を敷いて寝てしまった。 

 9月12日(日)天気:快晴
 6時頃には目が覚め、夜露で濡れたフライを浜辺で乾し、朝食を食べて7時50分に宿を出発する。知床峠に到着すると、雲一つ無い快晴である。昨日登った尾根が見える。昨日がこの天気だった良いのにと思う反面、きっとバテていたに違いないと思うことにした。
 このあとは知床五湖、裏摩周展望台、阿寒湖畔、オンネトーと観光して、釧路空港20時20分発の羽田行きの飛行機で帰る。

<行動時間>
 起床3:30羅臼キャンプ場4:50発ー5:30里見台5:40ー泊場ー岩清水ー10:20羅臼岳11:00ー泊場ー羅臼キャンプ場

<山行費用>
 羽田空港ー釧路空港 11,900円
 釧路空港ー羽田空港 39,000円
 レンタカー台   32,230円
 ガソリン代      3,316円
 天幕代(協力金) 1,200円
 食料代 2,900円
 民宿代        9,450円+生ビール630円
 ガス代 490円
<山行雑感>
 羅臼岳は10年あまり前の夏に木下小屋から入山し、硫黄岳へ縦走した経験と17年前の夏には羅臼温泉から入山し残雪の多さに登頂を断念した経験があるので、今回はぜひ羅臼温泉からの往復を考えた。最近は羅臼岳の登山道として羅臼温泉からの入山は少ないと聞いていたが、今回は入山は我々しかいなかったのには驚いた。アプローチの長さがそうさせているのだろう。
 羅臼温泉のキャンプ場は何回か来ているが、キャンプ場の横にある熊ノ湯はいつきても良い露天風呂で私としてはとても気に入っている所だ。ただで入れるのが嬉しい。地元の愛好会の人達に感謝である。
 羅臼町で美味しい食材を調達しようと思ったが、大きなスーパーが無いのが少し残念であった。中標津の町で調達すべきであったかもしれない。または、釧路市内の和商市場で購入するのも良いかも(次回はクーラーバックを持参しよう)。
 知床五湖は何回か行っているが、ヒグマの影響で2湖しか行けなかったことが多いが、久々に五湖が回れたことは幸いであった。
 レンタカーはBクラス無指定を予約したが、早い予約のためプリウスが配車され、581km走って3,316円と1リッターあたり24kmと燃料代が安く済んだのは嬉しい。やはり問題は往復の飛行機代か!。平日に帰ってくると往復3万円あまりで行ってこれる。スーパー特割の利用を最大限利用しよう。<
KOS 記

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